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愛するには、お互いの”愛のことば”を知るんだ

「最近全然愛してくれない…」

「あの人はなにもわかっていない!」

「これだけこっちは尽くしてるのに…どうして…」

そんなふうに愛がないと叫ぶ人がいる。もっと愛がほしいと泣いている人がいる。

恋をして、愛し合って、結婚したはずだ。とてもすてきなことで、人生で結婚したい!と思えるほどの相手に出会えることなんて、そう多くはない。

だけど高まっていた愛も、気がつけば温度が下がっていっていることがある。昔はこんなんじゃなかったと理想と現実のギャップに打ちひしがれることもあるかもしれない。

きっとだれしもが「なんとかしないといけない」と思って、なんとかしようとする。愛を伝えよう、関係を良くしていこうと必死に考え、努力するだろう。

ただ僕らはときどき間違えてしまう。愛の伝え方ばかりに意識を向ける。伝わり方を考えていない。そしてそれは大にして”自分がされて嬉しいこと、愛されていると感じること”を、「きっと相手も嬉しいはずだ」「愛されていると感じるはずだ」「一番幸せに思うはずだ」と無意識的に思って相手にもしてしまっている。それが相手が”本当に一番愛されていると感じること”かどうかもわからないのに。

人は自分の生きている世界の外側を認識することができない。だから意識をしないと想像が相手の世界にまで到達できないんだ。

常に考えるべきは、”相手は何をしてもらったときに一番愛されていると感じるか”ということだ。

愛を伝える5つの方法

結婚カウンセラーのゲーリー・チャップマン著の『愛を伝える5つの方法』という本を読んで、愛を伝える5つの方法を知った。

これは非常にわかりやすく、そしてお互いの愛が伝わっていない理由がはっきりとする優れた考え方に感じた。

感情的な愛を表現する言語は、基本的に5つあります。これが30年間におよぶ結婚カウンセリングを通して私のたどり着いた結論です。これは、人々が感情的な愛を語り、また理解する方法が5通りある、ということです。言語学の世界においては、1つの言語の中に数多くの方言や言語変異が存在します。(中略)問題は、あなたが結婚相手の愛の言語を語っているか、ということです。
ゲーリー・チャップマン著『愛を伝える5つの方法』より

自分の愛を伝える5つの方法があって、それぞれ自分の”愛の一次言語”が存在する。”一番愛されていると感じること”だ。

あなたにとっての愛の一次言語はなんだろうか?


①肯定的な言葉(Words of affirmation)

言葉によって愛情を表現する。相手が嬉しくなるようなポジティブな言葉をかけること。「好きだよ」「愛している」「可愛いね」「かっこいい」「ありがとう」と言葉で伝えること。愛の言葉や感謝、励まし、褒めることなども肯定的な言葉に含まれる。ちなみに僕の愛の一次言語は”肯定的な言葉”だ。

②クオリティ・タイム(Quality time)

一緒に上質な時間を過ごすことで愛情を表現する。二人で散歩したり、食事に出かけて、見つめ合って話をすることなどがある。たとえ一緒にいても、スマホなどに注意がいっている状態はクオリティ・タイムとは言えないだろう。感情で通じ合う時間を共有することが大切で、共通の趣味や関心事に一緒に時間を費やす、お互いのことを大切に思っている、一緒にいて楽しい、一緒にできて嬉しい、という感情が伝わる。

③贈り物(Receiving gift)

プレゼントをする、されることで愛情を表現する。高価なものである必要はなく、ちょっとしたお土産や手紙、花などでも十分。贈る品物自体は、愛情を象徴するシンボルであり、大切なのは相手のことを思ったという気持ちや時間、行為そのものにある。

④サービス行為(Acts of service)

相手を喜ばせたいと願い、相手のために何かをしてあげる行為のことで愛情を表現する。ドアを開けてあげたり、重いものを持ってあげたり、ご飯を作ったり。相手が喜びそうなレストランを予約してあげたりすることや、旅行の計画を立てたりすることも相手を思ってするサービスになる。

⑤身体的なタッチ(Physical touch)

相手の身体に触れることで愛情を表現する。手を繋ぐ、ハグをする、頭を撫でる、キスをする、セックスするなど。僕の妻にとっての一時言語はこれだ。


あなたにとっての愛の一次言語はなんだったろうか。

自分の愛の一次言語を見極めるポイントとしては、”これがなきゃ”だ。

5つの方法、すべてに愛を感じるはずだ。でもこれがなきゃ満たされない。本当に愛されているとは思えない。そういうものがだれしもにきっとある。

それから相手の愛の一次言語を知る方法は、「相手が自分からされて特に喜んでいたことはなんだろう?」と、「相手が普段自分に対して特にしてくれている愛情表現なんだろう?」を思い返してみることだ。

大にして自分の愛の一次言語で接している人が多い。

例えばみんな日本語で話す。日本人同士だったらそれでなにも問題ない。でも相手がアメリカ人だったらどうだろうか。一次言語である日本語でいくら話しかけてもわからないはずだ。同様にアメリカ人の一次言語の英語でいくら言われてもほとんどわからないだろう。

愛も同じなんだ。

いくら自分の愛の一次言語で伝えようとしても、自分と違う一次言語を持っているパートナーには伝わっていない。一次言語が違うから伝わりきっていないんだ。

だから「こんなに愛しているのに、なぜ?」という言葉が出てしまう。一次言語で伝えていないから、伝わることがない。他の言語で伝えたところで、せいぜい半分以下になってしまうのが関の山だ。

自分にとっての愛の一次言語を知ろう。大切な人の愛の一次言語を知って、その言語で伝えてみるんだ。

相手は自分の愛が満たされている状態でしか、ほかの言語で伝えようとは思わないだろう。

日本人であるあなたがアメリカ人になんとか英語で伝えてられるようになって初めて「この人のために日本語で伝えたい」と思ってもらえるはずだ。

愛されたいなら、いつだって愛すんだ。そうすることでしか始まらないから。

僕ら夫婦の一次言語

僕ら夫婦の一次言語は違っていた。

僕は”肯定的な言葉”が必要で、妻リカは”身体的な接触”が必要だった。

僕は常日頃から「好きだよ」「愛してる」「今日も可愛いね」「いつもありがとう」を伝えている。これまで7年間この言葉を毎日欠かしたことがない。

それは僕の愛の一次言語が”肯定的な言葉”だからだ。いつだって自分の一次言語で伝えようとする。意識的にでもなく自然とそれが一次言語だからそれで伝えてしまう。

だからリカに「今度こんなサービスをしてみようと思うんだけど、どう思う?」と聞いて、「微妙じゃない?」「そんなにいいとは思えないけど‥」何て言われてると、ものすごくへこむ。へこむというか憤りを感じる。愛されてないと思ってしまう。

リカは”身体的な接触”が必要だった。その行為がなければ愛されているとは感じきれない。本当に愛されているのかなと不安に感じてしまう。

僕らは3年間セックスレスで悩んでいた。お互いの愛の一次言語が違かった。でもそのことを知って努力しようと思えた。

リカは比較的いつも肯定的な言葉を発してくれる。

「自分の好きなようにやったらいいよ」「生きたいように生きるのが一番だよ」そういってくれるだけでよかった。アドバイスも助言も求めているわけではない。これだけで迷わず進むことができるんだ。

リカにもちゃんと返している。毎朝7時半にベッドに戻って、ふとんに入って抱きしめる。朝だよ、おはようといって起こす。それから家を出るときはハグをする、キスをする。いってらっしゃいの言葉だけではない。身体的な接触が大事なんだ。セックスもすこしずつ取り戻している。お互いの心地いい形を模索している。

お互いの愛の器(ラブタンクと呼ぶ)がいっぱいにならないと、相手の愛の一次言語で伝えることなんてできない。

でもいつだって始められるのは自分だから。愛することから始めたらいいんだ。相手の愛の一次言語で。

僕と両親とのこと

これは愛の一次言語を知って思ったことだが、親子関係にも同じことが言える。僕は両親と仲違いしている。もう2年ほど連絡をとっていない。僕が公務員を辞めること、無職のときに結婚をしたこと、移住することなどいろんなことがあって、考え方や行動が理解されなくてうまくいかなくなった。

僕はただ両親からの”肯定的な言葉”がほしかった。「おまえならできる」「いつだって信じてる」「きっと大丈夫だ」それだけがあればよかった。

でも両親の愛の一次言語は違ったんだ。父は”上質な時間”が一次言語。良好に連れて行ってくれたり、送迎の車の中での時間を大事にしていた。母は”サービス行為”だった。部活の帰りが遅かった自分に温かいご飯を作って待ってくれていたし、家事を手伝ってもらえることを喜んでいた。

でも肯定的な言葉がなかった。いつもは信じてくれなかった。自分たちの意見を正しいと思って、認めてはくれなかった。

今なら思う。愛してくれていたんだと。仕方のないことだと。いつかわかりあえなくても、考え方の違う親子もいる、そういうこともあると認めあえる日が来るといいなと思う。

お子さんがいる人は、お子さんの愛の一次言語はなんだろうと日頃の行動や喜んでいた様子を思い浮かべてみてほしい。

「はい、あげる!」と物をあげる子は”贈り物”かもしれない。「一緒に遊ぼう!部屋にきて!」という子は”上質な時間”である可能性が高い。

よく手をつないでいたり、ハグやキスをしていた子は、”身体的な接触”が愛の一次言語になる可能性が高いし、逆にまったくなかった子もそれを求める傾向にあるかもしれない。

大事にすべきものであってほしい。20年くらいしか一緒にはいないのだから。愛したい人を愛せるように、愛にあふれたらいいなと願う。

すべての人間関係はきっと”愛”なんだ

愛がある。愛があって、それぞれがそれぞれに愛を伝えているはずだ。

それを知ることが必要なんだと思う。そうすることでもっと愛せるし、愛し合った人たちがずっと一緒にいられるようになると思うんだ。

結婚、家族、恋人。一緒にいたいと思って一緒にいるはずだ。一緒にいることを選んだはずだ。

だから愛したい人を愛せたらいい。好きな人と一秒でも長くいっしょにいれたらいい。

幸せを感じられるのはやっぱり愛だから。

愛の”一次言語”を学ぼう。それからお互いに愛の一次言語が違うことがあることを知ろう。 自分が一番されて嬉しいことが、相手が一番されて嬉しいことではないことがある。それも必要だけど、これがなきゃ意味ないってことがある。それを知るだけで二人の関係はとんでもないほどいいものになっていく。

愛があればなんでもできるとは思わないけれど、愛がなければなにもできないと思う。

愛そう、その人の愛のことばで。愛し合おう、お互いの愛のことばで。


愛したい人を愛しているあなたへ

愛のことばで愛している物書きより

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