【ツアレポ】お塩がサラサラ!オリジナル塩甕づくりツアー
こんにちは、大ナゴヤツアーズです。
今回のツアーレポートは味噌・漬物・梅干しなど900年変わらず日本の生活に必要な道具として甕を50年作り続けてきた山源陶苑で塩甕づくりをしてきた「お塩がサラサラ!オリジナル塩甕づくりツアー」です。
それでは2019年5月26日(日)に開催した時の様子を中心に、ちょっとだけお伝えしますよ。
山源陶苑を見学
まずは集合場所のTOKONAME STOREから歩いて5分ほどの山源陶苑を見学。最盛期は300件ほどあった窯元も現在は25件程度になり、常滑の景色も随分と変わったそうです。
常滑焼といえば、近年では急須のイメージですが、古くは常滑焼といえば「甕(かめ)」でした。この茶色い壺甕はみんな一度は見たことあるのではないでしょうか。茶色い釉薬は酸に強いことから、古くからこの色が使われてきたのだとか。点が2つの甕は現在山源陶苑でしか生産していないとのこと。お店で甕を見つけたら点の数に注目してみるのもおもしろいかもしれませんね。
常滑の土は粘土土のため1100度ほどで焼き締まるそうです。そのため電気窯を使用することができ、均等にムラなく焼げられるのだとか。磁器土の場合は1350度ほどまで温度を上げないと焼き締まらないため、こうはいかないのだとか。
急須や土瓶などはパーツごとに分けてつくり、最後に手作業でくっつけて完成します。またほうじ器のように鋳込み成型でしかつくれないものもあるのだそうです。
「型」というと、何度も何度も使用できそうな印象ですが、山源陶苑では80回ほど使用すると使えなくなり、産業廃棄物になるそうで、使用済みの型の活用方法も課題なのだとか。
塩甕づくりに挑戦!
さきほど工場で見た、型を使って塩甕をつくります。テグスで粘土を薄く剥がし、型に合うように切り抜き、ぱかッと開いた型にはめていきます。それら2つをくっつけて、内側をスポンジで滑らかにしていきます。滑らかにし過ぎないのも手作り感があっていいですよね。
くっついた頃を見計らって、型をカパッと外すと綺麗な形に整った土が現れ、おもわず「お~」と声がでます。
つなぎ目を綺麗にし、おもいおもいのデコレーションを施して、出来上がりとなりますが、ここが一番悩みどころ。どういう風に仕上げようかと考えだすと手が止まってしまうので、みなさんとにかく粘土をコネコネしながら直感で仕上げていましたよ。
蓋も同じように型どってつくると完成!焼きあがって家に届くのが楽しみですね。素焼きの甕は湿気を丁度良く調整してくれる作用があり、塩をおいしいままに保ってくれますので、料理をするときの楽しみも増えますね。お土産の甕も嬉しい!
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開催地:愛知県常滑市
ガイド:鯉江優次さん / 有限会社山源陶苑 代表取締役社長・TOKONAMEプロジェクト代表
ガイドさんHP: TOKONAMEプロジェクト
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