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年の瀬の終わりに<振り返り>

 今年も、あと数時間で終わろうとしている。例年慣例化した友人たちとの年越し会に向けて私は必死で今、カレーの仕込みを行なっている。

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 改めて、今年も一年お世話になりました。思えば、昨年の4月くらいから始めた「#愛について語ること」シリーズも、なかなか思うように筆が進まず、当初予定していた100本に届くのかという歯がゆい思いに包まれていましたが、どうにかこうにかいつも読んでくださっている人たちのおかげで無事に終えることができました。ありがとうございます。

 なぜか今年は文章を書く、ということについてモヤモヤしていて、自分でもどうしたものか考えあぐねていました。1月から3月にかけてひとつの長編を描き終えてそれを著名な小説新人賞に応募したことも実は一つの転機だったのかもしれません。それはいまだにきちんと晴れないまま、今日に至ります。(応募作品は箸にも棒にもかかりませんでした…とほほ)

 今年を振り返るとどんな年だったのかな。年の初めに作ったMakuake Listには100個成し遂げたいことをつらつらと書いたのですが、結局消化率的には1/4くらいです。兎にも角にも本だけは、どんな時も(熱を出した時でさえも)読んでいて100 冊超えたことが救いな気がします。本当はそれぞれ感想などを描きたいと思っていたのですが、これもうまく書き切ることができないまま新年を迎えることになります。とほほ…(2回目)。

 でも充実していなかったかというとそういうわけでもなくて、今年もたくさんの新しい人たちとの出会いがあったし、生まれて初めて海外へ出張することができたし、ひとりで一週間くらい四国をまわったし、久しぶりにベトナムへ一人旅をしました。多分楽しいことがあった分その反動で人は動けなくなるのかもしれないと妙な悟りを開いております。

 それから、今年は思い切って二つ大きな買い物をしました。

 1つが、大型テレビ。

 Amazonで購入する際に、たまたまセールをやっていて安くなっていたのですが、決して安い買い物ではないので、かなりうんうん言いながら最後ポチッとボタンを押した気がします。それまでが32型とかなので、約2倍の大きさ。最初の1ヶ月くらいはうわーすごーい!みんな肌キレーイ!と年甲斐もなくきゃっきゃと喜んでいました。

 そして実際時代に逆行する形でテレビにかじりつくようになり、気がつけばNetflixにも加入し、そして再びハッと気がつけば愛の不時着を見て、思いがけずハマってしまいました。それからも他の韓国ドラマに魅入ってしまい、ブームとはだいぶ時期が違いますが、ただずーっと見てました。正直、日本ドラマの物足りなさを体感していたところで、沼に足を突っ込んだ次第です。泥沼、ドロヌマ!

 もう一つが、冷蔵庫。

 私が元々使っていたのは、このサイズの約1/3とかのサイズでした。かれこれ17年前に購入したもので、奇跡的に壊れることなく使えていたのですが、自分自身が普段料理をするもので、とてもじゃないですが食材などを全て収めることができない、誰かが来てもひたすら文句をブーブー言われるということにだんだん嫌気がさし始め、これも同じくセールの時に(こちらは1週間くらい悩み)購入しました。

 そして、届いてから生活が楽になったこと! 今までの不便さはどこ吹く風、という感じです。おかげで私の財布はすっからかんになってしまいましたが、不思議と気持ちは満たされています。これがいわゆるQOLの向上なのでしょうか。たぶん、そうに違いない。

 とにかく冷蔵庫にまるごとチルドなるものがついておりまして、ラップしなくても中に入れることのできる優れもの。最初この機能を見た時は、思わず涙がこぼれそうになりました。おまけに冷凍庫がタイプ別に分けて3つくらいついているし、野菜室もついているし。なにこれー! な、これが時代の幕開けぜよ!

 その他にも2ヶ月に一回、友人の結婚式に呼ばれたりだとか、植物の土からひたすらゾンビのように湧き出すコバエの存在にうんざりしたりだとか、さまざまなことがありました。なんだかんだ、都心から離れた場所にいるにも関わらず、地元の人やら会社の人やらなぜか遊びに来ては、私がカレーを作り、それを食べてもらう日々。誰かに気にかけてもらえて、私はきちんと息してる。

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 来年はどんな年になるのかな。

 実は毎年この年の瀬のタイミングになるととても憂鬱で、今年も一年が終わってしまうかと思うとぐったりします。でも先日、忘年会にてカレーを通じて知り合った友人たちと話をした時に、それはね、年々年を重ねていくごとに薄れていくのよ、と優しく微笑まれました。そういうものなのかな。

 とはいえ、私の人生の目標は、いつまでも初心でいたい、と思うのです。初心ってなかなか難しくて、どうして小さい時ってあんなに時が過ぎるのが遅かったのかというと、何もかもが新鮮だったからだと思うんですよね。今がこんなにも一年が早いと思ってしまうのは色々なことに慣れてしまったから。慣れって、怖い。時には足元をすくわれることにもなりかねない。

 だから、来年もいろんなことに挑戦する年でありたい。それと同時に、私の敬愛する作家さんの本を読んだりとか、現状に飽くことなく慢性心を抱くことなく、周りの人を気遣える人間でありたい。私はただの、未熟な人間だから。

 末筆ながら、この記事を読んでいただいている皆様、今年も大変お世話になりました。来年も、皆さんの記事を読むことを楽しみにしております。体に気をつけて、良い年をお過ごしくださいませ。

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