入院86日目:ソフトリハビリ

最近は毎朝、朝起きたら腰痛が治っていますようにと願いながら起きる。
そして起き上がった際、まだ治っていないと分かって軽いため息を吐く。

それでも昨日は腰どころか背中も痛かったが
今日は背中は痛くないので安心した。
また一昨日までの状態に戻ったらしい。悪化していないだけマシだ。

 
湿布に加え、アンメルツヨコヨコも塗る。
湿布は刺激がまるでないが、アンメルツヨコヨコはじんじんする。
日中もビリビリして効いている気がする。

長時間湿布をするとかぶれやすいし、湿布をしたり、アンメルツヨコヨコを塗ったりで土曜日の通院まで持ちこたえようと思う。

 
 
せっかちな利用者が早々と七夕飾りを作り出し
私に短冊を差し出した。

“お母さんがリハビリにより杖歩行できますように”なんて本気の願いは書けないから
“腰痛がよくなりますように”と素直に書いた。

今は車椅子を持ち上げるのも体が軋む。

 
 
相変わらず仕事では上と波長が合わず
いちいち言い方がムカつく。

理由を説明すればいいわけのような扱いをされ
余計なことを言わなければ、なんで報告しないのかと揚げ足をとられ
次は気をつけてよね的なことを言われる。

 
関わるほどに逃げたくなるが
給料のためと思うと、グッと我慢するしかない。

現場の他の人は気持ちは分かってくれるし
上に理解を求め、期待をする私がおろかなのだ。

  
出会った頃から上は尊敬に値しない合わない人だった。
最低限関わってあとは放っておけばいい。

 
 
お母さんは日曜日以降血圧が安定せず、あがったりさがったりを繰り返しているようだ。
まさか脊髄梗塞が悪化したのだろうか。
早く金曜日になって、大学病院の先生が診察してくれたらいい。
何もなければいい。
これ以上私から希望のかけらを奪わないでほしい。

リハビリは筋力強化トレーニングからソフトリハビリに変更になったらしい。

 
お父さんが、「腰痛ひどい時はお風呂掃除かわろうか?」と提案してきたので
「ひどい時って………毎日ひどいんだけど。」と言い返した。

かわろうか?ではなく、「変わるよ。」と言ってほしかった。
でも昨日よりは悪化していないし、これぐらいならまだなんとかなる。
仕事も家事も。

 
もう長生きしなくていい。
心や体を削るように生きて早く終わりにしたい。

結婚ももうできないだろうし
お父さんやお母さんを看取ったら
私はもうこの世に未練はない。
長生きしなくてかまわない。

何もかもから解放されて
早くゆっくり眠りたい。安らかな気持ちで。




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