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美容師さんの「独立開業」で思った今後の高等教育

こんにちは。

先日、ヘアカットに行った際に美容師さんとの何気ない会話で思った高等教育のことについてのお話をしていこうと思います。

その美容師さんは、30代後半の方で念願の開業に向け動き出し、来年の今頃には友人と一緒に地元で美容院を開業するようです。

(私が働き出した頃からずっとお世話になっていただけに遠くに行ってしまうのは悲しいです…😭)

■美容師さんとの会話


そこでは、こんな会話になりました。
(注:美)→美容師さん、つ)→つぶまん)


美)つぶまんくん、若い子たちも育ってきたから俺そろそろ独立しようかなって。

つ)
マジすか😳

美)サラリーマン美容師の年収は40ぐらいがピークっていうしねぇ(笑)

美)
で開業するってなった時に「何からしよ~」ってなって、例えばコンセプトとか。んでとりあえず先輩や知り合いの美容ディーラーさんと相談中。

つ)
起業ですし初めてなら尚更ですよね。

美)
開業をディーラーさんと考えた方が楽なんだろうけどね。てか、今の子たちって「マーケティング」とか「経営」とかも学んでるんでしょ?当時はそんなのなかったからねぇ。羨ましいわぁ~🤦‍♂️

つ)
美容師さんって開業希望の方が多い気がしますけど、やっぱりそうなんですか?

美)
まぁ思ってる人は多いよ。でも俺らのときは就職氷河期ってやつだったから、手に職って人と、モテたいって人が多かった(笑)

美)だから「開業したい」と思っても怖くて出来なかった。とは言っても、すぐ開業してる人もいるし、中にはもう店を畳んだ人もいる。俺はようやくって感じ、だから結局のところ人ぞれぞれかな。

つ)
確かに。そこら中にお店ありますもんね…

美)
だよね。だからマーケティングとか経営ってやっぱ大事だなって思う。今の子たちは、当時より開業志向は高い気がする。経営やら学んでるからなんかなぁ🙄


といった具合に、何気ない会話をしてきたわけですが。


■理美容業界の現状


帰ってきてから色々気になったので、その辺りの界隈について調べてみました。

以下の記事から内容を抜粋します。

<抜粋①>
東京商工リサーチによると、『理美容室の倒産件数は、2016年の82件から4年連続で増加しており、2019年の「理容業・美容業」倒産件数が119件(前年比8.1%増)に達し、過去30年間で最多となった。
<抜粋②>
東京商工リサーチは、理美容市場の現状を次の通り指摘
〇理・美容業は大都市を中心に店舗が乱立し、過当競争が続いている。
〇地域の人口減少や顧客の高齢化などの影響で、顧客の囲い込みが激しさを増す中、1000円カットといった低価格チェーン店も台頭し競争が過熱化。
〇小資本でも独立できる業界なため参入障壁も低く、既存店舗と相次ぐ新規参入組との間で熾烈な競争が繰り広げられている。

たしかに…
実家の父、母も馴染のお店からすぐ1000円カットに乗り換えてたわぁ。。。

私は専門学校の職員経験はありますが、理美容系ではないのでこの界隈については詳しくはありません。

ですが、これだけ社会が成熟しきった中で、この界隈の「とりあえず開業」といったマインドは命取りなんだな…と改めて思いました。


■専門職大学に重ね合わせて


すぐ起業する人は除いてですが、ほとんどの人が組織に勤めるわけで、なら『教育段階から開業といったマインドも叩き込んだ上で、実践社会で社会性と技術を身につけ、顧客(ファン)を獲得し、社会的地位の確立、そして開業といったフローがベストなのかな』って何となく思いました。

と思っている途中で、

それって『専門職大学じゃね?』って思いました🤔

ちなみに、それに近い美容関係だとミスパリ学園が2023年に開学を目指している『ビューティーアンドウェルネス専門職大学』という大学があります。

当専門職大学は、1学部1学科の予定のようで『美容と健康』を基礎として『経営(事業運営)と社会学(民族・消費といった社会事象)』からもアプローチできる人材の養成を目指すようです。

展開科目では、起業論やマネジメント論、インバウンド論なども学べ、さらに商品の企画・開発・プロモーションまで実践教育として行うようです。

ちなみに『民族』ってサービス業でいるのかな?と思った瞬間に

民俗学者から農家に転身し『1本5000円のレンコンがバカ売れする理由』の著者 野口 憲一さんを思い出しました。

この著書では、日本人の民俗性と社会性から『歴史(こと)』と『レンコン(もの)』をミックスさせ、あえて『泥つきレンコン』を販売し、ブランディングに至った経緯などが記されています。

(日本人は『“泥付き”の方がより新鮮に感じる』ということのようです😅)

民俗性を理解することはマーケティングにも通ずるんだなと考えさせられた本です。

話が行ったり来たりしてますが、

お世話になった美容師さんは、会話の〆に

『社会に出ていきなり社会を経験するよりも、自分が目指す職業が決まってるなら学生時代にその業界の実践経験を積む方がはるかに貴重なんじゃないかな』(どやぁって感じで)とおっしゃっていました。

今考えるとその背景には、つまるところ即戦力の人材が欲しいという考えも潜んでいるように思えます。

私が専門職大学経験もあるので、少し偏った考えかも知れませんが『目指す方向が決まり、例えばそれが専門職であり、多方面の理論からもアプローチできる人材になりたい』と考えるならば、専門職大学も一つの選択肢に入れるのもいいのかもしれませんね。

もちろん「じゃ専門職大学で!」というわけではなく、専門学校やその他の高等教育機関とも比べることをおすすめします💦

それに今は以下のようなスクールも誕生しているようです。本当に教育というのは多様化する時代です。

参考までに以前書いた専門職大学に関する記事も以下に貼り付けます。

遠くに開業しても、顔見せにヘアカット行きますからね~😊(これぞ顧客の鏡?)

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Twitterもやっています。@tsubuman8
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