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YouTubeで学ぶ "話す技術"

話す技術を向上させたい。本は10冊近く買ったが読むのも疲れた。でもなんとかしたい。話す技術を学ぶのであれば話してる様子を見たい。。。あ、だとすれば動画が良いのでは?との思いから、YouTubeに上がっている動画をいくつか観ていた。はじめは参考になるものがあればいいなーという軽い気持ちでいたのだが、何本か観ているうちに、気づいたら手元にあるペンでメモを取りまくっていた。これは面白い!

とったメモはすぐ捨ててしまうだろうし、得られた知見をそのままにしておくのは勿体ないので、いつでも思い出せるようここに整理しておく。

事前準備

軽い気持ちとは言いつつも多少の事前準備はしていた。いきなり闇雲に調べても検索対象が絞れないので、自分にとって必要と考えた条件を思いついたレベルで紙に書き出していった。

① 男性アナウンサーもしくは声、話し方に関する専門家であること
② なるべく現役であること
③ その人自身や紹介された方法を真似をし易そうであること

学ぶには真似る、そして真似をするには同性は絶対条件、と考えていたので①ははずせない。それと継続が難しいトレーニングでやる気がそがれるのも嫌だったので、③も重視。

動画の選び方自体は普通。「アナウンサー 話し方」といったありきたりなキーワードで検索したものから、上記に該当しそうなものをピックアップするといったやり方にした。

以下、視聴した中で印象に残った動画とその概要、感想など。
※意図せずして動画の主張と異なる感想を書いている可能性もありますので、その点はご注意を。

アナウンサー 三橋泰介さん

滑舌が良く聞こえるかどうかは 文章・単語を最後の文字まではっきりと発音しているかどうかで決まるという内容。一般の人にとってはここを変えるだけでかなり印象が変わるとのこと。比較的簡単に実践できるので是非ともやってみよう。これは自分でも心当たりがあって、確かに私は話している内容をしょっちゅう妻に聞き返される。語尾をぼかした典型例のような話し方になってしまっているので、ここはすぐに改善したい。

あがり症克服をなくすための5つの方法を紹介する動画。

① あなたのスピーチを10年後覚えている人はいない
② 緊張していると素直に言ってしまう
③ 聞き手はあなたのことをほとんど見ていない
④ 面接官と学生の理論
⑤ 準備 準備 準備

主張としては上記全部でなくても1つでもいいから取り組もうというもの。ただ、結局は⑤が最強であり、この行為以上に緊張を取る効果的な方法はないとのこと。

①~③はどこかで聞いたことがある人も多いかもしれない。

④はこの人が名付けた理論。話し手である自分が、聞き手から何らかの評価されている、言い回しをチェックされていると感じることが緊張につながってしまう。これを面接官(聞き手)と学生(話し手)という立場に当てはめこう呼んでいるとのこと。ポイントは、この立場を逆転させることで緊張を回避するという点。つまり、話し手である自分が聞き手を評価するということである。あの人はちゃんと話聞いてるな、この人はあんまり話聞いてなさそうだな。といったところだろうか。これは覚えておいて損はなさそうだが、やや上級者向けかもしれない。

結論として⑤が最強で、「結局それ?」と言いたくもなりますが、最後にこれを持ってくるあたり、逆に説得力があると思った。動画の中で「1分のスピーチでも100回読む練習します」と語られていたのが印象的。準備・練習、やっとこう。

といってもいつもネタ考える時間で練習の時間がロクにとれないのが悩みの種なのだけど。。。それはまた別の問題。

犬を見て発する「カワイイ」のように、何かの感想を言う際に使いがちな、「ひと言で済んでしまう便利な言葉」を禁止するルール、その名も「カワイイ禁止法」。これを日常に取り入れるという手法の紹介。ペットショップの犬をみてつい言ってしまう「カワイイ」を禁止し、別の言葉で表現する、そしてそれを習慣化しよう、というもの。他にもレストランで飲んだワインに対する「飲みやすい」、食べた食事に対する「おいしい」を禁止するといった例も紹介されている。"7倍"に関する具体的な根拠は示されていなかったが、日常の中で試しやすいので、これは是非やってみよう。私の場合近所で犬を飼う人が多く、子供と散歩しているときによく遭遇するので、試すチャンスは多くありそうだ。ちなみにこれまで自分がどういう表現を使っていたか改めて振り返ってみると、「おっきなワンワンだね、もふもふなワンワンだね」とだけ表現することがほとんど。なるほど、思考停止状態である。。。

メンタリスト Daigoさん

「どういう条件でスピーチの出来栄えがよくなるか」を調査したハーバード大学の論文に意外な結論が書かれていた。これを切り口に表題の方法について語りまくっている動画。私が特に着目した前半部を要約すると以下の通り。

・自分をリラックスさせようとするのは効果がない
・不安は自分ががやる気になっている証拠であると考える方が効果がある
・プロは不安を力にしている、一般人は不安によってパニックになっている
・我々一般人もプロと同じように不安をプラスに捉えるべき

これはちょっと救われた気がした。というのも、とあるスピーチのため朝3時に起きて3~4時間悩んだり、スピーチでは声が震えたり、自分の動画を観返して一人で落ち込んだり、こんなnote書いたり、さらには奥さんに「悩みすぎて気が変になりそう」と漏らしたり、わりとひどい精神状態だったので。まさにパニックになっている状態そのものだよな。状況が状況なだけに、深く心に刺さった動画だった。今まさに自身の苦手分野に対して真剣に取り組んでいる証拠であり、それができるのが自分の長所である。そう捉えて(リフレーミングして)実力を上げていきたい。

YouTube講演家 鴨頭嘉人さん

どうやったら面白い話ができるかを、自身がファミリーマートで遭遇したエピソードを披露しつつ説明する動画。38分となかなかのボリュームながらも、全然飽きることなく観られる。ざっと概要を書いてみる。

・スピーチ力は「たいした事ないことを面白くする技術」である

・話を面白くする3つの方法
 1. エピソードトークを3つのポイントで構成
  1-1. 状況
  1-2. 出来事
  1-3. 思索・気づき ← これがポイントであり、持って帰れる
  ※1-1, 1-2だけだとただのおしゃべり、 1-3だけだと説教になる
      1-1, 1-2で話が面白ければ1-3が説教でなく、プレゼントになる
 2. 絵が浮かぶ話し方
 3. セリフを5~7割入れる
  3-1. セリフ回し
  3-2. 頭の中のセリフ
 2, 3は1-2を面白く伝える効果がある

・エピソードトークの注意点は長くなりやすいこと
 ただ、長いままでも面白い、それをやってみよう

・自信の講演が支持を集めているのは「誰もが経験したことを面白く話しているということ」であり、面白くするのは技術である

尺が長くなるとのことで、私が今抱えている直近の課題には合わないが、覚えておきたいと思える内容だった。他の動画もこの構成になっており、確かに絵が浮かび、面白く、そしてとてもためになる。これはすごい。

まとめ

長々と書いてしまったが、これだけで満足せず、実践に移すようにしていきたい。現時点ではほとんどインプットしかしていないし。ここ観たうちのひとつでも試し、それが成功体験になればいい。具体的な変換が見えたら、またここに書くことにしよう。

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