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雪の日の優しさ
「今日、運転大丈夫ですか?」
リーダーが聞く。
なんでも、遠くに住んでいる利用者の家の方は雪が降って大変だったらしい。
でも
私が今から送迎に行く予定のルートは雪がパラつきだしたくらいで
道は凍っていなさそうだった。
「無理なら代わりますよ?」
リーダーは優しい。
だから私は大丈夫だと言った。
「どちらかといえば不安なのは今度の販売場所ですよ(笑)
ほら、職員みんなあの辺詳しくないですし、利用者が先日下見に行ったら分かりにくかったとか言っていたから。」
私はそう言った。
その販売場所には職員は私だけで行く予定だった。
次の販売場所は新しい場所で
できてからまだ半年も経っていない場所だった。
道も入り組んでいる。
「じゃあ午後下見に行ってきなよ。雪ももうすぐやむ予報だし、積もらないと思う。
俺から新施設長に頼んでみるから。時作れると思うよ。」
………リーダーは、優しい。
なんでこんなに優しいのだろうか。
リーダーのお陰で下見ができた。
実際行ってみても道は入り組んでいたし
入口も分かりにくい。
一通の道もあるし、信号は待ち時間が長いしで
発見が多かった。
私は戻ってから、リーダーに改めてお礼を伝えた。
「大丈夫そう?ならよかった。」
リーダーが微笑み
私は泣きそうになる。
外は大寒波の影響で寒かったけど
心があたたかい。
優しい人が上司でよかった。
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