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【入社エントリ】マネーフォワードのPdM組織のグローバル化を推進~大手Eコマース企業から転職した話

※ The English version of the article is available here.

はじめまして。
2024年1月にマネーフォワードビジネスカンパニー(MFBC) のCPO室にジョインした堀内と申します。

2024年4月からベトナムのホーチミンに赴任をし、現地のプロダクトマネージャー(PdM)の採用や、マネーフォワードのPdM組織のグローバル化推進などを担当する予定です。

この記事が、プロダクトマネージメントという職種に興味を持っていただいている方、さらには、グローバル・ボーダレスに活躍をされたい方の参考になれば幸いです。


経歴紹介

下記、簡単に私の経歴について触れたいと思います。

■経歴
1994/04~1999/02 : 日本出版販売(日販)
1999/10~2000/08 : アスキー / 週刊アスキー編集部
2000/10~2012/04 : アマゾンジャパン
2012/05~2013/09 : GXS
2013/09~2023/12 : 楽天
2024/01~ (現在) : マネーフォワード

大学卒業後、最初の会社に新卒で入社した翌年に、Microsoftの「Windows 95」がリリースされると、世の中で「インターネット」という言葉が少しづつ認知されはじめました。

元々は超文系だった私でしたが、インターネットってなんだか面白そうだなぁと思い、ボーナスを使ってIBMのThinkpad(今はLenovoですね)を購入し、ガチャガチャとネットに繋いでパソコンを使い始めたのが、ITに興味を持ったきっかけです。

また、学生時代にバックパッカーで世界のさまざまな国をプラプラ放浪していた経験から、将来はグローバルな環境で働けたらいいなぁとも、当時は漠然と思っていました。

そうこうしているうちに、2000年の夏ごろ、たまたまWebでアマゾンが日本で求人をしていることを知りました。これはなんだか面白そうだなと、いったん先方に履歴書を送ると、何回か面接がセットされ、最終的には入社をする運びとなりました。日本でサービスを開始するちょうど1カ月前の出来事です。

アマゾンと楽天での経験について

私は、ざっくり分けると30代がアマゾン、40代が楽天という、有名なEコマース企業に、ほぼ10年ずつ勤めていました。実際には、その時代の流れにたまたまタイミングよく乗れたんだろうなぁと思っていますが、よく色々な人に「アマゾンってどんなところ?」「楽天ってどんなところ?」と聞かれることがありますので、その時の私自身の経験(あくまでも主観です)について、簡単にまとめます。

アマゾンは、今となればAWSやAmazon Primeをはじめ、文字通り生活インフラの一部になりつつありますが、2000年当時を振り返ると、スマホはおろか、ブロードバンド自体が家庭に普及する前の時代でしたので、世間的には「赤字でもガンガン先行投資を進めている、謎のアメリカのECサイト」というイメージが一般的だったかと思います。あるいは、日本でのローンチの際に、マスメディアを中心として「黒船襲来」みたいなことを言われていた記憶があります。(個人的には、単にアメリカから新しいサービスを日本に持って来ただけなのに、何故に「黒船」に例えられていたのか、いまだに不思議というか、大げさに感じています。。。)

アマゾンでは、最初はバイヤーとして採用されたのですが、その後職種を変えて、プロジェクトマネージャーやテクニカルプログラムマネージャー(TPM)など、いくつかのポジションを経験しました。一番長かったのは、サプライチェーン(SCM) での職歴です。

この時代にアマゾンの基礎的な仕組みや、フィロソフィーを学び経験できたのは、本当に大きかったです。今ではECのみならず、SNSでも当たり前の「レコメンデーション」の機能も、2000年当初から、すでにサイト上に実装がされていました。

当時のアマゾンは、開発はほぼアメリカで行われていました。また基本的には、アメリカで成功しつつあるビジネスモデルやプロダクトを日本でキチンとローンチし、軌道にのせることが私のメインの仕事だったため、ローカライズをいかにうまく行えるか、とか、シアトルのメンバーと協業しつつ、いかにスケジュール通りにプロジェクトを進められるか、といったスキルが特に求められていたのかなと思っています。

シアトルとの英語のコミュニケーションに関して言うと、最初の数年は電話会議(当時、ビデオ・Web会議はなく、音声のみの会議でした)でヒアリングには苦労をしたものの、しばらくしたら大分慣れてきた記憶があります。アメリカに出張する機会も割と多かったため、徐々に顔なじみのメンバーも増えてきました。

当時、オフィスのすぐそばにSafeco Field (野球場)があり、イチローさんが大活躍していました。


約11年半をアマゾンで過ごし、一社を挟んだのち、競合である楽天に転職をしました。アマゾンにいるときから、楽天は本社も日本だし、エンジニアも日本にいることから、日本で「0→1ベースで何かモノづくりができそう」だし、良さそうだなと思っていました。また、個人的にはエンジニア経験自体は無いものの、ソフトウェア開発の工程をより深く知りたいなと感じていた時期で、結果運よく、物流開発のマネージャーとして、楽天に採用されました。

楽天では一時期、グローバルビジネスのプログラムマネジメントも担当していましたが、在職時の半分以上は物流開発のマネジメントに携わっていました。配下のメンバーには、プロダクトマネージャーやアプリケーションエンジニア、データエンジニア、データサイエンティストなどがいて、QAやSREのチームなどのマネジメントにも間接的に関わっていました。楽天の開発組織では、いろいろなところで多国籍化 / グローバル化が進んでいたので、日本にいながらにして、身近に海外に触れられているようで楽しかったですね。

なぜ、マネーフォワードへの転職を決めたのか

50歳を過ぎたあたりから、次の10年、あるいはその先の人生をどのように過ごそうか、日本以外で暮らしてみようかなど、転職も視野に入れつつ漠然と考えていましたが、その過程で、ちょうど昨年(2023年)、知人のリファラル経由でマネーフォワードのことを知りました。

その後、マネーフォワードの数名の方とカジュアル面談をしたり企業分析を進めるうちに、マネフォのMVVC (Mission / Vison / Values / Culture) に共感をしました。

更に、これからベトナムやインドといった海外拠点のエンジニアの採用強化を進めていくのだが、エンジニアの増加に合わせて、PdMのグローバル化も加速化させたいので、この領域を推進する担当者を探していると聞き、もしそのポジションに採用されるのであれば、過去の自分の経験は生きそうだし、それよりもとにかく、面白そうな仕事だなと思いました。

その際の面接官のひとりであった、ヒロハラさんのPdMの考え方についても、個人的にも、スッキリしっくり腹落ちしているので、下記の記事を紹介します。

ちなみに2005年から2010年くらいまでの間、休暇の際にはちょくちょくと個人で東南アジアに旅行をしていました。当時ベトナムにも何度か足を運んでいたのですが、その時から私は、ベトナムや東南アジアが性格的にも食事の嗜好性においても向いていそうだな、いつかは生活もしてみたいなと、ぼんやりと感じていました。

ですので、マネーフォワードから内定をもらい、まずはベトナムの拠点でグローバルのPdMの組織を立ち上げてください、と言われた時は、ほぼなんの迷いもなく、受諾することとなりました。

入社後マネーフォワードで感じたこと

マネーフォワードのカルチャーの中で、「Evolution」が重要な要素のひとつとして明文化されています。それは個人的には、「過去の成功体験をそのまま引きずらないようにしよう、変化を柔軟に受け入れよう」というメッセージだと理解しています。そういった意味では、中途の自分でも、特別「外様感」はなく、今までの経験が貢献できるかな、という感覚があります。この部分は入社前と後でギャップに感じることは、少なくても今までは全くないです。

これからマネーフォワードで実現したいこと

まだまだ平均年齢が若く、経済成長をしているベトナムや東南アジアと、平均年齢が高く、成長カーブも鈍化しつつある日本をうまく繋いで、少しでも明るい未来が世の中に提示できればいいな、そんな形で社会貢献ができればいいなと考えています。

日本のきめ細かさや洗練さと、ガンガン急成長している海外が繋がることにより、ケミストリーが生まれて日本がもっと良くなればいいな、と思っています。また日本の人も、海外の素晴らしいところに触れて、新たな発見があれば、こんなに面白いことはないと思っています。

今後日本では、歴史的な遺産や風光明媚な景観、美味しい食事や安心安全を呼び水として、「インバウンド」がさらに推進されていくんだろうな、と考えています。その際に、特に労働者が減ってくる日本においては、観光に限らずあらゆる産業でのDXは避けて通れない大きな問題です。したがって、DXが推進され、非日本語話者の方でもストレスフリーで観光ができるようになると、観光立国としての日本は、特に存在価値が出てくるはずだろうという確信があります。

個人的にはそういった明るい未来を作り、未来の世代にうまく襷を渡したいと思っていますので、まずは、マネーフォワードで、我々が得意としているSaaS開発やDXの展開、さらにはグローバル展開することをきっかけとして、ベトナムや東南アジアと日本をつなぐ新規サービスの立ち上げを手がけたいですし、ワクワクもしています。

マネーフォワードに興味を持った方へ

最後に、ここまで記事を読んでいただいた方、興味を持っていただいた方に御礼を申し上げます。

私は、正直英語化そのものはあまりこだわっておらず (もちろん、ここまでAIが進化した今でも、英語を使って同期コミュニケーションができる方は、引き続き重要です)実はそれよりも特に、Diversity & Inclusionを大事に思う方と仲間になりたい、一緒に働きたいと考えています。

グローバルな環境で仕事をする機会が多かった私が思うに、とにかく変化を受け入れられて未知の世界に飛び込められる人、トライアンドエラー(失敗すると、誰でも多かれ少なかれヘコむ事があるとは思いますが)を通じて、貪欲になんらかの学びを見つけて、次につなげられる人を探しています。

裏を返すと、日本語力がそこまでなくてもなんとかなると思っているので(その場合は、ある程度の英語力は求めますが)、PdMとして、マネーフォワードでモノづくりをやりたい方がいれば、気兼ねなく私までコンタクト頂ければ幸いです。

ということで、皆さん是非一緒に、Evolutionを推進し、楽しみましょう!


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