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臨床のPitfall 離床④

うどん県OTのだんです。
臨床現場でときおりおちいるPitfall(落とし穴)について考えたことをまとめていく「臨床のPitfall」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありません。

離床④

今回も離床の話です。
車椅子の座ってもらって、うなだれる首、開かない目、落ちる涎・・・。
しっかり目を覚まし、車椅子に乗車し、活動的になることが目標なのに・・・。
そうだ!
覚醒をあげるために立位になろう!
チルトテーブルを用意して・・・。

ここでPitfall!

立位をとれば覚醒レベルがあがる!→チルトテーブル!
となりがちですが、本当に覚醒レベルはあがりますか?
覚醒レベルの向上のためには脳幹網様体賦活系の活性化がポイントになります。
立位になることで、姿勢制御系が活性化されるため脳幹毛様体系の活性化は図れ、覚醒レベルも向上します。
そう考えると、立位にならなくとも姿勢制御系を活性化すれば覚醒レベルが向上するということですね。
では、臥位で寝返りや足底からの刺激を加えることで、覚醒レベルも向上する可能性があります。
なので、臥位でしっかりと姿勢制御系の活性化を図ることが離床のポイントになるということです。

あらためて勉強です📚

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