dancelina

プロデューサーと、編集長。 たまには無責任に、人にとってはおそらくどうでもいい話をふわ…

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プロデューサーと、編集長。 たまには無責任に、人にとってはおそらくどうでもいい話をふわっと書きたい。

最近の記事

「重心を落とす」を再発見する瞬間

悩んでいることを人様に相談することの意味を私が最も痛感するのはカラダの使い方。 最近は、”この運動”に長けた人と一瞬でいいからカラダを交換させてもらって、この動きの正しい感覚を知りたいという願望が増えている。それは時に、馬に乗っているときであり、筋トレをしているときであり、走っているときである。 小さな頃、背中が数ミリでも丸まろうものなら母の視線が厳しくて、私は背筋をピンと伸ばすどころかやりすぎて反り腰になった。何も意識しなければ常に反り腰となってしまい、まず高校時代に腰

    • かわいすぎるダチョウ

      ダチョウが走る姿が愛おしすぎる。 とても足が速いのだけど、あれはまだ改善の余地があるフォームなのではないだろうか。細長過ぎる首から上が向かい風に流されてブレブレ、遅れがち。加えて、ハイジみたいに足を開きドタドタ走るのがもったいない。50mあたりまだ2秒ぐらい縮められそう。 だけどそれらが改善されないダチョウがかわいい。 自らが生んでいる風に煽られ走る方向を全然見れないダチョウがかわいい。 近づいてみると楕円型の目がヒトに似ているダチョウがかわいい。 今起きたことをすぐに忘れ

      • 年の暮れのJAにて

        「それ、1本だと多いよね、どうすんの?食べきれる?」 私の持ち上げたお大根を見て、知らない人が話しかけてきた。 「おひき菜にしちゃうんです」 「なに、オヒキナって」 お、この会話続くな、と思った。 「千切りにして大量に冷凍するんです。お大根だけではなく、人参もです。それで凍らせたあとにお雑煮で使います。仙台の郷土料理で、本来は雪の下にさらして凍らすんですけどね。冷凍でもいいんですよ、お餅にからんで美味しいんです」 「いいじゃないそれ。どのくらいの千切り?お大根どっ

        • 私は敬虔なエセクリスチャンです

          洗礼を受けていないのでクリスチャンではないのだが、通った幼稚園と学校がキリスト教の学校だった。毎日、朝・昼・夕とお祈りを唱え、聖歌隊でソプラノを担当し、修学旅行は山口県のザビエル教会から始まり、九州をぐるりと巡礼。ありとあらゆる教会で複数回のミサに預かる1週間を経験した(お気に入りは大浦天主堂)。 その所以あって、卒業した後も母校の教会のクリスマスミサに参加するのだが、クリスマスの期間に複数回行われるミサのうちの一つの回は、母校の聖歌隊が歌うという卒業生的なたのしみがある。

        「重心を落とす」を再発見する瞬間

          友人の老後と移住とカレーの定食

          12歳のときから適度な距離感で親しくしてきた大切な友人がいる。 喜怒哀楽を一通り共有してきているし、互いの体型のおぞましい変化も笑って指摘し合えるので、だいたい何でも話題にすることができる。 この前、久しぶりに会って、老後どうするのか聞いてみた。 「移住したいなと思ってて」 ああ、それはもう。ものすごく彼女らしいなと思った。彼女は東京生まれ東京育ち、正真正銘アーバンガールだったけれど、高校生のときも川べりで「鳥になりたい」と言っていたし(ただ鳥ではないので、その直後テトラ

          友人の老後と移住とカレーの定食

          降臨する食い意地について

          2023年に降臨した各食い意地について記録しておこう。 干し芋 2023年は市場に出回る干し芋の種類が増えた。嗜好性の異なる人を広く「干し芋」という言葉で抱きしめられるようになった進化ともいえる。干し芋の食物繊維の豊富さが伝えられることも多いが、成分表示をご覧。俄然、糖質が多い。 ミーノそら豆 by カルビー 自宅からの徒歩圏内、どの店に入荷しているのかくまなく観察した初めての菓子。一時期入荷が途絶えたときの絶望感たらなかった。あるはずの店舗2つ目で見つけられなかったとき

          降臨する食い意地について

          腕がもげるかと思った

          台湾式のマッサージに行って、思ったよりも日本語が通じなかったとき、「四十肩です」と言い出せなくて腕がもげるかと思った。 年度末の期余り予算で行われる(と思い込んでいる)道路舗装事業の計画に組み込まれそびれた近所の歩道でほんの少し躓いたとき、肩の小さな骨がすっと歪んで、腕がもげるかと思った。 馬の手綱を持って静かに立ち止まっていたとき、鳥に気を取られた馬がいきなり空を仰いで手綱とつながった私の肩が可動域を超え、腕がもげるかと思った。 西表島に行って滝壺に飛び込んだとき、つ

          腕がもげるかと思った