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SaaSで50人を超えた。「個」を育てるからその先は?

こんにちは。カイロスマーケティングで代表を務めております佐宗(さそう|@dsasoon)と申します。

先日に50名を超えて産業医契約や衛生委員会を設置したカイロスマーケティングも、60名間近まで仲間が増えてきました。ふぅ、早い。

30名を超えたあたりから、強くて意思決定の早い組織をしっかりと作っていかなくてはいけないと思い、会社全体のガバナンスの構築を手がけてきました。すでに約40もの規程や規則、ガイドラインが運営されています。各組織のマニュアルも合わせると、ひょっとしたら100以上あるかも(笑)。

トップの確認を待たずしてスピーディーに意思決定ができる、現場への権限移譲のための仕組みや制度・施策をつくってきました。作った規程や規則、ガイドラインは常に更新し続けています。カイロスマーケティングのたくましいコーポレートチームのおかげです。感謝!

しかし、まだまだ全職種で積極採用中のカイロスマーケティング。1年後には100人近くになるのかなぁ。

やっぱり組織はヒト。とても大事だと思っています。


みんなの成長を支える仕組みに悩んでいた

会社の成長にとってヒトはとても大切なんだけど、会社の成長とヒトの成長をどう結びつけるか。今も試行錯誤しています。

ヒトの成長には学びが欠かせない。でも、学びといっても机上の研修はどうかな、なんて思っています。仕事での学びは、現場でお客さまから学ぶしかない。もしくは実践から学ぶしかない、と思っているからです。

研修や本から学べることもあるけど、あくまでそれは理論。理論として学んだことを、実践で生かして初めて成果につながります。必要なときに必要なことを学んですぐに実践する。やっぱりコレかな。

ところで…採用面接で「御社には社内研修はありますか?」という質問をよく聞かれます。

社内研修って、なかなか踏み切れないところもあります。これまで社会人歴20年以上のなかで、割と多くの研修を受けてきました。研修がすごく役立って、仕事の成果が出たとか、仕事で見える世界感が変わったと感じたことがなかったから。会社から半ば無理やり研修を受けさせられていたことがあったのかもしれません。

だから自発的に学べる仕組みを取り入れたいな、と思っていました。試行錯誤しながら、あるe-Learningっぽいサービスも取り入れたけど、思ったよりもみんな使わなかった(笑)。だから1年で解約しました(苦笑)。とても良いサービスだったのに…。


個を伸ばすための読書支援制度は好調に動きだした

失敗を教訓として取り入れた仕組みが、読書支援制度。読書支援制度を立ち上げる前から、カイロスマーケティングのみんなが業務に関係のある本を読んで学んでいることは知っていました。だったら、みんなが本を読む習慣をうまく活用すればいいんじゃないかと。

学びたいと思うときに、自分の好きな本を買って、自分で学べる。読み終わっても手元において何度も学習できる。PCやスマホがなくても学習できる。無数にある選択肢の中から、自分が気に入った本を買える。このあたりがe-Learningとの違いです。

カイロスマーケティングの読書支援制度は、業務に関係がある本を読んだら会社が費用負担する。電子書籍でも紙の本でも構わない。だけど、500字以上の感想文かまとめを書いて、社内Wiki(社員なら誰でも閲覧可)にアップすることが条件です。割と敷居が高い。

でも、みんなが思ったよりも読書支援制度を使っています。ここ3ヶ月で60冊も読書支援制度を使っている。カイロスマーケティングは、50人の程度の会社ですからね。みんな結構仕事に関係のある本を読んでいる。

読書支援制度から派生して勉強会が開催されたり、部活動制度を通じて業務以外の組織を作りリーダーの体験をしていただいたり、など、カイロスマーケティングの制度として人財が育つきっかけをつくってきました。

個が育つ仕組みを超えて、次の枠組みを考えないと

50人を超えたカイロスマーケティングも、会社の成長を考えたら個々の人材が育つだけでは不十分かもしれない。やっぱり次の仕組みを考えていかなくてはならないと思っています。

ここまでの個を育てる仕組みから、組織を育てる仕組みも考えないと。

これまでのカイロスマーケティングは、サッカーに例えると点取り屋のストライカーを育成していたようなもの。優れた点取り屋ばかりを集めても、試合に勝てるとは思えません。

守備も必要だし、点取り屋にボールを供給する役割だって必要。仕事って、チームや仲間同士が連携する必要があります。仕事はひとりでやるものでは無いですからね。他人のリソースを徹底的に使うもの。みんなの叡智をフル活用して最高の成果を創出する。

わたし達のようにSaaSなんて事業をやっていて、セールスだのインサイドセールスだの、と役割分担している組織では連携はとても重要。ときには、ポジションをコンバートすることで、最適な布陣に変えていかなくてはいけません。

カイロスマーケティングもすごく小さな組織だった頃には、こんな必要はありませんでした。会社としてできることも限られているし、仲間が少なかったこともあり、当時はそんなに多くのことをできてなかった。

でもこれから仲間が増えて、できる業務がもっともっと増えて、それぞれがそれぞれの領域で専門家になっていく。組織が大きくなったらこんなことが起こるだろう。新しいサービスを提供するために、お客さま対応の質を改善し続けるために、仲間の育成やキャリアパスのための選択肢を増やし続けるために。

やっぱり組織を強くするための仕組みや制度は、今以上に必要になると思っています。


「マーケティングを、もっと身近に。」を貫くべきかな

でも、そのやり方に正解はきっと無い。なぜなら、業種や市場での立ち位置によってそのやり方は異なる。働いている人も異なれば、会社としてのポリシーや理念も異なる。だから組織を強くするアプローチは千差万別であるはず。

ただ一つ言えることは、「マーケティングを、もっと身近に。」という当社のミッションを信じてこれを貫くことだけ。この軸だけは変えてはいけない。

これまでに何度も壁にぶち当たり迷ったこともあったけど、この軸で経営判断してきた。今までもこれでうまくいっていたし、カイロスマーケティングのやるべきことはたったこれだけのシンプルな組織。

カイロスマーケティングのミッションという信念において、みんなが自発的に行動していただけるようになっていくことが、組織を強くするための基盤になるかな、と思っています。

50人を超えたら会社のミッションをこれまでよりずっと意識せよ…か。行き着いた結論が、こことは…。合ってるのかな?

自力でコントロールできないことがあるのも事実。カイロスマーケティングの仲間を増やすよりも先に売り上げが伸びていってしまう。これは1つの悩み。

そのため舵を左右に切りまくっている点は反省点。急な異動など、みんなには迷惑かけちゃってます。申し訳ないです。でも、誰一人嫌な顔しないで対応してくれる。ありがとう。

異動をお願いするたびに申し訳ないと思うけど、個別に話してみるとこちらが力を貰っちゃう。みんなたくましい。

みんな「マーケティングを、もっと身近に。」する使命に燃えているし、それなりにやりがいを感じてくれているのかな、と思っています。カイロスマーケティングのみんなと働けて心の底から良かったと思う。

今期が始まって10ヶ月がたとうとしているけど、離職はわずか1名。

やっぱり課題は採用かな。採用もっと頑張らなきゃ。

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