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『オーブランの少女』について

こんにちは。ダメ大学生と申します。

大学の課題を提出した開放感から、急に好きな本について書きたくなりました。参考文献のためにあまり興味のない書籍まで大量に読み漁った反動でしょうか…?


今回は深緑野分先生の『オーブランの少女』を紹介したいと思います。デビュー短編集なのですが、私は読んだとき「すご!!なにこれ!?これで本当にデビューなの!???」と語彙力をなくして驚いてしまいました。

深緑野分作品は私のお気に入りで、今回紹介する『オーブランの少女』以外だと『戦場のコックたち』が特に好きです。ミステリーとして面白いだけではなく、知的好奇心がくすぐられたり、戦争の恐ろしさをリアルに感じたり、読んでいて得られるものが多かったです。本屋大賞、直木賞の候補にもなりましたね。

さて、本題に入りましょう。『オーブランの少女』は ”少女” にまつわる短編集。異なる場所の、異なる時代の少女たちの物語です。

表題作である「オーブランの少女」は、美しい庭園と少女たちのなんだか不思議な生活、そして不気味さ、恐ろしさが見事にマッチしている作品です。

個人的に印象深いのは「氷の皇国」です。北欧のような世界での、首から上のない死体をめぐるお話です。設定がしっかりと練られていて、ファンタジーの世界に没入できます。また、情景描写も巧みで、はっきりと目に浮かぶようです。文章から、凍えるような寒さを感じてしまう方も居るのではないでしょうか…


深緑野分先生のファンタジーを楽しみたい方は『この本を盗む者は』もおすすめですよ。2021年の本屋大賞にもノミネートされていました。

少女たちの、様々な世界での不思議なお話が気になる方は、是非読んでみてはいかがでしょうか?


では。

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