受験に落ちても人生は終わらない。その挫折感はむしろその人の持ち味になる
今日は東大の合格発表の日だったようで、私はドラゴン桜の桜木先生発言が好きなのでTwitterでフォローしていて、その関連でTwitterのタイムラインに沢山合格ツイートが流れていた。
合格されたみなさま、心の底からおめでとうございます!
そんな中、ドラゴン桜のサポートチームである現役東大生の西岡さん(彼は東大読書の著者さんでもある)がしていたツイートが非常に素敵だなと感じたからシェアさせて頂きます。
合格者がいれば不合格者もいる。それが受験の辛いところ。
私は中学生の頃に「FBIの心理捜査官になりたい!」と思って高校一年生の頃に一年間米国留学をした。FBIで勤めるためには米国籍が必要なため、まずは留学からと思って単身渡米したのだ。
アメリカに一年間留学した結果、アメリカの良さを知った一方、日本の良さも知り、ずっと暮らすなら日本だなと感じて一年の留学から帰国後自分が入りたい大学、学科に入れるよう1年半毎日8時間前後の勉強をした。
寝ても冷めても受験勉強。当時付き合っていた彼氏には「受験勉強に専念するから別れよう」と漫画みたいな終わりを告げた程。高校二年生の青春真っ只中期に、毎日それだけ勉強するということは、捨てなくてはならない他のことが沢山あって辛いことでもあった。私が通っていたのは県立高校で、現役で私が目指していた大学に入る生徒は一人もいないような学校だったから、みんなが学校帰りに遊んだり部活をしたりする中「勉強しなきゃいけないから帰るわ」スタンスを貫くのは結構なしんどさだった。
それでも私はどうしても入りたい大学・学科があったから、誰に言われた訳でもなくゴリゴリ勉強していた。一年間米国にいて日本の勉強をしていなかったビハインドがあったため、予備校に通う往復時間すら勿体無いと感じて、参考書とZ会の通信教育で勉強した。
いざ試験当日を迎えて、席に着き、問題を解き始める。すると得意だった英語の試験問題が例年以上に難しく、大問丸々一つ分終わらずに試験時間残り1分くらいの時にA〜Dのマークシートををランダムに丸した。
その年は世界史は逆にすごく簡単で、(志望校は世界史でマニアックな問題が出るところだった)山川の世界史用語集を丸々一冊暗記していた私としては「これでは差がつかない…」と思って絶望的な気分になった。
帰宅後「絶対に落ちた…あんなにやったのに…人生お終いだ。I'm so dead」と思って泣き崩れた。帰宅した瞬間あまりにわぁわぁ何時間も泣き続けていたから、普段はのほほんとしている兄が盛んに慰めてくれた。
試験後絶望に明け暮れて、これ以上生きている意味なんてあるのだろうかという思いでどんよりと過ごしていた。結果受かっていたんだけど(受かってたんかい!という感じだと思います。ごめんなさい…)もしあの時落ちていたとしても今振り返ってみると、長い人生から見るとその合否はなんてことない出来事だと感じる。
大学は受かっていたものの、私は在学中にある出来事によりひどい鬱になり数ヶ月間日常生活も送るのが難しい程になった。
(↑こちらのnoteにその頃のことが書いてあります)
当時は「人生とはなんて絶望的なものなんだろう。どうしてそんな中生きていなければならないのか」という考えに取り憑かれていたんだけど、今となってはそれすらいい経験だったと感じる。
私は今33歳で、人生を振り返って語れる程生きている訳ではないけれど、強く感じることがある。
それは「絶望を強く感じたことがある人は魅力的だ」ということだ。
絶望や挫折を味わったことがある人は、人間の弱さや痛みを知っていて、すごく味がある。
私が尊敬してやまない人達は大抵すごい挫折感や絶望感を味わっている。「人生楽勝!イージーモード!」で生きてきた人達よりも言葉に重みがあるし強さを感じる。
コンビニで売られていて何気なく手に取ったこの本に、色々な偉人の名言が書かれていた。
「人生で最も輝かしい時は、いわゆる栄光の時でなく、むしろ落胆や絶望の中で人生への挑戦と未来への完遂の展望がわき上がるのを感じたときだ」
by フローベール(フランスの小説家)
「すぐれた人間の大きな特徴は、不幸で、苦しい状況にじっと耐え忍ぶこと」 by ベートーヴェン
「私のやった仕事でほんとうに成功したのは、全体のわずか1%にすぎない。99%は失敗の連続であった」
by 本田宗一郎
「私達の最大の光栄は、決して倒れないことではなく、倒れるたびに起き上がることである」
by オリヴァー・ゴールドスミス(イギリスの小説家)
この本の中では、ダイソンの創業者ジェームズ・ダイソン氏は5127回の失敗作を生活が苦しくなっても15年間諦めずに作り続け、ようやくダイソンを完成させたとも書いてある。
労力を費やしていればいるほど失敗は苦しい。でも、それが失敗かどうかなんて、生に終わりがくるその日まで分からない。
それを失敗と感じるか、この経験は後々に活きると信じてそれでもなお進んでいくか。
冒頭にツイートを引用させて頂いた西岡さんは二浪で東大に合格したそうだ。彼はその時の経験を活かして書籍の出版をしてベストセラーになったり、ドラゴン桜の監修をしたりと大活躍されている。
私が大学の時に付き合っていた彼氏も二浪で合格して就活生が選ぶ人気企業ランキング一位の三井物産に就職した。
ゼミの二浪で入学した後輩も三井不動産に就職していた。
挫折を知って尚前向きな人は就活でも強い。
就活に限らず、その後の人生において強さを発揮する。
失敗は強さだ。そしてあなたの魅力の種でもある。
この勉強をあと一年もやるのか…と思うと、もう人生やめたい…。とも思うかもしれない。けど合否に関わらず、踏ん張って踏ん張ってやりきった経験は絶対にあなたを魅力的な人にすると思う。
踏ん張って失敗しても尚進み続ける人からは、そういう人にしか出せない持ち味が滲み出ている。成功体験しかない人よりも人の心を動かす人になるだろう。
今は辛いけど、泣いて泣いて悲しみを出し切ったら
「なんてことない。それでも人生は続くのだ。この経験は私の味となり強さになった」と感じて欲しいな。
本当にそうだから!!!
最後までお読み頂きありがとうございました(^^)
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書けども書けども満足いく文章とは程遠く、凹みそうになりますが、お読みいただけたことが何よりも嬉しいです(;;)