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なろうの元祖? 池波正太郎

私の好きな作家は池波正太郎先生です。

池波先生の作品を知ったのは大学生の頃で、当時は、仕事人の秀の人気から火がつき、必殺ブームが起きていました。

自分も、その流れで必殺シリーズにはまり、必殺シリーズの第一作目「必殺仕掛人」の原作にあたる「仕掛人・藤枝梅安」を読んで池波作品にドはまりして、「剣客商売」「鬼平犯科帳」「真田太平記」、エッセイなど、ありとあらゆる作品を読み漁りました。

生き方に少なからず影響を受けたといっても過言ではありません。

さてさて、それはさておき

最近、池波先生の作品の事をある漫画で「なろうの元祖」と評しているを目にしました。

なろう小説を知らない人に簡単に説明すると、「小説家になろう」という投稿サイトがありまして、そこに投稿された小説の事をいいます。
異世界物が人気で、書籍化、コミカライズ、アニメ化される事が多く、そういう事でも知られており、
『異世界物=なろう』 というイメージを持っている人が多いかと思います。

「池波小説をなろう小説と一緒にするなんて間違っている」

と、「なろう小説」を知っていて池波作品を知っている人の中には憤慨する人もいるかと思います。

けれども、これを見た時に私は

「言い得て妙だな」

と、なんとなく、漫画家の人のいいたい事が分かるような気がしました。

池波作品の大きな特徴は、魅力的な登場人物と、極力説明的な文は少なくして、会話を中心にサクサクとテンポ良く読める所だと思います。

この「サクサクとテンポ良く読める」という意味では、「なろうの元祖」というのも分かるような気がしたのでした。
※ここでは異世界物のなろう小説を念頭に話をしています。

まぁ、言った漫画家の人が、こう思っているのかは分かりませんが。



「むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,
ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,
まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに」

これは作家の井上ひさし氏の言葉です。

昔、童話や小説を書いたり、メルマガを書いていた時があり、書く時は、いつもこの言葉をいつも意識し、池波先生のように読みやすく分かりやすい文章を書くように心がけていました。

こうして代筆屋の看板を掲げて、また文章を書くようになった今、改めて、池波先生のような文章を書けるようになりたいと思っています。



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