Locus

いろんな人で書いてます https://twitter.com/dalocus123

Locus

いろんな人で書いてます https://twitter.com/dalocus123

最近の記事

L'Arc〜en〜CielのDIVE TO BLUEのテーマは「憧憬と救い」 歌詞解釈・意味・考察

「DIVE TO BLUE」概要1998年3月にリリースされたシングルで、作曲はtetsu(ya)。『ark』 収録です。仮タイトルは「Ah !香港」。 元となる曲自体は『True』の時からありましたが大幅にアレンジしたらしく、残っているのはAメロだけ(※1)とtetsuyaは語っています。 ポップな曲調がいかにもtetsuyaらしく、夏の日の高い空を想像させます。 サビだけでなく、曲全体を通してボーカルもギターもメロディーラインが非常にキャッチーで「売れそう〜」という感想

    • 海のはじまりのテーマは-「投影」と「贖罪」-3話までの感想

      久々にドラマにはまった。『海のはじまり』だ。 先日の第3話放送後にTwitterをだらだら見ていたら、「女で一つで子供を育てる困難さが云々」「辛いのは分かるけど大竹しのぶ性格悪すぎ云々」などという感想を見つけた。私が抱いた感想とはまったく違った。 そこで、始まったばかりではあるが同じような感想も抱いている人もいるだろうと思い、ペンを握ることにした。 ___海のはじまり。テーマは「投影」と「贖罪」だと思った。 全員が罪を抱え、全員が相手越しに幽霊を視てる。 たとえば水季の母

      • L'Arc〜en〜CielのLOVE FLIESは「融け合う意識」がテーマ 歌詞解釈・意味・考察

        「LOVE FLIES」の概要 1999年リリースのシングル。作曲はken。kenらしいハードなリフと、気だるい雰囲気を伴って曲が進行していきます。Stone Temple PilotsやAlice In Chains、Dinosaur Jr.みたいなオルタナ/グランジ感プンプンのリフ嫌いじゃない。 そんな気だるさもラストサビで大爆発。まさに「LOVE FLIES(愛が飛ぶ)」ように、全てが天に向かって浄化されていく情景が浮かびます。 シングルの中でもかなり好きな曲で、

        • mid90sのテーマは「自己解放」-レビューと考察

          『mid90s』の概要と鑑賞ポイント『ウルフオブウォールストリート』や『21ジャンプストリート』などに出演し、一躍人気のコメディ俳優になったジョナ・ヒル。 私がジョナ・ヒルを好むようになったのは、ガス・ヴァン・サント監督の『ドント・ウォーリー』を観てからである。 主演であるホアキン・フェニックスや、そのパートナー役を演じたルーニー・マーラを軽く凌駕するジョナ・ヒルの演技に目を奪われ、涙した。 「ジョナ・ヒルはコメディ俳優なんかじゃない。一流の俳優なのだ」と確信した作品だったこ

        • L'Arc〜en〜CielのDIVE TO BLUEのテーマは「憧憬と救い」 歌詞解釈・意味・考察

        • 海のはじまりのテーマは-「投影」と「贖罪」-3話までの感想

        • L'Arc〜en〜CielのLOVE FLIESは「融け合う意識」がテーマ 歌詞解釈・意味・考察

        • mid90sのテーマは「自己解放」-レビューと考察

          Cult Of Luna - The Raging River レビュー

          Cult Of Luna - The Raging River ★★★★★ オススメトラック 1. "THREE BRIDGES" ☆ 2. "WHAT I LEAVE BEHIND" スウェーデンのポストメタルバンド、Cult Of Lunaの新作EPが2021年2月にリリースされました。 内容は相変わらずCult Of Lunaらしいアルバムで、重苦しくズシっとしたリフに、Johannesのがなるシャウトが絡むサウンドに仕上がっています。 テンポの早いトラ

          Cult Of Luna - The Raging River レビュー

          the quiet room - You レビュー

          大丈夫だよ どうか 心の向く方へ 春になると、くわるーを聴きたくなる女の子って、多いんじゃないか。 あたしは、くわるーが好きだ。とくに、春に聴くくわるーが。 「くわるー」の愛称で親しまれるthe quiet roomは、2021年にニューアルバム『You e.p.』をリリースした。 先行シングルとして一足に配信されたのが、タイトルトラックである「You」。 配信が開始された頃は、北陸では雪が積もるほど、春は立っていなかった。 でも、春は来てないのに、「You」は、

          the quiet room - You レビュー

          鬼束ちひろ 『HYSTERIA』 レビュー

          鬼束ちひろ 『HYSTERIA』 ★★★☆☆ オススメトラック 1. 「憂鬱な太陽 退屈な月」 3. 「焼ける川」☆ 4. 「Dawn of my faith」 『HYSTERIA』 概要 ”このアルバムはショッキングピンクだな” 2020年、鬼束ちひろはデビュー20周年を迎えた。そして11月25日、記念のアルバムとなる『HYSTERIA』がリリースされた。前作『シンドローム』から約3年空いてのリリースだった。 「HYSTERIA」とは病的な極度の興奮のこと

          鬼束ちひろ 『HYSTERIA』 レビュー

          Caspian - On Circles レビュー

          Caspian - On Circles ★★★★★ オススメトラック 1. "Wildblood" 2. "Flowers of Light" 6. "Collapser"    ”On Circles” 概要 アメリカはマサチューセッツ州のポストロックバンド、Caspian。 そんなCaspianの5枚目のアルバムとなる"On Circles"が2020年1月に Triple Crown Recordsからリリースされました。  前作”Dust and

          Caspian - On Circles レビュー

          L'Arc〜en〜Cielの瞳の住人のテーマは「ジレンマ」 歌詞の意味・解釈・分析

          「瞳の住人」概要 「瞳の住人」は2004年にリリースされた23作目のシングルです。 「READY STEADY GO」に続く、活動再開後2枚目のシングルで、前作のような疾走感溢れる曲風ではなく、しっとりとしたバラードになっています。  オーケストラなどのストリングスやピアノなど、ギター・ベース・ドラム以外の楽器がふんだんに使われており、荘厳な雰囲気を纏った曲です。 特に、2回目と最後のコーラスで聞くことができるhydeのhihiAのファルセットを聞きたいがために、「瞳

          L'Arc〜en〜Cielの瞳の住人のテーマは「ジレンマ」 歌詞の意味・解釈・分析

          Phoebe Bridgers - Kyoto レビュー

          スローなバラードになる予定だったKyoto。レコーディングでスローな曲にうんざりしてしまったPhoebeが、無理やりこのテンポにしたそう。 Phoebeの優しい声に金管楽器とか、シンセサイザーが絡み合って心地の良い。すべての楽器の音量が抑えられていて、Phoebeの声が一番に聞こえるようにミックスされてる。耳へ触る強さがちょうどいいっていうか、耳へ届くスピードがちょうどいいっていうか。 とにかく、Phoebeの声は、柔らかくて神懸かってる。力強い歌い方をするときもあるけど

          Phoebe Bridgers - Kyoto レビュー