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Recharge Your Soul〜自分の感性を信じる〜

今、アメリカから日本に帰る飛行機の中。

今ここで、感じていることを自分の中に残しておくために、この文章を綴っている。

語り尽くせないほど、色々湧いてきていることはあるけれど、その中で大きな気付きを3つだけ、書いていこうと思う。

一つ目は「自分の感性を信じる」ことの大切さ。

アメリカに向かう途中に書いたように、今回行くかどうか凄く葛藤した。行っても何も得られないんじゃないかとか、誰かに批判されるんじゃないかとか、英語でのコミュニケーションの不安や、スケジュール・キャパシティ上の懸念も含め。

でも、最終的に「行ってみたい」という自分の気持ちに正直でありたいと思った。

目の前に起きてくることに意味があるとしたら、それは何なんだろうか?と。

アメリカに来て、感じたこと。

それは「生きている」ということ。

場が生きている。

スピーカーの熱量、参加者の熱量、それがその場における「声」として立ち現れてくる。

まるでアーティストのように、感情表現豊かに立ち振る舞うスピーカーと、とどまることのない議論や対話。

とあるセッションの光景

「ギターを持って講師をし始めた日から、人生が変わった」という彼のパフォーマンスを忘れることは無いと思う。「自分の好きなことを三つ掛け合わせるんだ」と。

Daniel Pinkの「大胆な決断をせよ」という言葉や、Venus Williamsの「自らの人生を愛せよ」という言葉が胸に焼き付いている。

テニス界のスーパースター Venus Williamsの講演

自分の感性を信じる。

感性を通した、言葉や、立ち振る舞い、在り方は、人の感性に語りかける。

感性は、自分の中にしかない。感性は、AIにはない、人間だからこそ持っている感覚。

何かを始めようとするとき。
何かを辞めようとするとき。

色んな声が聞こえてくる。

それは自分の中で響いている声かもしれないし、誰かから聞こえてくる声や、自分の中で作り出した他者や社会の声だったりするかもしれない。

失敗するんじゃないかとか、人に悪く言われるんじゃないかとか。

人と話しをするとき。誰かに何かを伝えようとするとき。いや、ともすると、今この瞬間においても、無数の声が頭の中を駆け巡っているのかもしれない。

悩んだり、落ち込んだり、後悔したりすること。その時に聞こえてくる声や、生まれてくる感情にはきっと意味があって、それらを丁寧に紐解いていくことで、自分の中にある大切ことが見えてくるんじゃないか。それが何なのか、常にアンテナを立てておかないと、気付かぬうちに通り過ぎて、どこかに埋もれていってしまう。

そして、つまらない人の言葉に、耳を傾けている暇なんて無い。人のことは好き勝手に言える。だが、起こることに対する責任を取ってくれるわけではない。

自分の感性を、決して人に預けるな。

自分の感性を、信じることができるのは自分だけなんだ。

それが、AIが当たり前になる世界で、人間としての存在意義の一つになるんじゃないかと思った。

そして、物語は、決断したその瞬間からもう既に始まっているんじゃないかと思った。

今回、カンファレンス自体は僅か4日だったけれど、その4日という期間は大して重要ではなかった。決断するまでの葛藤から、準備から、今文章を書いているこの瞬間、そして未来に向けて、物語が生まれ続けていくじゃないかと。そんなことを思った。

町の至るところにアートが存在している


二つ目は「外の世界とつながる」ことの大切さ。

AIが人の生き方や働き方を根本から変える、といったことは、日本でもここ数年ずっと言われていることで、何も新しいことではないと思う。

だが、今回アメリカで、AIに関して白熱した議論がなされている様子や、AIによる新しいサービスの数々を目の当たりにして、改めて変化の波が押し寄せていることを実感した。

EXPOでの展示の光景

そこでまずいな、と思ったのは、AIに関して日本が遅れているのか、それとも俺が知らないだけなのか、ということが分からなかったこと。

情報を取るだけなら、日本でもいくらでもできるはず。しかし、目の前の半径数メールで起きていることだけに囚われて、現在地を俯瞰して眺めるいうことを忘れている。

また、同じ領域でプロとして仕事をしている人たちと交流できたことは大きな刺激になった。

特に、日本人、かつ同世代の、パッションを凄く感じて嬉しかった。純粋に、俺ももっと頑張ろうと思った。

自分の中だけに閉じず、外の世界とつながること。

自分の感性を信じるということと、自分の中だけに閉じないということ。この両立。

日本に帰っても、意識的にそうありたいと思った。

音楽に熱狂する夜。ニューオリンズはジャズ発祥の地。


三つ目は「人材開発」という世界の面白さ。

純粋に4日間が面白過ぎた。どのセッションに出ても、夢中になって取り組んでいたなと、振り返ってみて思う。(もちろん、自分の興味関心に従ってセッションを選んでいたことが大きいのだが)

なんで面白いのか、と考えた時(Daniel Pinkの教えに従ってWHYを問うてみる)

生きた場を創るということ。

一人ひとりが、生き生きとする場を創るということ。

そういうことに繋がっているからかもしれない。

人は、働くということを通して、成果に対して責任を負い、どこかで誰かに貢献する。その過程で、人間的に成長したり、潜在的な力を発揮することができる。

それは決して一人ではできないことだ。(これは旅をしていた時に、感じていたことにつながる)

人といるからこそ、
場があるからこそ、
人は人として、
集団として、
輝くことができるのかもしれない。

今回「場の力」を感じることができたのはとても大きかったように思う。

まさに今回のATDのテーマである「Recharge Your Soul」がどういうことなのか?を身を持って感じてこれた機会だった。

ミシシッピ川の船上から

というわけで、いつも通り、一言では語れなさ過ぎて、この長文になってしまった。

将来振り返った時に、一つのターニングポイントだったと、そう思えるような体験だったのかもしれない。

もし仮にターニングポイントなのだとしたら、「何がどう変わるきっかけだったのか?」という問いを自分の中に置いて、この文章を締め括ろうと思う。

それでは!!!


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