入院100日目:親友の今
今日は振替休日で休み。
朝からうだるような暑さだ。
持ち帰り仕事があるから休みだ!とテンションがめちゃくちゃ上がることもなく、日中も仕事を思い出してしまう。
意味なく涙が出てくる。
我ながら、あまりいい傾向ではない。
せっかくの休みを楽しもうと、新しく買ったワンピースを着る。
やっぱりかわいい。着るだけでワクワクした。
朝一で病院に行き、腰に電気を当ててもらったり、牽引する。
終わった後は痛くてスッと立ち上がれない。
治るまで時間がかかりそうだ。
通院後は本屋に行き、本をたくさん買った。
本屋に行くのも本を買うのも読むのも、私にとっては至福の時間だ。
その後はマックに行った。
先日仕事で付き添いでマックに行き、私も行きたくなったのだ。
うちの職場はマックに行った場合、爽健美茶氷抜き以外の飲み物は許されない。
うちの施設は初めて利用者とマックに行ったらしい。
新人さんが「アイスティーもダメなんすか?上は飲んでるくせに。」と憤慨していた。もっともだと思う。
うちの職場は、お茶と水以外持参はNGだ。
利用者も、職員もだ。コーヒーもNGだ。
体重増加やカロリーを考慮してのルールなのだが
一部の職員や利用者はそれ以外を持参しているがお咎めはない。バカバカしい。なんのためのルールなんだか。
外出時くらいいいのではないか?
他施設で働いたこともある私や新人さんはそう思う。
例えば、爽健美茶やアイスティーや牛乳くらいなら許可してもいいのではないだろうかと私は思う。
私は爽健美茶が嫌いだから、爽健美茶一択ならばキツい。まぁ買い物付き添いだったので今回私は関係なかったが。
私はシェイクのストロベリーを頼んだ。
チーズバーガーとポテトもだ。
ジャンクな味は最高においしい。シェイクも幸せな味だ。
前の職場でも、何度もマックに行った。
マック以外の外食もよく行ったが
特に食べ物制限はなかった。
みんな外食を楽しみにしていたし、実においしそうに食べていた。
制限。制限。制限。
ルール。ルール。ルール。
利用者は特に文句は言わなかったけど
マックに行った利用者が
普段別の飲み物を頼むことを私は知っている。
制限やルールばかり利用者にも職員にも強いてばかりだ。
「利用者の夢を叶えたい。」「笑顔を増やしたい。」そう普段からやたら言う割に、初めてのマックでの買い物で爽健美茶氷抜き一択、かぁ。
上とはつくづく、価値観が合わない。
昨日、久々に親友と連絡した。
約二ヶ月ぶりだ。
親友はワンオペで忙しそうだし、体調も優れないことも多く、また、子どもが、私と親友で電話したりLINEをするとグズると言われ
私から連絡は控えていた。
お母さんのことや仕事のことでバタバタしていたのもある。
お母さんの退院後はどうなるか分からないし、親友はお母さんの退院時期に引っ越し予定なので、その前に会えるなら会いたかったのだ。
親友からは即返信が来た。
LINEには、一ヶ月前から体調不良で料理が作れず、今日家事代行サービスを利用したと書かれていた。
今会うのは難しい、と。
ビックリした。
まさかそこまで体調不良だとは思わなかった。
お味噌汁を作るならダシをきちんととる親友が、料理ができないレベルとは。
原因は過度なストレスらしい。
旦那さんは仕事で忙しいし、転勤族で慣れない土地での生活、実家にも頼れない(遠方なのと、関係性により)ことで、疲れや負担が一気に来ているようだ。
便りがないため、元気にやっていると思っていたら
私よりシビアな状況に心底驚いた。
人生色々だ。
いつもは聞き役でLINEマメではない親友が話をよくしていたため
相当たまっているのが伝わった。
お母さんは今日、お昼にカレーを食べたらしい。体調良好とのこと。
お父さんの話では相変わらず血圧は不安定のようだ。
血圧が安定しないとなると、ガッツリリハビリはできなかったり、躊躇うことになるし、そうなると退院後機能低下が心配だ。
だが、お医者さんの言うように、血圧が不安定なのがメンタルが原因だとしたら、退院したら逆に安定するかもしれない。
お母さんも今日で入院100日目だし、ストレスがたまっていないわけはないのだ。
今日は親戚の人が面会に行く日なので、私は休みだけどお母さんのところには行けない。
でもお陰で、通院できたし、久々にゆっくり過ごせた。ありがたい。
お父さんは姉にお盆は振る舞いができない、お昼を一緒に食べたいなら差し入れを持参するように話していた。お金はお父さんが払うから、と。
外食にするか、今回はお昼に会うのはなしにすればいいのに、私の提案は全く聞く耳はもたない。
なんでうちが食べる場所だけ提供せねばならんのだ。バカバカしい。向こうがお昼を希望したら、こちらも何かしらは用意するしかないじゃないか。
お昼はなし、と言い切ってくれよ。
どうせお父さんは動かないくせに。
朝もお父さんと言い争いになった。
お父さんが除菌スプレーで食器を洗っていたため、それは洗剤ではないと伝えたら「そんなの分からない!」と逆ギレされたのだ。
お母さん担当の社会福祉士に対しても「あの人は仕事をしない。わけわからない。」と言ったので、お父さんには分からない仕事が色々あるし、お父さんが要求している仕事はケアマネの管轄だから社会福祉士はできないと伝えても「そんなの分からない!あの人とはもう話さない!」と自分が理解できていないことを棚上げして逆ギレだ。
困ったものだ。
お母さんがいた時は、お父さんのこの横暴さをお母さんと分かち合えたのにな。
お母さんが退院するまであと約二ヶ月。
私は耐えられるかな。
庭ではラズベリーやブラックベリーがなっていた。
毎年お母さんはイチゴを摘み、ジャムを作り、そのジャムを食べる頃、ラズベリーもなりだすので食べたり、ジャムを作り
そうしている間にブラックベリーがなった。
時間差でストロベリー、ラズベリー、ブラックベリーを楽しんだものだ。
今年はお母さんの代わりに摘む気力がない。
タケノコもイチゴもラズベリーもブラックベリーも静かに朽ちてゆく。
ごめんね。
頑張れない。
夜、有吉の壁でハリポタツアーをやっていた。
お母さんと3月に行ったことを思い出す。今でもあの日の写真を見ると泣けてくる。
「今テレビでやってるね。」
お母さんからLINEが来た。
お母さんは何を思っているのだろう。
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