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ネタバレあり「君たちはどう生きるか」備忘録(レビューや記事をいっさい見ずに映画を観て原作を読んで、また映画を観て書いてみた)
こんばんは、お疲れ様です。
ネタバレあります。
レビューや記事をいっさい見ずに、映画を観てから、原作を読んで、また映画を観て書いてみた、箇条書きのメモです。
感想や考察も入ってるし、イラストもあります。
よかったら読んでいってみてください。
2023.7.14 8:55回 初日初回にて鑑賞(ほぼ満席)
好き。
心の奥をぎゅうっと掴まれて離されない、余韻がものすごい。
全く観たことのない世界が広がっていて、それでいて置いていかれることがなかった。
声優さんが誰かわからないまま観るのは最高だ。
音がいい、特に足音がいい。特に古い日本家屋の木の床を歩く足音と、鳥の足音。スクリーンから日本家屋のあの香りまでしてくるようだ。そしてピアノがいい、オーケストラがいい。耳に馴染む声と日本語が心地よい。そして何よりも間がいい。
間を楽しむ、静けさを楽しむ、気持ちの澱みを感じる。
忙しくない心地よさ。
忙しくないのに、124分が圧倒的な密度で、常に緊張感と未知の体験が迫っており、あっという間に没入している。
開始約30秒経過、約3分経過、と冒頭ですでに、もう一度観たいと思った。
124分の鑑賞後もやはりもう一度観たいと思った。
宮崎駿監督作品の新作をこうして観ることができて嬉しい。作ってくださったみなさんありがとう。
青鷺、ペリカン、キリコさん、わらわら、インコ、ひみさん、大王、大叔父様。石の力。まひとの変化。想像させる余白の力のすさまじさ。
ナイフ研ぎながら舌ぺろするコックインコ可愛すぎたなあ。
あのインコシティはなんなんだ。
ひみさんの声が好きすぎる。
なつこさんの声だれ。
青鷺と死んでしまうペリカンと大叔父様の声もいい。
エンドロールにはキャラ名が出ないの。それもまたよい。
ここで終わったらかっこいい、というところで終わってエンドロールにいった。ほんとにかっこいい。どこまでも余白と想像ののびしろを追求してる。だから余韻がやべいことになっている。
わらわらがとにかくかわいい。満月の夜にまんまるになって飛び立つ様はさらにかわいい。そしてそれが命だと知った時に涙腺が崩壊する。
大挙して押し寄せるペリカンやインコのすさまじさよ。
父の「仇を取る」の恐ろしさ。正義を振りかざしているんだけど、たぶんまひとは違うよ。母を亡くした後のあの状況に憤っているのだから。仇を取るならその父の思考回路になっちゃう。っていうのを瞬時に心を駆け巡って辛くなった。。。
母が亡くなった後に新しい母が現れる恐ろしさ。
新しい母は新しい母で不安を抱えてたんだ。
戦場の恐ろしさ。
所作の描写の素晴らしさ。
耳よりな情報と引き換えにたばこって。
背景作画の素晴らしさ。
和の建物の静けさ、柱の金櫻神社の龍の柱みたいな艶やかさ。
洋の建物の美しさ。
父の工場で作ってたんは軍用飛行機のパーツか?
下界キリコさんの魔女宅味。
なつこはなぜ下界へ行ったのか。
まひとはなぜ大人になれたのか。
下界はなんなのか。
大叔父様はなんなのか。
空から落ちてきた塔とは。
下界の崩壊の指し示す意味とは。
石のちからとは。
わからないことがたくさんあるけど、最後あんなに感動するのはなんなのか。
家族みんな無事で仲良くなるの、ほんとによかった。
話さないとわからないこと、あるよね。
まひとに最初から感情移入させて、なのに静かに静かに話を進める序盤の力がものすごい。とても静かだけど、そこでまひとに感情移入できてるから最後までいける。
大事なことをなにも言わない、説明しない、だけど観客はわかってる、まひとの心のヒリヒリを。
青鷺がポスターなのは正解すぎる。
プロモーションが公開前になくて本当によかった。そして劇場は満員だった。
まひとは本の続きを読めたのか。本を半分読めたから下界に行けたのか。
母は生きているのか。
エンドロールのスタッフさんに商品企画の方達いらしたので、いつか出るわらわらのグッズに期待したい。
悪い石=悪い意志?
石の力=意志の力?
うぶ小屋に入るのは禁忌?
ドアがたくさん並んだ回廊、キリコさんのお部屋、ひみのお部屋、上の世界の大広間、上の世界のお屋敷の入り口、森、いろいろ背景デザインがすごい。ごはん美味しそう。
一作がひとつの交響曲のよう。
インターステラー?
ジブリであんなに宇宙っぽくてマグリットっぽいのは、なんかもうとてもアツいぞ。
青鷺が最後ともだちって言ったの泣ける。
下界は心の闇というわけでもないよね。わらわら達がいるのだから。
ピクサーのソウルの世界みたいな感じなのかな。
石=意志=意識世界、ということなのかな。
これからどんどんレビューがあがったり考察があがったりして、すでにあがっているけど、それ読む前にもう少し自分の頭で反芻したい気持ちになる。
ストーリーのあらすじまとめるの難しくないか。
とりあえずあらすじ: 戦時中に母をなくしたまひとが、疎開先で見つけた塔の中の異世界で大冒険をし、力強く生きていく意志を見つける。→ざっくりしすぎじゃあるまいか。
メッセージ: どんな辛い時でも、不安や好奇心や自分の弱さに勇気を持ってまっすぐ向き合えた時に、自分の弱さを認めて等身大を知り強くなれるし、まわりの人を大事にできる。
まひとの血筋は?
ファンタジーでほんとに嬉しい。
余白は多いけど無駄がないんだよなあ。124分なんだけど、実際に映画の中で何日も過ごしているような、時空が歪むような感覚で没入してしまえた映画だった。
世界の様子を、ゆっくりとしたカメラパンで、たっぷりの尺を使って写し込み、豊かでいて考え抜かれた音数のBGMとサウンドエフェクトでもって、においや風さえも感じるような表現がすごい。そこに自分が立っているみたい。どきどきする。
男鹿さんフィーバー。
果てしない物語、みたい。
2023.7.16 原作ベース漫画と原作(漫画にない部分)読了
あれ、主人公ちゃうやん?てか違うやん!笑
あぁ、違うけど違くない
もしかして結構自分の1度目鑑賞後のあらすじやメッセージの考察は合ってるんじゃ、、、
原作、読みながら涙腺崩壊手前で嗚咽
母がまひとにこの本を託したことも含め、そしてまひとが読みながら泣いてしまうことも脳裏をよぎり、こりゃぁ泣くわ、、、となる
2023.7.19 9:30〜 初回鑑賞(2度目)(ほぼ満席)
音がいい(同じことを書くようだけども)。「あぁ、これこれこれこれ」と耳をそば立ててしまう。
やはり冒頭から引き込まれる。見始めたらもうあっちのもので、世界に足を踏み入れている。
冒頭シークエンス毎度えぐいなあ。
初日映画終わった後のお客さんの会話で父の声が誰か知ったけれど、何回聞いても自然すぎて、ストーリーの中の人でしかないのすごい。
声は他のキャラクターもみんなそうで、もはや誰がやってるかとかいい意味でどうでもよくて、声やってくれて生かしてくれてありがとう、という気持ちになる
東京を離れて、人力車に乗って降りて出兵する家族に一礼をして、家族の後ろ姿になるとき、右端で日本国旗持って手足めいっぱい伸ばして元気にあるいてるちっこい女の子がかわいすぎる、メイちゃんをさらにちびっちゃくした感じ
前回、最前列の左端から観ててわかりづらかったところをメガネかけてしっかりセンターから確認。
映画館の大画面で観る背景の描き込みがすごくて、すごくて。目を皿のようにして観てしまう。影や光の描写。
それにしても御屋敷が何回観てもでかい。神社みたい。
なつこさんが、眠るまひとを見るまなざしが辛そう。
塔の窓に頭から突っ込む青鷺、フィルハーの最後のドナルドみたい。
1回観てるから、おばあちゃん7人衆やら青鷺やらそのおかしな所作やら個性やらわかっているから、そして好きすぎて、スクリーンに現れるのを期待して、いざ現れると、それはそれはキュンキュンする。好きなキャラクター全部そうなる。みんなかわいい・・・。
キリコさんの声も誰がやっているのかYahoo!ニュースだかで見てしまって知ってしまったんだが、確かにそうなのだが、演技に脱帽する
玄関が前半と後半で同じ画角で違う印象の場所になるのがよい。
学校でなにかあったんじゃなくて(雰囲気はあったけど)、帰り道にいちおう喧嘩してたんだと目視確認。やはり前回に続いて父の言動がいちいち気に障った。「車でのりつけるやつなんていないぞー」とか「300円寄付してやったぞー」とか。
上の世界にはカエルとか魚とかうわぁ〜って出てきたけど、下の世界にはいなかったね。だからペリカンが地獄だって言ってたのか。
日の出前の光、日の入り前の光、といった光の描き方。
下界の奥の幻が下記事見出し写真奥のヨットがたくさん並んでいるのとおんなじ光景だ・・・!っていうかなんか似てる雰囲気だ〜。だから好きなんだなぁ。
下界、墓のドアに迫るペリカン達、特におなかと足、ドナルドだわぁ。
わらわらと触れ合って、はじめてまひとが笑う気がするし、それを見て泣く。
わらわらは癒しの真骨頂。あー、かわいい。グッズ〜、はよぅ。
わらわらがいるだけで泣いてしまう。
わらわらが画面にたくさんいるのを見るだけでにやにやしてしまう。(幸せ)
わらわらの表情やポーズやしていることが、あっちこっちでさまざまなのが楽しい。
青鷺のくちばしに空いた穴をふさぐやりとり何回観ても愛おしい。
インコやらペリカンは大叔父様が持ち込んだものだ、という青鷺のセリフをあらためて確認。
インコの鼻息がすごいよ。
インコもかなりいろんなとこでいろんなことしてて面白い。
インコに捕まっているまひとが意識を失っている中で、あの回廊を通って、大叔父様と会う。(禁忌のあと)
まひとが青鷺のセリフを受けて、全てを理解したようなセリフを言うところがあってハッとしたんだけど、セリフを忘れてもうた。
下界がなんなのかちょっとわかった気もするかも、、、。なつこさんも気が滅入ったから行った気がするし、、、。石の世界=意志の世界=意識世界はあながち間違ってもいない。
水面のハスが揺れる。
でも謎は謎のまま。
でもでも、謎解きはもう必要ない。
ただただ大好きな作品、最後みんなで扉を開けてそれぞれの時に戻るあたりから、もう涙がずーっと止まらないんだ。
父も、まひとも、なつこさんも、それぞれ乗り越えてる。そして、新しい命が生まれた。新しい門出。
原作もそういう作品だよね。
うーん、とっても素敵な映画!
以上〜!
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映画の中の鳥さんの足が足音も含めてリアルを追求していて好き
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