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【すごくよかった】1歳児と母、初めてのディズニーランド

「そうだ、ディズニー行こう」

7月の平日朝6:00。
雨の音で目が覚めた私は、ふとんの中でぼんやりと、しかし唐突に決意したのである。
1才の娘を連れて、初めて自分の運転でディズニーランドに行ってみようと。

結論からいうと、勇気を出して行ってみて本当によかった…

というわけで、若葉マークドライバー母の1才子連れ初ディズニーを振り返ってみんとぞ思ふ。


AM 6:00 準備開始(遅)

いつもどおりイヌに挨拶をし、キッチンでコーヒーを淹れてから夫と娘の朝食を用意する。
仕事に行く支度をする夫には、私がほんの30分前に固めた決意についてはまだ言わない。
夫は「今日はスーパー行く用事ある?」などと聞いてくる。そりゃそうだ。
朝食を摂っていると、うっかり「ジッパディっドゥッダァァァ‼」などと口ずさんでしまいそうになり3度ほどヒヤリハットした。こんなところでヒヤリハットしてる場合ではない。今日は若葉マークにして初めての首都高が待ち受けているのだ。

AM8:00、夫を仕事に送り出す。
ドアが閉まった瞬間、3倍速の大急ぎで準備を始める私。
オムツ!ジュース!ETC!ミニーリボン!ミミ!
最後の仕上げに娘にミニーのスカートを履かせようとおぱんちゅ一丁にさせたその瞬間、またしてもドッキリの瞬間が訪れる。出かけて行ったはずの夫が玄関に戻ってきたのである。

「俺の車のETCカード知ってる?」

さすがだ。この男ぬかりない。

今日は遠出するからETCカードは私の中古の軽に移動してあるのだと伝えると、夫は納得したようである。近くのアウトレットに行くとでも思っているようだ。再びすぐに仕事へ向かっていった。

予期せぬ事態に軽くタジロいだ私であったが、気を取り直してパンイチの娘にミニーを履かせる。
10分後、無事に出発。

出発からおよそ1時間半、初めての首都高でいくつもの波乱をくぐり抜けた末に(嘘です、ナビの言いなりで順調に流れました)、我々は憧れの地、浦安に到着。

浦安の出口を出て以降の道順を間違えずに行けるかどうかで運命が大きく変わる(間違えると容易には修正ができない)という前情報に相当ビビりながらの着地であったが、これは大丈夫だった。
というか「→東京ディズニーリゾート→」と書かれた看板がアチコチに立てられているので、見落とそうにもどうやったって見落とせない状況である。

山崎パン工場ベルトコンベア上のサンドイッチの具さながらの無抵抗マインドで流されに流され、ついに東京ディズニーランドの立体駐車場へ。もうここまで来たら吸い込まれるしかない。ていうかディズニーランドって今は立体駐車場になってるのね。時は流れる。
初めての立体駐車場は、とっても便利でした。涼しいし雨にも濡れないしいいね。お兄さんお姉さんたちが親切に整理してくれるから駐車もスムーズ。

と、い う わ け で 

到着。


AM11:00

AM11:00 娘氏,人生初インパ(拍手)


全力で気を遣いながら手荷物検査をしてくれたキャストのお姉さんにも無慈悲なまでに猜疑に満ちた視線を送り続けつつ、無感動のオモモチでゲートをくぐる。

この日の天候は雨。最高気温は26℃。
暑さの心配はないが、雨の中の1歳児を連れての移動は容易ではない。
ということで、入園後最初に向かうはスウィートハートカフェ

ここはいつも空いてるし、パンおいしいしカフェラテ飲めるし、何よりシンデレラ城を正面に眺められるというロケーションが最高。

大人になってからのインパはここでまずは一息つくのが定番の流れになりつつある(若い子達にまじってスプラッシュまで競歩大会とかもうできないのよ…)。

この日は、娘も一緒に食べられそうなミッキーの形をしたハンバーグデニッシュみたいなのを購入。あとカフェラテ。首都高を切り抜けた寝不足の身体に染みる(あと数回続くと思われる首都高アピール)。

まだ状況がのみ込めずにいる1歳児

娘氏、いつもなら秒でたいらげるパンを30分かかっても間食できずにいるの図。
咀嚼を忘れ、周囲の喧騒にしばし身をゆだねる。

茫然としている娘を見守りつつ、周囲の家族が繰り広げる温かい行楽の様子にしばし酔いしれる。
突然の良い人アピールみたいで恐縮だが、私は、ディズニーで幸せそうに休暇を過ごしている家族連れを眺めるのが大好きなのである。
それはもう、涙が浮かんでくるくらい大好きなのである(ディズニーで涙ぐみながら見つめてくる変なオバサンと目が合ったら私だと思ってください怖)。

幸せに浸っていたら小一時間が経過していた。
いかん。
ということで、インパ後1時間経過したところでようやく本腰を入れて行動を開始する意思を固める我々。

が、ここで事件発生。

AM11:50 重大な忘れ物に気づく

さぁ旅立とう~(福山雅治のVoiceで)

と娘を地面に下ろそうとしたその瞬間、私は重大なミスに気付く。

靴が、ない。

娘の靴を車に忘れたのである。
たぶん、これがこの日一番の大失敗です。
「かあちゃんバカだね」などと30回くらい述べながらアパレルショップへ向かう。

しかし。

さらに困ったことには、ディズニーには、意外と靴が売っていない
特に、キッズの靴は運が悪いとサイズが全然ない

しょんぼりしながら店を出る。
もうこうなった裸足だ。
こっちは毎日田んぼでハダシなんだい、と気を取り直す。

PM12:00 ミッキーマウス目撃

人生初のインパをハダシで敢行する決意を固めた我々の目の前を、何やら賑やかな集団が通り過ぎていく。

あれは、ミッキーマウスだ

ハダシのままで追いかける。

ミッキーマウスを先頭に、ミニーマウス、ドナルドダック、デイジーダック、プルート、グーフィーが大名行列を成して闊歩しているではないか。
実は先日のディズニーシーでもこの一行を目撃し、憧れのミニーマウスとの写真撮影をと挑んだ我々だったのだが、不慣れな夫に娘を託した結果、ガチなDヲタさん達の勢いに無惨に撃沈(本人曰く”俺みたいなオッサンにミニーは振り向かない)。

オッサンがダメならオバサンならどうだ。

娘を抱き上げて、ミニーマウスに接近を試みる我々母子。

ミニー。ミニー。

名前を呼ぶといいそうだ。

すると。

グーフィーがやって来た

グーフィー!お前か!
娘の顔を覗き込み、何やら娘のスカートとリボンを褒めてくれているらしい。
あ、ありがとう…グーフィー…。
褒めてもらったからには一応の応対をするも、目線の先はミニーマウスである。
グーフィーは、いつまでも写真撮影を頼んでこない我々に戸惑うようにしながらスマートに去って行った。

気を取り直してミニーに向かう。
ミニーミニー。
は!目が合った。

ミニーマウスとしても、ミニーマウスの装束をまとった幼児を無視するわけにもいかないのだろう(なんかごめんね)、今回はかなり早い段階で、我々を写真撮影に招き入れてくれた。

こうして念願のミニーマウスとの記念撮影が実現。

ベビーカーのクッション持ったまま抱っこしちゃってるあたり
興奮の様子が伝わる

不慣れなオジサンよりも不慣れなオバサンのほうが当確上がるという夫の推測は本当かもしれないかもしれない。

調子が出てきたので、この後プルートとティガーとプーさんともお写真。
満足。


PM12:30 アトモスフィアで今日イチのエモさ味わう

嵐のような大名行列が去って行くと、今度はブラスバンドのお兄さんたちがやってきた。
20代の頃の私ならスルーしていたところだが、もう大人なので見物することにする。

アトモスフィアと呼ぶにはゴージャスすぎると思うプロ集団

間違いない。はっきり言ってこの人たちのパフォーマンスがこの日のハイライトだったと思う。
ベビーカー携えての鑑賞は邪魔だろうからと大人の余裕を醸して隅っこでぺちぺち手拍子し始めるも、キャストのお姉さんに「もっと前へ」と促され(かえって邪魔な位置にいた模様。すまん)、間近の距離まで接近。

ラッパ吹くだけでも大変だろうに、ターンとか振り付けの度にうちの幼児に笑顔を送ってくれたり手を振ってくれたりと、本当にサービス精神あふれる人達である。
こっちも嬉しくなってくるものだから、娘を床に下ろして小躍りしながら音楽に酔いしれる我々。
ハッキリ言って気分最高である。

ナンバーはいよいよ最高潮、大好きなgo the distance(ヘラクレスです)で私はもう涙目でした。だって本当に上手なんだもの。産後メンタル許してくれ。

と、絶好調で娘とダンスしているところに、先ほどのキャストのお姉さんに再び肩を叩かれた。

「あの…パーク内は裸足禁止なんです…」

娘の足元についてである。

「あ…車に忘れちゃって…」と涙目おばさん。

メンドクサそうな客に意を決して注意したら、涙目のおばさんである。
お姉さんも相当動揺したことだろう。
「あ…そしたら、抱っこかベビーカーに乗せたままでお願いします」とかなり困惑した様子で告げて、お姉さんは去って行った。

私としたことが、この平和の国にあってショッパナ2度も声をかけられてしまった。気を引き締め直す。


…と、娘との初めてのディズニーランドについて書き始めるも、アトラクションの「ア」の字も出せぬうちに4,000字も割いてしまった。
4,000字書いたところで、まだワールドバザールすら抜け出す事ができていない。実はトイレにも行けてない。
恐るべし子連れディズニー。
続きはまた次の記事に。

【次の記事】




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