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入院72日目:妖精と腰痛

一週間前ぐらいから腰痛がひどい。
昨日は一番ひどかった。

アンメルツヨコヨコを塗るとめちゃくちゃ痛い。ズッキンズッキンする。きいているということは、やはり腰に爆弾があるのだろう。
触るとゴリゴリする。

 
寝て起きると昨日よりはマシだが、一昨日よりはひどい。
今朝もアンメルツヨコヨコを塗った。
母のために買ったアンメルツヨコヨコが、まさか私に役立つとは。

 
日中仕事中も腰痛と付き合いつつ働いた。
重いものは無理せず周りを頼ったが
それでも今日は納品日だったため、多少は無理しなければいけない。
ズキズキと痛む。

 
そんな中、昨日体調不良だった利用者が今日陽性になったと連絡が入り、現場はバタついた。
何人かの保護者は即迎えに来て利用者を連れて帰ったし、今週は施設を休むといってきた。
休む利用者は手がかからない人ばかりで、利用者の人数は減ったが仕事の大変さは変わらない。

前施設長も陽性になり、今週いっぱい休みになった。

 
明日は利用者や職員も新たに体調不良になるかもしれない。
私は昨日振替休日だったから、その利用者や前施設長とあまり関わっていないから大丈夫だろうと思うが、今日明日新たに誰かが発症したらまた話は変わってくる。

 
そんな中、新施設長の親が救急搬送され、新施設長は早退した。
明日も仕事は休みのようだ。
明日も休みということは、命に関わるような大事の可能性がある。

前施設長が陽性になった日に新施設長の親が救急搬送なんて、重なる時は重なりすぎる。

 
3月にうちの親が救急搬送され、入院し
4月に同僚の親が亡くなり
5月に新施設長の親が救急搬送されるなんて。

呪われているのだろうか。

 
どこの家も色々ある。

 
明日は前施設長も新施設長もいない。
おそらく明後日もいない。
 
施設創立以来、前施設長も新施設長も一日不在なのは初めてのことらしい。
短時間二人がいない日や片方がいない日はあったが、そんな時はリーダーがいた。

今まではリーダーが、いた。 

 
前施設長と新施設長が帰った後
明日と明後日についての仕事の指示を私がした。

明後日は台風の影響で一日天気が悪い。
だが、明日と明後日中にポスティングをおわすしかない。

明日は私が二倍歩いてポスティングをおわすしかない。
私がポスティング作業担当だからだ。
かつてリーダーがポスティング作業を多めにおわしてくれたけど
もういないのだ。
私がやるしかない。

腰が痛いとか言っていられない。
雨の中のポスティングはキツいし、明日や明後日、もはや職員や利用者が何人生き残るか分からない。
納期があるものは早めにやるしかない。

 
アンメルツヨコヨコを塗ったり、湿布を貼って
明日の腰は今日より回復していることを願おう。

 
 
 
クタクタになりながら仕事から帰ると、手紙が届いていた。

前の職場の保護者からだった。

忙しく大変な状況な中、時間を作って手紙を書いてくれたことがありがたかったし
母や私を心配してくれる気遣いが嬉しかった。

手紙は便箋四枚に及んだ。
何回も読み返した。

 
私に誇れることはあまりないけれど
こんな素敵な保護者が今でも私を信じたり、想ってくれて嬉しい。

 
仕事は明日と明後日が戦いだ。
戦いがすんだら、返事を書こう。今はまだ書けない。


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