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女性の味方を名乗らないでほしい

先日の衆議院選挙、新潟5区で米山氏が当選した。
この直後、米山氏はいわば「ジェンダー問題は優先度が低い」とも取れる書き込みをTwitterで行ったのだが、それが某女性活動家の目に留まり、結果米山氏の妻である室井佑月氏をも巻き込んだ騒動になっている。
詳しくは以下のこちらのnoteを参照されたい。

この騒動には3人の女性活動家が出てくるのだが、はっきり言って今日一日彼女らの言動に腹が立って仕方がない。
なぜこんなにも腹が立つのか、どうしても言語化したくなったので、今こうやって忘れないうちにnoteに書き留めている。

腹が立つ理由は以下の4つである。

理由①:女性のためのシェルターを運営しているにもかかわらず、室井佑月氏のことを「夫の性欲処理機」とも取れる発言をする

はっきり言おう。
仮に娘が駆け込み寺的なところに逃げる必要が出てきたとき、こうやって他の女性のことを侮蔑するような表現をする人間が運営するサービスなど、利用させることができない。
仮に“妻は夫の性欲処理機ではない”という発言において「室井佑月氏=妻=性欲処理機」という意識がなかったとしても、そのような倫理観のない発言を他人に向けて発するような人物が運営する組織など、到底信用できない。
室井佑月氏だって米山氏の過去の所業など十二分に理解しているはずで、それを承知で結婚しているはずである。
単純に、室井佑月氏にめちゃくちゃ失礼であるし、ここで妻を持ち出すことに何の意味があったのだろうか、よくわからない。

また、この人物は何かにつけて“いろいろなもの”に攻撃を加えているようだが、そのような攻撃性の高い人物が弱者の味方になれるのだろうか?
少しでも気に食わない言動をしたらあっという間に排除されるのではないだろうか?
これでは独裁国家の強権的な独裁者と何一つ変わらない。

理由②:「ジェンダーの問題に取り組んでいる女性たち」の中に室井佑月氏は入っていないと排他的な発言をする

活動家であれば、どうすれば共感を得られるかに主眼を置くはずで、仲間を増やしていくことが問題解決への近道となるはずだ。
にもかかわらず、1で取り上げた発言を「曲解」と断罪し、果てはこのように自分たちの仲間ではないと排除してしまう。

これはイジメの構造と何ら変わりない。
「自分たちの主義主張や意見と合わないから排斥する」という考えがこういった場で出てくるのであれば、それは普段の深層心理を表していることに他ならない。
だとすれば、この方々がやっていることは、解決に向けた問題提起ではなく、単なるイジメであり、スクールカースト上位の女子学生がやっている入排他的行動そのものである。

理由③:選挙で勝った者に選挙で挑まない

これは物凄く単純で、米山氏の発言が気に入らないのであれば、次の選挙で新潟5区から出馬し、そこの住民にジェンダーの大切さを説いて当選すればいいだけである。
それをやらないのに、人格攻撃に終始するのは、はっきり言って民主主義を理解していない。
選挙という正攻法があるのだから、そちらで正々堂々勝負すればよい。

理由④:これまで女性の地位向上のために活動してきた過去の偉人を侮辱している

衝撃的だったのは、今回室井佑月氏を攻撃した3名の活動家の中に、津田塾大学の卒業生がいたことだ。
いや、ある意味衝撃的ではないのかもしれないが、そもそも津田塾大学の創立者である津田梅子が、女性の地位向上のために行ったのは、「女性の教育の場の提供」であり、他人の攻撃ではない。
ほかにも参政権獲得のために活動したり、社会進出を促すために努力したり、偉大な先人がたくさんいらっしゃる。

偉人たちが目指す女性の地位向上の裏には「こうすれば地位は向上するだろう」という仮説と信念がある。
津田梅子の「教育の機会を得ることができれば・・・」というのは、地位向上の仮設部分であり前段である。

さて、ではこの津田塾大学卒の1名を含む3名はどうだろう?
何かを攻撃し排斥することが、地位向上につながるという仮説があるのだろうか?
昔から所謂「萌え絵」はこういった攻撃対象になることが多いが、「萌え絵」の排斥がどのようにして女性の地位向上につながっていくのだろうか?
過去の偉人は確かに時には攻撃的になったかもしれない。でも誰かを排斥したことはあっただろうか?

教科書にも載るような偉人と、攻撃的な人間たちが、どちらも「フェミスにスト」として一括りにされるのは、偉人たちにあまりにも失礼であるし、そもそもフェミニストを名乗らないでほしいものである。

まとめ:弱者に寄り添えず他を排斥する連中は決して女性の味方ではない

正直なところ、室井佑月氏もどちらかというと活動家よりの考え方かと思っており、選挙直後は「内輪揉めか」程度にしか思わなかったが、予想以上に話が進展しており、進展すればするほど片方の異常性が明らかになっただけであった。

小さな娘を持つ親として最後に思うことはただ1つ。
今回の問題の当事者は、決して女性の味方ではないし、味方にはなりえない。

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