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アニー・レノックス "Something So Right” (ポール・サイモン) 〜 歌詞和訳

Would I Lie to You? 〜 ユーリズミックス

Annie Lennox と Dave Stewart の Eurythmics が世界的な人気を誇るようになったのは 1983年の "Sweet Dreams (Are Made of This)" が(イギリスのミュージシャンながらアメリカ合州国のチャートに言及してしまうと) Billboard Hot 100 で 1位となる大ヒットを記録して以降だと思うけれど、

この曲が収録された同名アルバムがリリースされたのは 1983年1月4日、タイトル・トラック "Sweet Dreams (Are Made of This)" のシングルがリリースされたのは同年1月21日。当時の自分は 3ヶ月後からのユーラシア大陸一周旅行(正確に言うとユーラシア大陸「ほぼ」一周旅行, 笑)を前に期待と不安ならぬ期待と(おそらくは)多少の落ち着かない気分で毎日を過ごしていた。

後のデフォルメされた記憶によれば(実際には他の曲も聴いていたはずなのにだいぶ以前から自分の記憶はそういうことになってしまっている、なぜだ, 笑)、その頃の自分はある 2曲ばかり聴いていて, それは

Grace Jones の "I've Seen That Face Before (Libertango)" と

(でも当時 Grace Jones のルックスとか知らないまま聴いてたんだよなぁ)

そして Holger Czukay の "Persian Love"

(でもこれも当時は Holger Czukay がどんな人とか知らないままで)

(ペルシャすらあまり意識しないまま, ただ中東やアジアの雰囲気を意識して)

まぁ兎にも角にもウサギにツノが生えたとさ(意味不明です, 笑)、とにかく!

1970年辺りから「洋楽」なるもの(プラス多分その影響を受けたという類の日本の音楽)を好んで聴いてきていた自分だけど、

(「洋楽」の入り口で確かに Shocking Blue を聴いたけど、入り口で聴いた音楽でその後の音楽を愛する日々に抜きん出て影響を与えたのは Paul Simon ♫)

とにかく兎に角とにかく(ここまで文字数とスペース使い過ぎ, 笑)、話を戻して,

当時聴いていたのは Grace Jones の "I've Seen That Face Before (Libertango)" と Holger Czukay の "Persian Love" ばかりで(「ばかり」というのは大袈裟なんだけどデフォルメ記憶ではそうなってしまっている!)、

ここでようやく Eurythmics の話題に戻るんだけど(笑)、彼らのアルバムやシングルがリリースされたことなど全く耳にも目にも脳にも入ってなかった。で、いま調べたら、大ヒット・シングル "Sweet Dreams (Are Made of This)" が Billboard Hot 100 で 1位になったのは 1983年9月3日、同曲が収録された同名アルバムがアルバム・チャートの Billboard 200 でピークの 15位になったのが 1983年8月27日、その頃の自分は 8月27日だとトルコのイスタンブールにいて、その後はカッパドキアへ、9月3日だと(当時の旅日記を捲って調べると)トルコからシリアに向かう国境の町アンタクヤに着いた日(アンタクヤに滞在した後、シリアに入り、シリア、ヨルダン、パレスチナとイスラエル、エジプト、再びトルコ .. と旅を続けた)... というわけで, 当時の中東ぶらり旅真っ最中の「放浪」もどきバックパッカーが英米のチャートなど気にしてるわけもなく。

ってなわけで(要するに 1983年から1984年にかけてはバックパッカー・ユーラシア大陸「ほぼ」一周の「放浪」もどき旅をしていてその頃のヒット曲とかにはリアルタイムでついていってなかったのだ)、音楽の話なんだか旅の話なんだか, という感じになってきたけれども、ここから完全に ♫ 音楽の話, 

Eurythmics を「お、いいな」と思ったのは、1985年4月29日リリースのアルバム "Be Yourself Tonight" を知ったときから。

当時、職場のロビーにあったテレビでよく観た, バラカンさん(2009年7月11日の Simon & Garfunkel 東京ドーム公演での客席がたまたま近くて声をかけてサインをもらって以来, 勝手にバラカン「さん」と呼ぶようにしているのだ, 笑)がやってた音楽番組「ザ・ポッパーズMTV」であのアルバムのオープニング・トラック "Would I Lie to You?" のミュージック・ヴィデオが紹介されていたのを観て, 直ぐに気に入って、

で、

あのアルバムのカセットを買った(今もレコード・プレイヤーは田舎の実家に置いてあって今現在の我が家にはないけれど、当時も持ってなくてその時は CDコンポとかも持ってなかったのかな, とにかくカセット!)。

他には "There Must Be an Angel (Playing with My Heart)",  "I Love You Like a Ball and Chain", Annie LennoxAretha Franklin とデュエットしてる "Sisters Are Doin' It for Themselves", それから "Conditioned Soul", Elvis Costello とコラボした "Adrian", そして "It's Alright (Baby's Coming Back)" などなど, いい曲がまさに目白押し, いいね!と思う曲が, 文字通り「ほぼ」(細かい, 笑)隙間なく並んでる。

あれはほんと、素晴らしいアルバムだった ... 以上、旅に絡めたりして「行ったり来たり」した私的ユーリズミックス物語, とりあえずこれは今日はこの辺で唐突に締めてしまって、ようやく 次章から今日の本題に 近づく

シカタナイんだ ♫ I've got a wall around me that you can't even see, it took a little time to get next to me

Medusa 〜 Annie Lennox 1995 album

ユーリズミックスのアニー・レノックスが 1995年3月6日にリリースしたアルバム "Medusa", 収録曲・全曲がカヴァー・ソングなんだけど、これがまた素晴らしい。

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持ってる CD の表裏から撮ったけど, もうけっこう汚くなってる(笑)。

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"No More 'I Love You's" のオリジナルは The Lover Speaks, でもこっちのカヴァーの方が有名(たぶん!)。"Take Me to the River" は Al Green だけど, でも Talking Heads によるカヴァーの方がより知られているかも。筆者にとっても後者の方が馴染みがある。そして、1960年生まれの筆者の世代もしくはその上の世代の「洋楽」好きを自認する人で、この歌を知らない人はいないと言っていい "A Whiter Shade of Pale", オリジナルはもちろん Procol Harum

何となく意外に思える選曲なのが(好きな歌だけど)、Neil Young の "Don't Let It Bring You Down", そして次の曲は The Clash の "Train in Vain", その次の "I Can't Get Next to You" は The Temptations で、次の "Downtown Lights" のオリジナルは The Blue Nile, これは知らなかった人たちなんだけど調べるとスコットランドのグループ、そういや Annie Lennox もスコットランド出身。

"Thin Line Between Love and Hate" のオリジナルは The Persuaders, 知らない人たち、でもこの歌のタイトルでつい思い出してしまうのは、タイトル後半はそのまんまじゃん(笑)の違う歌,

"Love & Hate" by Michael Kiwanuka

それと、Simon & Garfunkel の "Flowers Never Bend with the Rainfall" の歌詞の中の "No matter if you're born to play the King or pawn, for the line is thinly drawn between joy and sorrow. So my fantasy becomes reality, and I must be what I must be and face tomorrow." ♫

(当時は「拙訳」なる自虐表現を使っていた拙者の良薬ならぬ良訳。)

脱線した ♫

Annie Lennox 1995年のアルバム"Medusa" 収録曲に話を戻すと、"Waiting in Vain" のオリジナルは Bob Marley and the Wailers, そして今日、歌詞和訳を載せつつ取り上げる "Something So Right" は Paul Simon の曲 ♫

最後の "Heaven" は日本盤のボーナス・トラックで、オリジナルは The Psychedelic Furs ということだけど、筆者、そのグループは全然知らない。イギリスのニュー・ウェイヴ系のバンドのようです。

兎に角、このカヴァー・アルバム、まず選曲が良くて、かつ勿論のこと, Annie Lennox の歌いっぷりもいい。

"No More 'I Love You's" と "A Whiter Shade of Pale" を載せておましょう ♫

因みにオリジナルはこれ。

次、

"A Whiter Shade of Pale" はオリジナル, そして Annie Lennox のカヴァー, の順にリンク ♫

A Whiter Shade of PaleProcol Harum (1967)

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

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A Whiter Shade of Pale (Procol Harum 1967) 〜 Annie Lennox (1995)

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

歌詞和訳 〜 "Something So Right” (Paul Simon) by Annie Lennox

ではでは、Paul Simon 1973年の傑作アルバム "There Goes Rhymin' Simon" 収録曲 "Something So Right" の Annie Lennox によるカヴァーを ♫

昨日の note 投稿でオリジナルの方の Paul Simon のヴァージョンの歌詞と音源(スタジオ・ヴァージョンが YouTube 上には Music Premium member でないと視聴できないものしか上がっておらず, ライヴ・ヴァージョンを 2つ載せた)を載せて、歌詞の和訳をやってみたので、今日はその延長線上で ♫

実は昨日、最初は Annie Lennox のカヴァーも一緒にと思ってたんだけど、歌詞に面白い変化があることを思い出し、note 投稿を分けることにして、こういうことになった。

Annie Lennox のカヴァーの方はその構成が(歌詞とともに)オリジナル(次章)とやや異なるうえ、さらに, 

Paul Simon の "Something So Right" には "Some people never say the words I love you. It's not their style to be so bold. Some people never say those words I love you. But like a child, they're longing to be told" 「愛してるって言葉を絶対言わない人っているね。気持ちをはっきり表わすのは流儀じゃないってわけさ。愛してるって言葉を絶対言わない人っているよね。でも子供みたいに, 自分には言ってほしいって思ってるのさ」というブリッジがあるんだけど,

Annie Lennox のカヴァーではそれが 2回登場して、その 2回目では、オリジナル通りの "But like a child, they're longing to be told" から、"But like a child, I'm longing to be told" に変わっている。

この辺、Neil YoungJohn Lennon の "Imagine" をカヴァーしたとき、オリジナルの歌詞の "Imagine no possessions. I wonder if you can" を "Imagine no possessions. I wonder if I can" と変えて歌っていたことにやや似たものを感じる。まぁ「やや」ってところだろうけど。

「やや」なのに、参考まで, 以下に過去の note 投稿リンク x 3 !!!

(以下 note 投稿では第2章 ニール・ヤングの「イマジン」 〜 2001年9月21日

ではでは、話を戻して、

気分転換してから(笑)

上のは、以下の Paul Simon "Kodachrome" 歌詞和訳 note テキストを投稿しようとしていた時、その下書き中のテキストをいったん保存するつもりで誤ってうっかり公開してしまった時に取り繕いで直ぐに「思いつき投稿」したもの、しかし取り繕ったつもりが, 上のは誰にも気づかれてないんだなぁ, とほほ。

ではでは、ようやくのこと, いってみよう ♫

こんなふうに時間がかかるのです, なぜなら, I've got a wall around me that you can't even see, it took a little time to get next to me ... ほんとかよ(笑)。

上の "Kodachrome" がオープニング・トラックだった Paul Simon 1973年リリースのアルバム "There Goes Rhymin' Simon" 収録曲 "Something So Right" の, Annie Lennox によるカヴァー, 筆者による歌詞和訳つき ♫

Something So Right (Paul Simon) 〜 from Annie Lennox 1995 album "Medusa"

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

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熱を出すと あなたは冷たい水を持って来てくれた
あなたの瞳には愛の光が輝いていた
落ち着かせてくれるまで, わたしはうなされていて
少し時間はかかったけれど, あなたのお陰で楽になった

愛してるって言葉を絶対言わない人っている
気持ちをはっきり表わすのは流儀じゃないってわけね
愛してるって言葉を絶対言わない人っている
でも子供みたいに, 彼らは自分には言ってほしいって思ってるの

中国では壁を築いたんだってね, 千マイルもの長さの
よそ者が入ってこないように, 頑丈な壁にしたんだって
それでわたしは自分の周りに壁を作ったんだ, 見えない壁を
わたしに近づくには少し時間がかかるってわけ

何かがうまくいかないとき
わたしはすぐそれを認める
すぐにそれを認めるの
だけど確信するのは最後の最後,
何かがうまくいってる場合はね
そう, まるで自分を失うみたい
混乱しそうになる感じ
なぜって それって普通なことじゃないから
何かがすごくうまくいくってことに馴染めないんだと思う
すごくうまくいくってことにね

愛してるって言葉を絶対言わない人っている
気持ちをはっきり表わすのは流儀じゃないってわけね
愛してるって言葉を絶対言わない人っている

But like a child, I'm longing to be told
でも子供みたいに, わたしは 自分には言ってほしいって思ってるの

中国では壁を築いたんだって..
それで わたしは自分の周りに壁を作った..
わたしに近づくのに少し時間がかかるように..

歌詞和訳 〜 "Something So Right” by Paul Simon


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