ことの葉 【令和六年睦月/短歌】
長男の推しの一枚競り負けて
泣いて終わった百人一首
「こひすてふ」令和の子らの口ずさむ
壬生忠見もさぞ嬉しかろ
九つの子のイチオシは「みをつくし」
情熱的な恋の歌なり
今年百人一首を始めたばかりの長男に、うかうかしてると抜かれそう。
ママは小6の時一年間百人一首クラブだったんだから!まだまだ負けないんだから!(大人げない)
ちなみに長男の推しは、
「吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ」(文屋康秀)
山風を嵐と言う、という言葉遊びが面白かったのと、
【ふ】から始まる歌がこれしかなく(一字決まり)、覚えたら有利になるのが、推しの理由だそうですが、
いふらむ、と言う語尾がゲームのキャラクター名みたいで覚えやすかったのも大きな理由らしいです(イフラム?)。
(あと、彼は女性の恋の歌も結構強い。長い黒髪も心も乱れている、とか、涙で袖が濡れて色が変わってしまった、とか百人一首で女心を勉強しているらしい。いつ役立つかは分からない‥)
次男はカルタ争いになかなか加われないので、自ら読み手をかって出てくれるのですが、彼に頼むと、
「おほ、ほけなくー、うきよのーたみにーおほふ、ほふ?ほふ、かなー」
「こひすてふー、すてふ?オラフ?⛄️」
そりゃ、大人だって読み慣れてなければそうなるよね。
でも段々上手になってきました。
たまに調子に乗って、作者まで読んでくれます。
「ふじわらの、さね、かった、アッソーン」
「ゴンチュー・ナ・ゴーン・テイカー!」
誰やねん。