ベナンに八百屋ができるまで②~Agri-Mission 18~
一人でも多くの農家さんの自立を促すために、ベナンで野菜配達ビジネスをしている綿貫大地です。
2021年7月に実施したクラファンのおかげで、同年12月ベナンに八百屋をオープンすることができました。
今回から数回にわたって八百屋さんオープンに至るまでの軌跡を、今後ベナンで同じ経験をされる方のために(いるのかな?)、補足情報も交えながらお伝えしようと思います。
前回の記事で書いたようにいい物件を見つけることができました。
日本ではあんまり気にする必要がないと思うのですが、ベナンで物件が決まって、まず確認しなければいけないこと。
それは、電気&水道が問題なく使えるか&先住者が滞納していないか。
問題なく使える場合でも先住者が電気代や水道代を滞納している場合もあるので、ここも必ず確認しなければいけません。
日本の常識で考えれば、大家さんの責任なんですが。
『日本の常識 ≠ ベナンの常識』です。
なので、電気と水道。ここは十分すぎるぐらい確認した方がいいです。
大変なのはまだ通っていない時。
こういった場合は、なんとか大家さんに動いてもらわなければいけません。
通常は、大家さんの仕事なので。でもまれに、全く動いてくれないケースもあります。
(そうやって自分で動いて、結果的に大失敗した話はこちら)
今回のこの物件も電気も水道も通っていませんでした。
新築だったこともあり、大家さんも入居者が決まってから、電気も水道も通せばいいと考えていたらしく、電気なし水道なしといった状況でした。
物件を見つけたのは11月中旬でしたが、ベナンではクリスマスからお正月までの期間に1年でもっとも野菜が売れます。
このチャンスを逃さないよう、どうしても早くお店をオープンする必要がありました。
ベナンでは電気や水道を新規で開通させることは、容易くありませんし、電気会社水道会社のような国営企業の仕事はとっっっても遅いです。
12月上旬か、遅くとも中旬までにはお店をオープンしたかったので、間に合うか本当にギリギリのところでした。
しかし、なんとかあらゆるコネクションを使い、大家さんに嫌われないようにバランスを取りながら何度も依頼しました。
そして、ついに電気が開通しました!(思わず嬉しくて写真撮っちゃったよ↓)
通ったのは、12月16日でした。オープン前日でした。
電気がないとさすがに営業できなかったので、直前まで発電機を借りるか迷ってましたが、通って本当によかった。
しかし、水道は結局通らないまま、横の大家さんの家の水道を借りている状況でした。
よって、野菜を洗うのための水がお店にないという状況で、私たちはお店をオープンさせました。
その後も、大家さんにめちゃくちゃ気を使いながらお願いを何度もして、数ヶ月後になんとか開通。
それまでは大家さんの家のトイレを使わせてもらってました。優しいんだか、優しくないんだかw
以上、電気&水道開通物語でした。
また次の記事で。