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弱肉強食

資本主義とは
ヒトが野生の動物たちと
同じ世界で生きていた時から
頭と身体に染み付いた
生存競争の名残なのかもしれない

弱肉強食というけれど
喰われる者は弱いわけではない
まだ幼かったり、年老いていたり
どこか怪我をしていたり、運が悪かったり
誰もが喰われる可能性があるのだ

きっとほんとうは
弱いことが悪いのではなく
生きることを怠けることが悪いのだ
生きる覚悟を放棄することがいけないのだ
そうでなければ
この、生きようとする強い意志がなければ
この世は死んでしまうのだ

ならば、生きる意志がある者を生かすこと
それが、ヒトだけにできることではないだろうか
弱肉強食なんかではなく
困っている者を助け
みんなで生きること
それこそが、私たちの模索していく道ではないだろうか

ヒトが野生を捨てたのは
高度な文明や
便利な生活のためではなく
喰らうことを
嘆いたためかもしれない
生きるために
喰わざるを得ないという宿命を
考え直そうとしたためかもしれない

2022.12.05

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