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【家族療法②】イメージは現実になる

こんにちは!
初担任のサポーター、だいです!

主に「学校教育」をテーマに発信しています。

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①「教育」全般に興味がある人
②「教育」に悩みや不安がある人
③(ゆえに)自信がなくて、
 同志もいなくてもがいている人
④自分らしくありたい人
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に向けて、

自分が今まで投資して得た
価値ある学びを

月・水・金の
週3回の頻度で

有料記事も織り交ぜながら
発信します。

今回は前回の記事の続編になります。

連載シリーズです。
全体は、有料記事(次回)を含みますが、
無料部分(今回)でも十分、
読みごたえがあると思いますので
最後までお付き合いください。


もしお腹に竹がささったら??

「家族療法」の説明をするにあたり、
ピッタリの記事があったんです!

これは!!と思ったので
紹介させてください。

綾野さんの文体そのものの味わいを
損ねぬよう

ここでは「家族療法」とからめて、
かいつまんで
ストーリーを説明しますね。

もしも竹がお腹に刺さったとして

本文より引用(以下、同じ)

物語の冒頭、
わたしが、晩酌中の夫に尋ねます。

お医者さんから、
奇跡的なバランスで刺さっているため、
このままなら命に別状はありませんが
無理に抜いたら死んでしまう可能性があります、
と言われたら、どうするのがいいと思う?

わたしの質問に対して、

夫は真剣に向き合う気がなく、
のらりくらり。
聞いているのか、いないのか・・?

わたしは、質問の切り口を変えます。

ねえ。あなただったら、竹を抜く?

万が一、死んでしまうかもしれないとしても?

夫は夫なりの答えを示します。
それは、わたしにとって
十分予期できる内容でした。

たしかに、夫はそういう人だった。

わたしが悲しいため息をもらすと、

そのため息に
夫は初めて感情めいた反応を示して、

お前だったら、どうするんだよ?

と、ぶっきらぼうに聞くのです。

わたしは、

抜かないわ。いいえ、きっと、抜けない。

とだけ答えます。

だから、いまもこうして、
あなたと一緒に暮らし続けているんじゃないの

そんな思いはぐっと吞み込んで、

わたしは、
ズキンズキン痛む、
お腹に刺さった見えない竹
やさしくさするのです。


あらすじはここまで。

衝撃の結末(?)は、
ぜひ綾野さんの文章でお楽しみください!

家族なら竹の一つや二つささるもんさ

綾野さんのショートショートでは、

お腹にささった竹

がなんともいえず印象に残ります。

僕は、
通勤電車の途中、
はじめて読んだとき、

家族はだれしも、
お腹に竹がささっているのかもしれないな
と思いました。

大げさな話じゃないです!

家族って運命共同体ですからね、

ささいな日常のあちこちで
気づくと竹がささることないですか?

私事で恐縮ですが、
たとえば、僕の場合
先週の土日、
自分なりに頑張ったんですよ(笑)!

早起き(5時)して
子ども2人分の弁当をつくり、
次女の習い事の送迎、
息子の部活(大会)の送り出しをしました。

家に残った長女と塾の課題をやりながら

布団干し、洗濯物
寝室の掃除、
朝昼晩の食事作り

その隙間時間に
noteの記事を書いて・・・、

やりました。
ええ、やりましたとも。

それでも、
妻によく言われるんです。

「あなたは家では何もしない!!」って。

・・・・
・・・・
・・・・
これはねえ、
お腹に竹がささります(笑)。

同じような境遇の同僚と
冗談でよく話します。

妻は減点方式だ。決して加点してくれない

でも、
これはきっと夫目線ですね😄

妻は妻でお腹に竹がささっているのでしょう。
(僕がさしているのでしょう)

先述した
綾野さんのショートショート。

妻の話しかけに対する
夫の反応(のらりくらり、聞いているのかいないのか??)が身に覚えありまくり
冷や汗かきますから(苦笑)


夫婦。

たとえば夫と妻という
最小構成人数2名ですら、
かくほど左様に

おなかに竹がささるのです。

まして、
子どもがいたり、
同居する家族がいたら、
どうなるかって話です!

子どもはかわいいです。
乳幼児のころはなおさら。

でも、育児の苦労ありますよね

幼稚園から小中高…。

成長するにつれて
大きな喜びを得られるのは事実。

でも、一方で
子どもを介して
悩みも尽きないはず

現実問題、

おなかに竹のささることのない
家族関係なんて実在しない、

というのが僕の持論で、

大なり小なり、
竹はささるもの。

ただし、
(家族は運命共同体ですから)
その竹がときとして、
家族の中の最も弱い存在

すなわち
子どもに大きな負担をかけているのだとしたら、

学校の先生も
その軽減のための「視点」を
持っておいた方がいいと思います。

その「視点」の一つが
「家族療法」なんです。

「家族療法」のデメリット

わかりにくい

先に
「家族療法」のデメリットを
お伝えしますね。

それは、
きわめて主観的なイメージの世界であり、

ある意味、

ほんまかいな??


首をかしげたくなるような手法なんです。

こんなのデタラメだー!
意味ないよー!

と思ったら、
間違いなく、
意味がありません。

お腹に竹がささったとしたら

そんな仮定と全く同じなんです。

「ささってないじゃん」

そう言われたら、それで終わり。


でも、
仮想現実の中で、

お腹に竹が刺さったことをイメージし、
その痛みを、リアルであるかのように感じ取り、
その竹をどうすればいいのか、
本気で考える。

多分にイマージネーションの話なのですが、

ある家族の状態を

ああでもない、こうでもない、

と見取り(アセスメントといいます)、
適切な対応策をあれこれ考え実行する。

意味がないと思ったら意味がないのですが、

これがどっこい、

意味がある、

と思って取り組むと

めちゃくちゃ意味があるのです。

改善に時間がかかる

「家族療法」は
即効性のあるものとは決して言えません。

家族というシステムに介入し、
あの手この手で小さな働きかけをしていきます。

たまにクリティカルヒットで
〇〇したら、状況が改善した。

ということもあるにはあるのですが、
〇〇が改善の直接的要因かどうかは
疑わしく、その場合は

運がいい

という言葉の方が適切な気がします。

ほとんどの場合、
数か月~数年かかって
少しずつ変化していき、

(思春期の子が急速に背を伸ばすように)
気づいたら、

あれ、変わっているぞ!

と実感できる働きかけになります。

今すぐ、この状況を治してください!!

そう訴えてくる人に
「家族療法」はじれったい手法でしょうね。

ただ、
家族の問題は
長い時間をかけて形成されてきた
ある種、「文化」ともいえるものですから。

その「文化」を改めるとなると
時間がかかるのは致し方ない気がします。

「家族療法」のメリット

犯人捜しをしない

ぼく個人が
「家族療法」を学んでよかったと思うのは、
ものの見方が鍛えられたことです。

問題は、
家族というシステムの相互作用が
もたらしているものという捉え方で、

特定の個人を
決して悪者にしない立場です。

ほとんどの場合、
問題が起こると、

「あの人が悪いんだ!」
あるいは
「自分がダメなんだ」
という立場になりますが、

不必要に
傷ついたり、傷つけることなく、

問題を俯瞰して捉えるので、
視野も広がるし、

なにより
(こんな言い方は不謹慎かもしれないけど)
おもしろいんです!

たとえるなら、

足つぼを押すと
頭痛が治った。

そんな感覚で、
人間関係の不可思議さを体感できます。

物語として味わえる

そして、
「家族療法」を学ぶと、

人間が変化するプロセスを
物語を読むかのように
味わうことができます。

そんな余裕はないよ

「家族療法」にハマって、
職員室で、ほかの先生方も巻き込んでいたころ、
同僚にそう叱られたことがありました。

確かに、
こころの余裕の問題はあると思います。

心に余裕がないと、

とてもじゃないけど
「家族療法」のような
じっくり時間をかけて
働きかけを続けるやり方を
楽しむことはできないでしょう。

でも、僕はここで強く思うのです。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
noteの住民と「家族療法」は
めちゃくちゃ相性が良いのでは!!
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

と。

冒頭、
綾野つづみさんのショートショートを
紹介しました。

1500字程度の
夫婦の会話。語り手の思い。

あれだけでも、わたしたちは、
多くの主観的なイメージを抱くんですね。

そして、

ぶっきらぼうで無神経な夫が悪い

とか

遠回りな言い回しをする妻がいけないんだ

という見方ではなく、

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あの夫婦(家族)にどんな文化があるのか、
その文化を変容させるにはどうすればいいのか?
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

みんなでワイワイ意見をぶつけながら、
ちょっとずつ変化を促していく
アプローチをしていくのです。

これ、
僕がnoteで体験していることと同じだな、
と思って。

ある一つの悩みが
僕にあるとします。
(例 学校が、いじめに振り回されている
   いじめの件数が多すぎる)

僕は関連する記事を読みます。

すると、
僕の見方が広がり、
柔らかくなっていくのを実感します。
(あ、いじめに苦しんでいる人は
 ここまで苦しんでいるのか!)

そして現実世界に
ちょっとだけ採用するのです。
(教師はもっと我が身を振り返るべきだ
 と現場に訴える)

それを続けていくと、
ずいぶん現実世界が変容することに
思い至るのです。
(いじめ認知に対するアンテナが高まり、
 現場で生徒情報を共有する)

自然に治っていく

ボヤのうちです。

ボヤのうちであれば、
「家族療法」等のアプローチで
必ず火を消せます。

それも
自然に、気づかれないように、です。

傍目には

「だい先生って魔法使い??」

といわれるくらい、
不思議に問題行動がなくなっていく
アプローチ。

それが「家族療法」です。

詳しい概念は
前回の記事を参考にしてくださいね。

次回は僕の実体験をお伝えします。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。

今回は、ここまで。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


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