見出し画像

就職旅♯5.平和、四季

2010年3月31日~4月5日間、就職をお祝いする為に「青春18」1枚で出た一人旅の記録。


0日目:東京「23:10発、大垣行夜行列車ムーンライト」→
1日目:ムーンライト→5:45大垣到着→米原→西明石→姫路→相生→宮島口(厳島神社)→広島市内(ネット喫茶店泊)
2日目:原爆ドーム→平和記念公園→広島城→三原→倉敷(美観地区)→岡山(ビジネスホテル泊)

3日目:✅岡山(後楽園)→和気→相生→姫路(姫路城)→大阪→鶴橋→青山町→中川→松阪→伊勢市(ビジネスホテル泊)


画像1

2010年4月3日土曜日

今日も神様から頂いた

元気と新しい日。

旅の3日目の空は

相変わらず高くて青かった。

日本で迎える5番目の桜の季節は

一幅の水彩画の様に

この国の春をもっと春らしく

綺麗に染めていた。

もうシグナルには頼らない

自分の意志と波乗り…

軽い足取りに引っ張られて着いたのは

画像2

「日本三大庭園」後楽園。

旅行会社で働いてお客様に紹介する為には

まず、自分が楽しめないと。

ゆらゆらと

桜の枝を揺れさせる春の微風、

微風に乗せてたっぷり伝わる桜の香り。

手振りで呼んでいる柳

「Shall We Dance?]

「春のワルツ!」

画像3

画像4

広い敷地をゆっくりと

ぐるっと回る。

太陽、空、雲、風、空気

土、水、岩、石

木、花、草

屋敷、かけ橋

そして、

自分がいる。

芝生に座って両足を気楽に伸ばす。

そのまま背中まで伸ばして

仰向けに…

園内は「平和」そのものであった。

昨日シグナルの発信地

原爆ドームの事を思い出す。

戦争で亡くなった犠牲者を思い出す。

僕らがこういう「平和」を当たり前の様に得ているのは、

国籍、人種、民族、政治、宗教、理念を問わず、

多くの方々の犠牲があったから…ということを感じる。

感謝する。

……

明日はもう

この旅の最終日なので今日は移動距離が長い。

従って、乗り換えも9回も。

画像5

姫路城も忘れず、

名所を拝見するのも嬉しいけど、

この「青春18」のメリット(?)である、

ローカル線で出会える

所所

小さな駅、町、山、川の風景も

とても素晴らしい体験である。

画像10


画像6


画像8

一日が沈む、

画像7

画像9

長い旅、

一人旅では必ず、

旅最後辺りで

テンションが下がるタイミングがある。

その原因は溜まった肉体の疲れと

精神的な問題(やはり寂しい?)、

自分としては、そのタイミングが

この頃だった。

乗り換えの繰り替えで、

くたびれたか。

どんどん沈む太陽と共に

どんどん沈むテンション。

大阪を過ぎて、

松阪辺りで完全に暗くなってしまった。

暗い外の風景に

急に恐れまで感じる。

怖いのか寂しのか

その区分が出来ないまま

画像11

今日の最終着地伊勢市に着いた。

闇の中で宿を探す。

画像12

やっとビジネスホテルを見つけ

疲れた体を休ませるが、

なかなか眠れず…

朝の明るい気分はどこに行ってしまったのか。

……

人生にも四季がある。

今日の様な明暗もある。

今の自分はどの季節なのか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?