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【家族療法①】母親の勤め先まで足を運んだら、生徒の不登校が改善した。

こんにちは!
初担任のサポーター、だいです!

主に「学校教育」をテーマに発信しています。

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①「教育」全般に興味がある人
②「教育」に悩みや不安がある人
③(ゆえに)自信がなくて、
 同志もいなくてもがいている人
④自分らしくありたい人
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に向けて、

自分が今まで投資して得た
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有料記事も織り交ぜながら
発信します。

無料部分でも
有益な学びは、
たくさんありますので

ぜひ、最後までお付き合いください。


はじめに

今回、「不登校」を扱います。

始めにお断りしておきたいのは

この時代、
僕個人は「不登校」を
あまりネガティブに捉えていません。

「学校」という場に行くこと当たり前で
「学校に行けない」=不健全
とはどうしても思えないからです。

高校教師だった、というキャリアも
関係しているかもしれませんが、

学校に通わなくても
立派な社会人になっている例

複数知っていますから。

とはいえ、
そうはいっても、
「不登校」にお困り感を抱く家族は
多いと思います。

仮に、
子どもが「不登校」になり、
本人含め、家族が困り感を抱いている場合、

「不登校」を解決するための
アプローチの一つを
今回は紹介するつもりです。

手前みそですが、

こんな考え方とアプローチがあるのか!!!

てなります(笑)

おもしろいですよ。

また、
これまでの有料記事を
マガジンにまとめました!

1記事300円なので、
2つ以上読まれる場合は、
マガジン購入がお得です。

今後も定期的に記事を追加しますので、
お楽しみに❗

バタフライエフェクト


「風吹けば桶屋が儲かる」
という言葉があります。

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風が吹くと砂ぼこりが立つ。
その砂で目を傷める人が増える。
目の不自由な人は三味線を弾くから、
三味線に張るネコの皮が不足する。
ネコがいなくなると、ネズミが増えて
あちこちの桶がかじられるから、
桶屋が儲かる。
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なんだか、
落語で出てきそうな
お話ですね。

ささいな原因がめぐりめぐって、
思わぬ結果を生み出すという意味で、

最近は
「バタフライエフェクト」という言葉も
聞かれるようになりました。

これは、ある気象学者が唱えた言葉。

ブラジルでの
一羽の蝶のはばたきが、
めぐりめぐって、
テキサスで大きな竜巻を引き起こす

ことを指します。
「風吹けば・・」と似てますね。

ニュートンは
木からリンゴが落ちたのを見て
「万有引力の法則」を
ひらめいたといいます。

ニュートン力学は
人工衛星をあげたり、
宇宙開発の基盤になっていますから、

言葉としては、

リンゴが木から落ちるとロケットが打ちあがる

なんて言い方もできるわけです。

何が原因で何が発生するか??
それは「複雑系」。

一筋縄ではいきませぬ。

「因果論」と「システム論」

因果論

科学は、
この「複雑」な因果関係を
徹底的に検証して、解明しようとします。

「クスリ」なんて、その好例ですよね。

タミフル飲むとインフルエンザが治る。

これはインフルエンザの症状の原因を
徹底的に解明して、
直接、原因にアプローチしているから
処方箋ができるわけですよね。

「原因があるから、結果が生じる」
という考え方に基づいているわけです。

でも、この考え方を

人間にあてはめる

のは、超危険。絶対NG!

たとえば、
不登校の生徒がいたとして、

その原因を、

「学校の責任だ」by保護者
「親のせいだろ」by学校
「本人の問題だ」by大人

などなど、
因果論でとらえようとすると、
「犯人さがし」になってしまう。

人間関係のお困りごとを、
因果論で解決しようとすると、

知らず知らず、
誰か(何か)を悪者扱いしてしまいがち。

犯人にされた側は
たまったものじゃないですよね。

ちがうちがう。

たとえば
「不登校」という現象を
取り上げましたけど、

どうして「不登校」になったかなんて、

風吹けば桶屋が儲かる
バタフライエフェクト

と同じく、
さまざまな要素が
複雑に絡み合っているのです。

まして、
人の心の領域(無意識)の問題。

科学のように、
スッキリ解明させることなんて
不可能。

システム論

じゃあ、
どういう考え方をすればいいか?

僕が勉強してきた中で、
最も納得感があり、実際に有効だったのは、
「家族療法」というアプローチでした。

これは、

「家族」あるいは「クラス」という集団を
一つのシステム(生き物・動態)と捉えて、

出来事は「必要」だから生じる

とみなす考え方です。

たとえば、

彼が不登校になったのは、
家族が安定するために必要だから、
そうなっている。

子どもがおねしょを繰り返すことで、
夫婦の会話が保たれている。

というように。

ホメオスタシス

前置きが長くなってしますが、
もうしばしお付き合いください。

たとえば、

体温36.5度、
体重60㎏程度

の人がいるとして、

生き物は、
その状態を基本「維持する」性質があります

真夏に激しい運動をして、
体温が急激に上がると、
汗をかくように、

常に「一定の安定状態」に
戻ろうとする仕組みが備わっている。

これを
ホメオスタシス(恒常性)といって、

中学生でも
「保健」や「理科」で
勉強する内容です。

「家族療法」では、
この捉え方を応用して、

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その人の
考え方や価値観
ポジティブ思考かネガティブ思考か

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という目に見えにくい心理的側面でも
ホメオスタシスが働いている、と考えます。

そして、ホメオスタシスの考え方を
個体に限定しません。

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家族やクラスや部活動のチームなど、
ひとまとまりの集団もまた
「生き物」として
「ホメオスタシス」が働いている
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そんな風に捉えてみると、

家族や
生徒の問題行動への
アプローチのバリエーションが
増えるのです。

事例

論より証拠。
事例を挙げた方がわかりやすいので、

以下のような家族があるとしましょう。
(架空の家族です)

五人家族で同居しています

この情報を見て、

この家族はどんな様子だと思いますか?

また、

「本人」はどんな生徒で、
どんな問題行動があると思いますか?

ぜひ、想像してみてください。
(紙に書くことをおススメします)

どうでしょう?

結論からいうと、
このような家族システムの中にいると、

子どもは
「抑うつ」傾向になりがちです。
不登校や引きこもりになりやすい、
といえる。
(すべてにあてはまるわけではありません)

そして、
最近はこのタイプの事例が多いと
現場時代、感じていました。

以下、解説していきます。

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