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今日のおやつはキーマカレー

その日、私は冷蔵庫と相談していた。

頑張ったら買い物に行けないこともないけど、できればその時間もエネルギーも節約したい。
メインとなるのは、チルド室に入れてある、合い挽き肉1パック。

幸い、野菜室には大きな玉ねぎが転がっている。
挽き肉と、玉ねぎ。
ハンバーグにするには、肉一パックでは心許ない。

よし、キーマカレーだ。


先日、ラーメンや缶詰などの食料ストックを確認していたら、キーマカレーのルーが出てきたのだ。
私は普段、敢えてキーマカレー用のルーを買うことはないので、これは多分、実家に行った時に「これ使う?使うならあげる」と言われてもらってきたやつだ。実家に行くとそんなことがほぼ毎回ある。ヨーグルトメーカー然り。

さらに冷凍庫の中からしめじと、いつかのミニトマトを出してきて、玉ねぎと一緒に炒めた。粗びき黒こしょうに、いつ開けたか分からないナツメグもふっておいた。
ところで、香辛料っていつまで保つのだろう。多分ほぼ永久に‥


この日は次男の下校が早い曜日だった。長男は、高学年になってから初めてのクラブ活動があるので、次男より一時間遅い。帰ってきて、宿題して、ゲームしたら、バタバタと着替えて習い事のサッカーに行く時間になる。

通っていた幼稚園に体育授業で来ていたスポーツクラブの先生が、小学生も対象に、週一回、緩やかな雰囲気のサッカークラブを見てくれている。
家では全く練習しない、ワールドサッカーやJリーグの試合にも興味もない、サッカー習ってますと外で言っていいのか分からない我が家のボーイズだが、そのサッカークラブの雰囲気は好きで、先生のことも好きで、めんどくさがりなのにこの習い事は一度も辞めたいと言わず、もう5年続けている。

全部終われば多分お腹もペコペコだろう。

サッカーの前に何か食べてきよー。
「食べるー。何あるー?」
次男がやってきた。
どちらかと言うと、長男より食べ物への執着が強い彼。

「わ、いい匂い‥これは、キーマカレーや!」
さすが、ご名答!
早めに作り始めてグツグツさせていたので、台所には確かに食欲をそそる匂いが漂っていた。
「食べていい?!」
もちろん。
味見してみてー。

ご飯はまだ炊けていなかったので、慌てて冷凍してあった白ごはんを温めた。
熱!熱!うんま!と言いながら食べる次男。給食が消化されてしまったのか、お代わりまでした。
その声につられて長男もやってきた。長男も、お菓子はスルーしてキーマカレーをよそり始めた。
あれあれ、今からそんなに食べる感じ?
夜まで残るかな‥。

うちは子どもは二歳差の男兄弟です、と言うと、必ずのように「育ち盛りがこわい楽しみだねー」「米がすごい勢いでなくなるよ」と、経験者の先輩から聞いていた。
まだ、我が家の5年生と3年生の二人は、いろいろ聞いている他のお宅の武勇談には届かないが‥



おやつの代わりにカレーを食べるなんて、母は聞いてなかった!

米は多めに炊いたから足りると思うけど‥
カレーがなくなったらあとは納豆でお願いね。

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