マガジンのカバー画像

デーモンノート

12
日々のあれこれを綴っています。よろしかったらお付き合いください。不定期更新。
運営しているクリエイター

2024年1月の記事一覧

鼻腔をくすぐるさわやかな粒

鼻腔をくすぐるさわやかな粒

最近おいしい唐辛子を頂戴した。滋賀の余呉町の在来種で「よのみ」という品種の唐辛子。青唐辛子は新茶のようなさわやかな香りが特徴で、大変に美味である。少し辛味を足したいとき、そうそう、柚子胡椒が合うものであれば大抵なんでも合う。皿の上で指で一粒すり潰すようにしてパラパラと降るように散らす。

そもそも実家の料理は「辛味」とは縁のないものがほとんどだったので私自身辛いものが好きだとか得意とか考えたことも

もっとみる
わたしのつむじは旅路型

わたしのつむじは旅路型

幼い頃から「つむじまがり」とか「へそまがり」とか言われ続けてきたが、ただ正直なだけではないかと思いつつ、ふとつむじを確認してみたら先端が二手に分かれていた。これは何まがりと言うのか。

つむじといえば夫のつむじは2つある。小学生の時はその毛流れから「玉ねぎ」と言われていたらしいが、現在は衛生写真で見るような台風が2つ並んでいるようにみえる。が、この2つは決して交わることはないのだな、いや、毛髪が消

もっとみる
二日酔いに効くレシピ

二日酔いに効くレシピ

グッグッグッグッグッ…規則正しい音と振動で目が覚める。目の前には小花さん。「ごめんねぇ」となかば叫びつつ小花さんを抱き抱えて枕元からフローリングへ移動させる。ふう、危ないところだった。

猫飼いだったら分かると思うが、猫はよく吐く。毛繕いで胃に溜まった毛球だったり、冬の寒い朝はそれ以外も。床であれば片付ければ済む話だが、さすがに顔に浴びるのはご勘弁願いたい。そんな目覚めの「ごめんねぇ」であった。

もっとみる
二日酔いの女はよく食べる

二日酔いの女はよく食べる

二日酔いである。
スナップダイモンの翌日はたいてい使い物にならない。昨晩は銀座でたらふく飲んだあとにミニラーメンという暴挙に出たにもかわわらず、朝6時にはしっかりお腹が空いて目が覚めた。

「お腹すいたね」と同じく目を覚ました夫に話しかけると間髪入れず「豚汁食べたい」と言う。「豚汁?そんなこと言われても材料が……あるぜ」。お正月料理に使った残りの大根ににんじん、里芋などちゃんと揃っているではないか

もっとみる
ケーキを焼く日

ケーキを焼く日

1月2日の午後、ケーキを焼いた。「辛党だから甘いものはあまり食べないでしょ?」いやいや、そうでもないんですよ。そりゃ生クリームどっさりのデコレーションケーキは不得手といえば不得手だけど、焼き菓子は昔から作っていたこともあって好きなのです(そりゃビールかコーヒーかどっちか選ぶならビールだけど)。

幼い頃三世代で住んでいたこともあって、何かと手作りのおやつを作ってくれたのが祖母。北側にある台所の入り

もっとみる
2024年お正月料理

2024年お正月料理

今の夫と結婚してからというもの、おせちというものは作っていない。「おせちは保存食である。故に今の時代おせちを作るのは理にかなっていない」とのこと。ああ、めんどくさい。おせちこそ箱庭の集大成のようなものではないか。「おせち好きじゃないんでしょ?」と聞けば「そうだ」と曰う。最初からそう言えばいいのに。

というわけで我が家のお正月料理2024年編。

お雑煮

お雑煮はシンプルな関東風。合わせ出汁に鶏

もっとみる