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入院10日目:正式に診断名がつく

母から動画がLINEで送られてきた。
リハビリを頑張っていて、体調もいいようだ。

動画は顔のアップから始まり、やたらと鼻や口がアップになり
ファンキーな作りになっていた。
会話や表情は明るい。
ユーモラスな母の一面とカメラ下手な母の一面がよく出ていた。

今日はベッド上でリハビリをしたようだ。
経過はいいらしい。

 
お父さんが車椅子を押そうとしたら、「甘やかさないで。」と自力で頑張っていたらしい。その調子だ。母は今リハビリに燃えている。
頑張って、お母さん。 

 
お父さんは私の作る料理に満足らしく、お母さんにメールしたり、面会時に話すらしい。

私には賞味期限内でご飯を作るように&カレーを食べたい&魚料理をたまに作ってほしいと要望があった。

父は麺料理が好きで肉やパンが嫌いで、お米もあまり食べない。好き嫌いも多く、料理もしない。
なかなかに作り手は大変だが、頑張らないと。

(お母さんとのLINE。変換しくじり、パパがいつもババになる。埋めれば実がなります、にウケた。)

 
 
今日、ソーシャルワーカーや病院側から父に話があり、母親の診断名が「脊髄梗塞」と正式に説明がある。今まではずっと脊髄梗塞の疑いだったから、ついに原因が分かってホッとした。
右胸の痛みもこの病気から来ているらしい。

血液をサラサラにする薬は今後も飲み続けることになりそうなようだ。

 
また、シェーグレーン症候群の疑いもあるとのこと。
確かに喉がかわくとはよく言っているが、病院が暑いせいかと思っていた。

シェーグレーン症候群、初めて聞いた。



 
   
最終勤務日以降、初めて用事があり、リーダーにLINEした。
リーダーはLINEだと淡々としており、私も淡々としている。お互いに無難なやりとりしかしなかった。

物理的距離が離れると、心も離れる。
繋がりは消えないが、薄れていく。

退職発表前まではあんなにリーダーが好きで信頼していて夢中だったのにな。

 
 
人手不足と母の入院で、環境も生活も気持ちも変わった。
人生とは不思議だ。

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