【ツアレポ】老舗和菓子屋「両口屋是清」と堪能する和菓子の世界
こんにちは、大ナゴヤツアーズです。
今回のツアーレポートは創業1634年、尾張藩御用菓子の製造のために始まり、お茶どころ名古屋の菓子所としていまも続く両口屋の「老舗和菓子屋「両口屋是清」と堪能する和菓子の世界」です。
それでは2019年5月25日(土)に開催した時の様子を中心に、ちょっとだけお伝えしますよ。
隈研吾さんの設計
この日おじゃました「東山店」の設計は、東京オリンピックの新国立競技場を設計した隈研吾さん。隈さん自ら建築前に名古屋へお越しになり、デザインの構想を膨らませたとのこと。「車社会の名古屋で、目を引く建物にしたかった」とのお言葉通り、大通り沿いでもはっとする、美しい外観です。
15/365
季節ごとに種類が変わっていく生菓子は、15日で次の商品へと移り変わってしまいます。つまり1年間で買える日はたったの15日/365日!なので生菓子のラインナップを見ると「今年もこの季節がやってきたな」と季節を感じることができるんですね。
初夏の上生菓子
普段は工場にいらっしゃる職人さんが、特別に和菓子作りを実演して下さいました!
まず、本葛をつかって涼しげな天の川をつくります。本葛を水で溶き、透明になるまで火にかけますが、ここにも職人さんの細やかで繊細な技がありました。その本葛の上に丸めた餡を置くのですが、この餡子、すべて同じ大きさ。はかりを使わず、職人さんの手の感覚だけで丸めています。
葛が一番美しいタイミングは、まだとっても熱いときなんです。大変ですが、このタイミングで丸めなくてはいけません。ペーパーを使っていちにのさん。するすると餡子が葛に隠れていきます。丸めたら、大きな蒸し器で蒸していきます。湯気が立っている蒸し器から甘い香りがしてきましたよ。
天の川に金箔の星を纏わせて
蒸しあがったお餅は透明で美しい!この完成形を見据えて、先ほどの火加減も調整されていたのですね!最後に星に見立てた金箔を沿えて完成です。笹舟の作り方も教えていただき、参加者全員で思い思いの「天の川」を作りました。
お抹茶とともに、目の前でつくられたばかりのお菓子をいただきます。
できたての和菓子はまだあたたかく、もう格別!
これだけでは終わりません。両口屋を代表するお菓子のビュッフェが用意されていたのです!両口屋の歴史を伺いながら、おいしい時間は続きます。袋いっぱいのお土産も頂きました!
先人たちから受け継いだ味と技が、現代においてどのように継承されているかを知り、和菓子を味わい尽くすツアーとなりました。
――――――――――――――――――――――
開催地:愛知県名古屋市
ガイド:近藤美香さん / 両口屋是清 企画部広報
ガイドさんHP:両口屋是清
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?