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入院103日目:久々の推し活

『ライブに行こうと車を走らせると、青空と海がキレイだった。
近くの駐車場に停め、海を眺めた。美しかった。

しばらく走り、今日のライブ会場の場所を間違え、もう間に合わないと知る。
ようやくライブに行けると思った私はガッカリしながら、今日ライブに行けないことを連絡し、お父さんと合流した。

 
“ライブはいいのか?”
“もう最初から見られないし、明日も早いし…もういいんだ。”

そんな会話をしながら夜、家に戻った。』

 
ハッとした。
夢だった。

 
私は現実に戻った。

 
 
朝、親戚の叔母さんとお父さんが電話していた。
会話から察するに、叔母さんはお父さんに、お盆の時に親戚にお昼を振る舞わないと伝えた方がいいと言ってくれたようだ(ありがとう!)。
きっと従姉妹が親(叔母さん)に私の愚痴LINEの件を伝えて、援護射撃してくれたのだろう。

だけどお父さんは相変わらずのらりくらりで「まぁ後で言うよ。何もふるまえないって。」と外面がいい。
何もふるまえないとは伝えているが、昼に来るなとはお父さんは決して親戚に言わないのだ。

 
昨日、前施設長から今年のお盆の営業日について話があった。
どうやら今年はお盆は出勤になりそうだった。
私はしめしめと思った。
実力行使にでようと思った。
これだけ私や叔母さんが言っても動かないなら、私も協力しない。

私が協力しなければお父さん一人では限界があるし、親戚もさっさと帰るだろう。
お父さんは果物も剥けない。

 
 
「お盆の時、お昼は作らなくもいい。でも本家だから、誰が来るか分からない。来たら出さないわけにはいかない。接客はお父さんがやるから買い出しはやってほしい。」

先日お父さんはそう言った。

 
私があれほど、今年のお盆はうち以外でお昼を食べるか抜きにして午前や午後とかに線香だけあげにきてほしいと伝えてと言っても頑なだ。

今まで誰が料理を作り、ふるまい、買い出しに行き、後片付けをしていたと思っているのだ。
今まで何回お父さんが酔いつぶれ、大きい態度に出て私やお母さんを不快にさせたと思っているのか。
 
 
今年はせいぜいお父さんが一人で接客をすればいい。
どうせお父さんのきょうだいがメインで居座り、態度が悪いのだ。
他の親戚は長居しない。

 
「できれば有給をとってほしい。」

お父さんはそう言ったけど、今回私はとる気はない。
実際お盆中有給はとれないだろう。きっと初盆の同僚は休みだし、他にも勤務できない人はいるはずだ。

 
これだけ言っても分かってくれないのだ。
父さんが全て頑張ってください。

 
 
   
今日は久々の推し活デーだ。
チェキを見ると、1月頭以来行けていないため、約半年ぶりのライブとなる。
こんなにアイドルちゃんライブに行かないのは初めてだ。

お母さんの入院で行けなかったというよりは、仕事が重なり、行けなかった。
ようやくライブに行けるのが嬉しい。

  
 
朝一で腰痛治療に行き、戻ってからは今夜の夕飯の用意をし、来週の家屋調査に供えて物を片付けた。それからは読書をしたり、昼寝をした。
先程の夢はライブに行く前に見た夢だった。

 
久々のライブは楽しかった。
ヲタ仲間と会えたのも嬉しかった。
ライブの時間はあっという間で、幸せってこういうことなんだなとしみじみ感じた。

 
 
夜、お母さんからLINEが届く。

腰痛治療に行ったかどうかの確認と、今テレビで地元が映っているという話だった。
腰痛治療の件は素直に朝一で行ったと伝えたが、ライブに行っていてテレビが今見られないとは言えなかった。

友達と会ったり、出掛けたりしていることは悪いことではないけれど
あえてお母さんに言うことはない気がした。
お母さんは今、自由がきかないから言いにくかった。

明日面会に行くと伝えた。

 
 
ヲタ仲間から、お母さんの調子を尋ねられた。
今日ライブに来ている人はほとんどの方が独身で自由がきくからライブに来ているが
親の介護問題は切実で、いつまでライブに行けるかは誰にも分からないと言い合う。

 
お母さんが退院した後の私の生活はまだ読めない。

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