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頼れる先輩

新学期が始まって一週間が経った。
3日目には「オレもう二年生慣れてきたわ✌️」と余裕を見せていた次男だが、いざ授業が始まると、【書】とか【読】とか画数の多い漢字が次々に登場し、もう凹んでいる。
「二年生、漢字多いしめんどいし、もう嫌や。○○(長男)はズルい。宿題もうやりたくない。」
そんなこと言ったって、お兄ちゃんはもう2年も前にその漢字登場してきてる訳だから‥別にズルくないと思うけど‥。


先日は、友だちの誘いにこれ幸いとのっかり、夕方のチャイムが鳴るまで公園で外遊びした次男。体力の8割方を使って帰宅した後、「絶対に後で宿題するから、ご飯の前に先にゲームしてもいいか」と交渉してきた。
まぁ一度くらい様子を見てみようとOKすると、案の定遊び果て疲れ果て、残りHP0。
最後には「書書書書書‥これ線多すぎ‼︎」と漢字に八つ当たり、半泣きになりながら宿題を終えた。

金曜日。私の帰宅と子どもたちの下校時間が重なり、家まで一緒に歩いた。
既に友だちから遊びの誘いが入っている。
本日の宿題は、算数ドリル、(3行ほどの)日記、国語の本読みに、漢字。
次男再び(やる前から)不平不満。
「また宿題。また漢字。オレばっかりずるい。もうやる気なくした。」
そんなこと言って、こないだ宿題後回しにしたら、もっと嫌になったんやろ。今日は先にしときなさい。


すると、弟の手提げ袋を持ってくれていた長男が、歩きながら言った。
「ママの言うこと、間違ってないけど、しなさいって言ったら□□(次男)が嫌な気持ちになるから、言い方変えた方がいいで。
あのな、□□。□□の気持ちも分かるけど、先に算数だけでも、やってみたら。そしたら、宿題一個終わるやろ。それから、ママに漢字後にして遊びに行ってもいいか、聞いてみたら?」

え、長男、人生何周目ですか。

まずは、次男の気持ちに共感。
そして目の前の課題に見通しを立てて、さらにママと次男双方の納得しそうな提案を出す。

完璧‥


次男「ん。」
‥納得したー!!

次男「算数やるから元気出すから先に飴ちゃんちょうだい。」
どーぞどーぞ。
飴ちゃんで宿題の元気出るなら、お安い御用。

‥ところで、○○(長男)は、漢字後にしないの?
金曜日なんやから、宿題一個くらい明日に回したって、いいんやで。友だち、遊ぶの待ってるんやろ。

長男「オレは、明日土曜日やー、やったー、何もないからゆっくり遊べる!ってしたいし、今日も遊んで帰ってきて、ご飯食べてから、わー疲れたなーって寝る前までのんびりしたいから、先に宿題全部やっとくわ。
でも、□□はしんどいんやったら漢字後にしても、いいんやで。その代わりちゃんとやりや。」


長男、いつの間に、こんな成長したんだろう。
何なら、家での私の仕事ぶりよりエラい。
そう言えば始業式の日も、近所の友だち(四年生・長男の同級生)に絡まれて、泣いて自分の意見が言えなくなっていた次男をかばって、両方の意見を聞きながら仲裁しようとしていた。
いつも家では、弟相手に変に絡みにいって、泣かして怒られたりしてるのにね。
すごいやん。かっこいい。
「まー、一応四年生やし。高学年やしな。」
ちょっと照れながら、鉛筆を筆箱に戻していた。

次男は、算数ドリルと、出された漢字の半分だけをやって、意気揚々と遊びに行った。
「残りは帰ってからするー!」
長男は、有言実行、算数も漢字も全て終えて、何なら飴ちゃんも食べてから、駆け出していった。
私も、明日土曜日やー、やったー何もないって言えるように先いろいろやっておこうか、と思ったけど、とりあえず忘れないうちにこの記事を書くことにした。

今日はお好み焼きやでー。

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