Cult Of Luna - The Raging River レビュー
Cult Of Luna - The Raging River ★★★★★
オススメトラック
1. "THREE BRIDGES" ☆
2. "WHAT I LEAVE BEHIND"
スウェーデンのポストメタルバンド、Cult Of Lunaの新作EPが2021年2月にリリースされました。
内容は相変わらずCult Of Lunaらしいアルバムで、重苦しくズシっとしたリフに、Johannesのがなるシャウトが絡むサウンドに仕上がっています。
テンポの早いトラックはなく、ゴリゴリと削るように進んでいきますが、リフのセンスはやはりピカイチ。
ずっと重いリフを弾き続けているわけではなく、所々に浮遊感漂うアルペジオが入ってくるので、重/軽、醜/美、静/動のコントラストがより際立っています。
この比率が絶妙で(重8:軽2くらいの比率)、Cult Of Lunaは、どのアルバムでも徹底的にこのバランスを守っているように感じます。
特に、1曲目の"THREE BRIDGES"や2曲目の"WHAT I LEAVE BEHIND"は、ザクザクと刻まれるリフが本当に最高で、30分くらいの尺にして欲しいトラック。永遠に聞いていられますね。
3曲目の"INSIDE OF A DREAM"でFeat.しているのは、元Queens of the Stone AgeのMark Laneganです。このトラックだけ、アンビエントでアコースティックな雰囲気。
EPとはいえ、5曲で40分近くになるのは、さすがといったところ。ただ、Cult Of Lunaのファンなら、少し物足りなく感じるかも。初めてCult Of Luna聞くよ!って人にはおすすめのアルバムです。
Cult Of Lunaのファンはもちろん、Caspianの"Collapser"や、The Oceanの"Phanerozoic II: Mesozoic / Cenozoic"あたりが好きな人は、要チェック。ベスト2021決定。
Cult Of LunaのTwitterで見かけましたが、ポストメタルの代名詞"Vertikal"という名盤が出て、もう8年になりますね。