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臨床のPitfall 離床⑤

うどん県OTのだんです。
臨床現場でときおりおちいるPitfall(落とし穴)について考えたことをまとめていく「臨床のPitfall」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありません。

離床⑤

今回も離床です。
前回までで色々書きましたが、姿勢制御系を活性化して離床することがポイントでしたね。
神経系の活性化も重要ですが、その過程の中での身体はどうでしょうか?
背臥位から側臥位になり、足をベッドから降ろして・・・。

ここでPitfall!

片麻痺を呈し、姿勢制御系の活性化が不十分な状況で起き上がりを行う際、身体を丸めて重心の変位が大きく生じないように配慮することがポイントになります。
しかし、ベッド上で身体をまるくして安定した姿勢から急に足を降ろすと、その足の重みで身体は下方に引っ張られて不安定性が生じてしまいます。
その結果としてベッド作を掴み、身体をのけぞらす傾向が見られます。
では、どうすればよいのでしょうか?
ベッド柵から足を降ろさずに、身体を丸めたまま重心の変位を少なくしたまま起き上がることがポイントになります。
そうすると、起き上がった後も身体を丸め、落ち着いて座ることが可能になります。

あらためて勉強です📚

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