見出し画像

【Vol.12】九十九トッカちゃんミニコンペ! 結果発表&アドバイス編

こんにちは
DRAW A LOT Collegeです!

STAGE2に突入した我らDRAW A LOT College。
(STAGE1の様子はこちら)

カレッジ生たちがSTAGE2の総決算として挑んだのは、



DRAW A LOT College
×
九十九トッカちゃん

☆★ ミニコンペ ★☆

画像1


前回の記事では、審査員の方々にカレッジ生たちの作品をレビューしていただきました。
そんな審査員の方々はこちら!



画像2

こまがた (@komagata99)
株式会社Project White 執行役員
初音ミクなどのキャラクターグッズの制作を担当。


画像3

九十九トッカ (@99tokka)
TSUKUMOバーチャルショッピングのバーチャル販売員
好きな色はピンクで、好きな食べものは桃。


深井_Live2D

深井涼介 (@fpworks)
九十九トッカちゃんの生みの親
工業デザインを経て、メカニックデザイン、グラフィックデザイン、キャラクターデザイン等々の各種デザイン業、イラスト、漫画などで活躍中。



今回はコンペの結果発表と、各作品をよりよくするため審査員の方々に伺ったブラッシュアップポイントをレポートします。
それでは、スタート!



♢♢♢



ミニコンペ結果発表!

今回のミニコンペではカレッジ生たちに
TSUKUMOバーチャルショッピング YouTubeのサムネイルイラストで起用できるような九十九トッカちゃんを描いてもらいました。

結果発表の直前までグランプリが決まらなかったというほど、接戦だった今回のミニコンペ。
そんな熱い戦いを制し、見事グランプリを勝ち取ったのは――!?

画像5


どのような点が評価されグランプリに選ばれたのかを審査員の方々に伺いました!

駒形さん
ます、自身の絵柄をきちんと持っているところ。
普段シャキッとしているトッカちゃんなので、「ふわっとしたトッカちゃん」も新鮮に映った。
トッカちゃん
(トッカちゃんを)まだ知らない人にも、すでに知っている人にも、トッカちゃんの雰囲気が伝わる作品になっているのがポイント高い。
「可愛い」「元気」が伝わってきて、見ていて癒されるところも素敵だと思う。
深井先生
「よく観察しているな」と思った点が、目の描き方。
コンペ参加者の中で一番、今の流行りに敏感な目の描き方をしている。
ここ一年~半年以内くらいの間で、白目の一部をまつ毛化させて目に視線誘導する方法が出てきた。
それを捉えている。流行に敏感だなと感じた。
その上で、トッカちゃんがどういうキャラクターなのか汲み取って描こうとしている点が評価できる。
オリジナルのトッカちゃんをよく見て、正確に描こうとしているのが伝わってきて、熱量を感じる。


グランプリ、おめでとうございます!!

続いて、今回の作品をよりよくするためにはどのような工夫をしたらよいのか各作品のブラッシュアップポイントを審査員の深井先生に伺いました。

それでは、順番に見ていきたいと思います!


No.1 湊谷鈴(@siratamairipafe)

画像6

深井先生
オリジナルをとてもよく見て描いてくれている。
だが、もっとよくするならば、オリジナルの作風やキャラクターの雰囲気を常に頭の中に置きすぎていると思う。
オリジナルを再現するほうに気持ちが向きすぎてしまって、自分流のトッカちゃんの描き方が弱い。
自分流の描き方がわかってくるとかなり化けると思う。


No.2 彩葉(@_07is_)

画像7

深井先生
非常にアクティブ。人体の捉え方もうまい。
ブラッシュアップするなら、陰影の入れ方
「これくらいの立体はこれくらいの光を当てると、これくらいの影ができる」という勉強を重ねよう。
(今回の作品でいうと)光源があまり定まっていないように見える。
立体感光の表現を学ぶだけで、全然違う一作になると思う。


No.3 FF00FF-ink(@FF00FF_ink)

画像8

深井先生
アーティスト性がとても強い。
アーティストとして自己表現していくのか、イラストレーターとして発注に合ったものを描いて対価を得るのか、どちらが作家の方向性として理想なのかを今後追求していくべき。
アーティスト性が強いながらも(イラストレーターとして)売れている人は、売れるラインをよく考えている。
自分のアーティスト性を最大限に表現して描きたいものを追求するイラストレーターになるか、アーティスト性を確保しながらも「発注に合うもの=売れるライン」を考えられるイラストレーターになるかの選択が、クリエイティブを仕事にする上で難しいところ。
「(自分の)好きなラインが売れるものではない」という理由でドロップアウトする人が三十歳くらいになると出てくる。
売れる方向性を突き詰めたいか、アーティスト性を突き詰めたいかという点で考えていくと、作品の方向性が変わってくると思う。


No.4 鬼怒傘(@2gi8gida10104)

画像9

深井先生
どういう場でこの作品が使われるのかをよくわかっている作品。
視線誘導がうまく、上に情報があると伝わるイラスト。
(今回の作品を)もっとよくするためには、肌部分の影に使っている朱色をもう少し抑えた色にするとよい。
そうすることで、トッカちゃんの色彩が映える
現状、遠くから見たときに一番目立っている色は影の朱色で、(視線を集めたい)目よりも目立っている。
トッカちゃんの目や鮮やかさにまず視線誘導できるよう、色を調節しよう


No.5 Mutsuya(@Mutsuya__)

画像10

深井先生
全身を描くという情熱を込めてくれたのが嬉しい。
全身を描くのは結構エネルギーのいることだから。
その上で(アドバイスすると)、人間の全身を描くことを考えたときに、まだ体をパーツ単体で考えている。
顔はこう、首はこう、胸をこう作ってそれらを接続する、というガンプラを作るときみたいなイメージで描いているのでは。
絵を描くというより作業っぽくなっているのかもしれない。
一番上達に近い方法は、好きなイラストレーターの作品で(自分の作品と)同じ画角とポーズのものを探し、それらを重ねて見て(自分の絵と理想の絵との)違いに気づくこと。
自分の欠点に気づけるので、それをしていくだけで変わってくると思う。


No.6 eigo

画像11

深井先生
一定の技量と画力でもって自分の絵柄を表現する能力は持っている。
(今回の作品で)こうすればもっと目を引くだろうなという点は、髮のハイライトの色
本来明るいはずの服や袖をあえて暗くすることで、顔に視線誘導することには成功している。
だったら髪のハイライトも寒色ではなく、黄色やオレンジのような明るい色でよかったのでは。
それから、微妙にトッカちゃんの目線が正面を向いていない
瞳の位置を数ピクセル調整してキャラクターと目が合うようにするだけで、訴求力は変わってくると思う。



具体的なテクニックや作家性についてなど、アドバイスは多岐にわたりました。
カレッジ生たちはそれぞれのアドバイスを活かし、理想の作品・作家像へとブラッシュアップしていくこと間違いなしです!

♢♢♢

全員分のブラッシュアップポイントを頂いたところで、今回はここまで!
次回は審査員の方々による業界裏話をこそっとご紹介するボーナス回です。
お楽しみに!


By. DRAW A LOT College

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?