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「花束みたいな恋をした」観てきた。(※ネタバレ注意)

今話題の映画「花束みたいな恋をした」を観てきました。

普段映画を見ても何も感じひんけど、今回この映画を見て感想を書かずにはおれんくなってもたので綴ってみます。

はじめの写真は映画館でもらったポストカードです。めっちゃ素敵すぎて使っちゃった笑

ネタバレにもなってしまうと思うので、まだ観ていない方は戻ってくださいね。


ではでは、始めていきます。

W主演の菅田将暉と有村架純が描く1つの男女の恋愛ラブストーリー。とにかくのこの主演2人の距離感を忠実に再現されていて非常に引き込まれやすい作品になっていた。


互いに終電を逃し、偶然にも2人は出会ってしまう。2人の共通話題であるコアな趣味がふたりの距離をぐっと近づけ、次第に惹かれあっていく。

現実世界でもこのようなことは非常に多くあると思う。特に偶然同じような趣味や嗜好の人に会うと親近感を異常なまでに抱き、この人なら。。。なんて考えることもあると思う。僕もあった笑


作中の中で「ジャンケンの仕組み」について語るシーンがあり、「石がハサミに勝つのはわかる。ハサミが紙に勝つのもわかる。でも紙が石に勝つのはわからない」そんな話があった。これに関しては、僕も先日たまたま映画を見る以前に彼女に語っていて、思わず笑ってしまった。

そんな世の中の当たり前に疑念を抱き、2人の考え方に共通点を見出していくストーリー性というか、ごく日常でありそうな話題の展開にこの映画の魅力はある思った。


その後2人は付き合い、同棲を始めることになる。

この2人の幸せで溢れている同棲のシーンが非常に魅力的で惹き込まれた。すべてが順風満帆に見えた2人の生活は長くは続かなかった。

僕はこの辺りの2人の微妙な、絶妙な距離感のズレの描写が非常に魅力的だと感じた。徐々に崩れていく2人の距離感を細かく緻密にリアル。


大学卒業後、2人は就職しないという道を選んだが次第に経済的に厳しくなり麦は就職することを決める。

しかし、この選択が2人の距離が、心の距離が離れるきっかけとなってしまう。


劇中観ていて感じたことは、幸せな時間の描写よりも2人の関係の破綻への細かな描写の方が長く、丁寧に描かれていた。その心のズレがリアルでなんだか親近感というか自分の経験と重なるところがありずっと引き込まれっぱなしでした。


さぁ、ここからの展開がこの映画の最も魅力的で皆さんの意見が分かれるところだと思います。この映画の面白いのは見る人の経験値によって捉え方が変わる点だと思います。


2人の関係が崩れ、2人の恋愛が終わるファミレスのシーン。言い換えると、2人が幻想から現実に引き戻されるシーン。

ここ涙腺やられた。

関係が終わる麦、絹。これから恋が生まれる若いカップルの対比。

もうあの頃の出会った2人のような関係には戻れないという現実の描写。

過去の自分と照らし合わせて観てしまった僕は、過去の恋愛を思い出したし、過去の自分の選択が正しかったのかどうか考えさせられた。


僕も劇中の展開とまるで同じ別れ方をしたから笑ってしまった。あんなに幸せな時間だったのに少しずつ2人の距離が離れ、修復できなくなってしまう。気づいた時にはもう。。。


この映画を見て僕は「ハッピーエンド」だと思った。というか、「ハッピーエンド」であってほしいという願望があったのかもしれない。

過去の自分の恋愛の終わりが間違っていなかった証明になると思った。


もう関係が終わっている2人が共に涙を流しながら最後の抱擁。

靴で表現する2人の関係性。


この映画の表現方法が僕は個人的にかなり好きでした。

最後のストリートビューで絹と麦が現れるシーン。麦は別れた後も絹との思い出をずっと大切に、愛しているんだなと思わせてくた。


過去の恋愛を思い出したくなったら、また見たいと思います。


追記

2人のカラオケシーン好きでした笑

あれはずっと見れますね。




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