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創作ショートショート

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彼岸のあなたまで。

彼岸。悲願。此岸。

あなたにもういちど会えること、それが私の悲願。永遠に叶えられないねがい。

まだ夏の暑さが残る日差しを浴びて少し汗ばみながら野菜と花を買いに買い物に向かっていく。
出掛ける前にほんのり香る死の香りをしたあなたの遺影にそっとキスをする。

それが私の日課。

買い物に出掛けて野菜も買えたし後は花を買うだけ。

花屋に向かおうとしたら、ふと一輪の彼岸花が目に止まった。

それは珍

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ゆめかわ戦争

ゆめかわ戦争

2020年日本にてゆめかわ戦争勃発。

瓶いっぱいにつめられたカラフルなジェリービーンズの大砲。いちごミルクの機関銃から飛び散るいちごミルクに群がる兵士たち。

戦争なんていいつつ、まるでおとぎ話のように平和。

それもそう。
ここは可愛いものしか存在しない夢の国なのですから。

にんげん も砂糖といちごミルクでできているのです。

淡いピンクとうっすら薄紫がかかったおそらに浮かぶわたあめの雲。

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どうか、小説家気分に浸らせてください。

《女なんだから化粧しろ。

女の子だからピンクにしようね。

女なんだから、ちょっとはおしゃれしろよ。

うるさい、うるさい。

灰色の言葉の羅列がうるさくてしかたない。》

遮光カーテンで締め切った
散らかった部屋で誰に届けることもなく文章を書きなぐる。

パソコンに向かって自分のきもちをできるだけ綺麗に書き連ねる。

手元にはアフタヌーンティーで購入したアールグレイを淹れたティーカップで優美で

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猫とメリーゴーランド

たまちゃん、お元気にしていますか。
虹の果ての世界は晴れていますか。

そう問いかけても返事はなかった。

あたりまえか。

たまちゃんのお墓に向かって話しかけても、しかたないって分かっていない。

そんな自分にどうしようもないやるせなさをおぼえた。

たまちゃんのお墓参りを済ませたし、そろそろ帰ろう。
ここにいると、なんだか憂うつになってくる。

たまちゃんが戻ってくれそうな気がしてしまうから。

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