人生、山あり谷あり家族あり/岸田ひろ美

岸田さんは車椅子に乗っている。

　
写真を見るたびに思うが
岸田さんは同僚に少し雰囲気が似ている。

　
昔、病気で車椅子生活を余儀なくされた時、絶望から死にたくなったこともあったが
リハビリによりできることが増え、仕事もできるようになり
今は幸せだと文章に綴っている岸田さん。

　
大動脈解離で生死をさまよい、車椅子生活になり
近年、感染性心内膜症で再び生死をさまよい、それでも生きているのはものすごい確立で奇跡だと思う。

　
会社を辞め、今はフリーで働いている岸田さん。
いつか講演会を近くでやる機会があるのなら、是非行ってみたい。

　
娘の岸田奈美さんのエッセイを読むと
母はこう思っていて、娘はこう思っていたのか、と同じ事柄に触れていても捉え方が違い、新鮮である。

　
家族のエピソードが中心であるが
本書の中には、高校時代からの親友のエピソードが載っていた。

ドライブに連れて行ってくれたり、手術の時はお守りをくれたりと親身な様子だ。
大人になってからも仲が良いのはとても素敵だ。

私も親友に会いたくなった。