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三山 優
2020年9月30日 21:55
風は夏を惜しむような涼しい草の匂い白い暑い太陽の光を思い出している子供たちの笑い声をああ、彼岸花わたしはその名を知っている鮮やかな赤わたしは知っているこの気持ちこの花この虫の音死をそしていのちをこれで終わりなの?思ったより短いさよなら、世界わたしは死ぬけれどいのちは永遠だからもう少し歌わせてこもりうたまだこの世に生まれる前の新しいいのちに
2020年9月30日 21:50
あんなに青かった空に向かって元気一杯だったそれなのにいつのまにか下を向きところどころ黄色くて風に落ちるものもあるせかいは祈りの準備中皆が静かに眠る頃にはもうこの世にいないものたちたったひと春ひと夏のいのちさみしくないの問いかけたらどうして?と一度きりだから楽しいんだよはじめましてもごきげんようもさようならも一度きりこの風も揺らぐ僕らもさわさわ
2020年9月23日 08:03
葉っぱは木の子ども春になったらかわいい赤ちゃん生まれて成長して若々しく光を浴び木に養分を届けるけれどやがてお別れ枯れ葉となって散っていく何度も何度も出会いと別れを繰り返し木は成長する沢山のいのちを見守り見送り自身も歳を取りいつまでもひとり、生き続ける木は人を見つめる誰かと出会い共に生き添い遂げられる人間は恵まれている木はいつか人になりたいと思う2020.09.14
2020年9月21日 12:52
あなた、その話楽しそうにするのわたし、あなたの話嬉しそうに聞くの出会ってきた沢山の人たち訪れた場所や触れたものあなた、好きなのねわたし、彼らや彼女らには会えないけれどそこへは行ったことないし見たこともないけれど繰り返し何度も聞くうちにほら少しずつ見えてくる若さの匂いとか悲しみや絶望の手触りとか迷いや苦しみの輪郭とか喜びや希望の本質とかきらきら光って宝石みたいね
2020年9月3日 20:52
ありがとう今日もしあわせな心、交わせましたありがとう今日もたいせつな時、積み重ねました誰のおかげでしょうかそれは何より彼女や彼やあのひとのおかげでもそれだけじゃないありがとう通りすがりの道行く人ありがとうそこの街路樹ありがとう道端の蟻にありがとう今日の曇り空そしてありがとう、言葉わたしたちの世界交わして膨らむ無限大の宇宙言葉がきれいなときこ