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臨床のPitfall 離床③

うどん県OTのだんです。
臨床現場でときおりおちいるPitfall(落とし穴)について考えたことをまとめていく「臨床のPitfall」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありません。

離床③

今回も離床のPitfallです。
離床の際、まずはギャッジアップから行っていきます

ここでPitfall!

ギャッジアップも重要ですが、まずは、姿勢制御系の活性化がポイントになります。
寝返りの中で姿勢制御系を活性化していく手法は用いやすいものです。
寝返りは背臥位から側臥位へと姿勢を変換していく活動であり、その過程の中で姿勢制御系の活性化を促せる活動でもあります。

また、重症の方は点滴や様々なコードがあるため、寝返りにくい場合があります。
その際は、足底から鉛直方向に刺激を加えることも良い手法です。
背臥位は重力方向が変わるため、支持基底面は異なりますが、立位と相違点が多いポジションを言えます。
そのため、足底から鉛直方向に刺激を加えるということは、立位での床反力情報が入力されることになります。
結果として、姿勢制御系が働くきっかけになるわけです。

このように姿勢制御系の活性化を行うことで抗重力位である坐位をとったときに姿勢の保持がしやすくなります。
また、覚醒レベルも向上しやすくなります。
覚醒レベルについては次回の記事に書いていきます。
続きをお待ち下さい。

あらためて勉強です📚

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