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『ダブドリ Vol.8』インタビュー05 門馬圭二郎(青森ワッツ)

2020年2月15日刊行(現在も発売中)の『ダブドリ Vol.8』(ダブドリ:旧旺史社)より、門馬圭二郎選手のインタビューの冒頭部分を無料公開いたします。インタビュアーはダブドリ編集長の大柴壮平。なお、所属・肩書等は刊行当時のものです。

道内でも別に有名な選手じゃなかったのに、ご縁があって白樺高校、日本大学と進学できました。本当に恵まれていたと思います。

大柴 門馬選手、ダブドリ初登場ということで。まずは自己紹介をかねて、バスケ歴をお聞きしたいと思います。いつから始められたんすか。
門馬 小学生のときでした。六つ上の兄がいて。ミニバスの人数が足りないので、駆り出される形で。でも、僕は野球がやりたくて。最初は嫌々、泣きながらやってました。
大柴 バスケを嫌々始めて、小学校、中学校と進むにつれてだんだんレベルが高くなってきますよね。どのぐらいから頭角を現しはじめたのですか?
門馬 いや、全然大したことなかったです。僕は人口5000人ぐらいの田舎町の育ちで、1クラスしかない学校だったので、北海道の予選も出れませんでした。地区予選の1回戦、2回戦ぐらいのレベルでした。
大柴 白樺高校は推薦で入ったわけじゃないんですか?
門馬 推薦はいただきました。実は兄の母校だったということもあって、中学の時に試合を見てもらえました。
大柴 そうなんですね。白樺高校は門馬選手がいた頃に初のインターハイ出場を果たしたんですよね?
門馬 僕が2年生のときに北海道で優勝してインターハイに行ったんですけど、山形南(山形県立山形南高等学校)にボコボコにされました(笑)。
大柴 ハハハ。1回戦ですか?
門馬 1回戦です。1クオーター、3点しか入らなかったんですよ。
大柴 まじっすか。
門馬 しかも、終了間際に先輩が仕方なく放ったスリーポイントが入っただけ。あれ入んなかったら、ゼロ点だった。
大柴 やばいですね(笑)。
門馬 あれがインターハイの思い出ですね。これが全国かって感じでした。
大柴 全国の洗礼を受けたんですね(笑)。その頃には道内で有名な選手になってたんですか?
門馬 いや、全然です。
大柴 あれ、でも日本大学に入られたんすよね。
門馬 たまたまご縁があったんです。高校のときの野球部の部長さんが日大OBで、日大三高(日本大学第三高等学校)の野球部出身なんです。その方が日大の体育会の繋がりで僕を推薦してくれたおかげで日大に入れました。
大柴 本当にご縁ですね。
門馬 そうですね。恵まれてましたね。関東には行きたいなとは思ってたんですけど。
大柴 関東は大学バスケのメッカですよね。高校時代の門馬さんとしては、関東に行ってもう少し上のレベルでやりたいという思いがあったんですか?
門馬 僕はずっと兄を追いかけていたんです。兄が大東文化大学だったので、大東とも悩みました。でも、日大には有名な選手も多いじゃないですか。それで日大に揺らいでしまいました(笑)。

栃木が元々一番好きなチームでした。その栃木に、しかも優勝したシーズンに入れていただき、感謝しかないです。

大柴 なるほど(笑)。プロについてはいつから考えはじめたのですか?
門馬 最後のインカレが終わった日の夜です。実は地元の企業に内定をいただいていたんです。
大柴 え、そうなんですか?
門馬 バスケはもうやめて、農協さんに入ろうと思ってました。
大柴 へー。
門馬 安定を求めていたんです。
大柴 確かにめっちゃ安定してますね。
門馬 そうなんです。でも、最後のインカレが終わった夜に網野さんと飲んでたら、「バスケを続けなくていいのか?」って言われて。
大柴 おー。
門馬 飲みの場だったんで、ふざけた感じで、「栃木ならやりたいです」って言ったんですよ。そしたら、次の日網野さんから電話かかってきて、「栃木、行ってこい」って言われたんです(笑)。
大柴 早い(笑)。ちなみに栃木ならやりたいですっていうのは、どういう理由だったんですか?
門馬 元々栃木が一番好きなチームだったんです。トミー・ブレントンっていう選手がすごく好きだったんです。栃木のルーズボールとかに熱いチームスタイルも好きでした。
大柴 熱いですよね。栃木は今も強豪チームの中では一番泥くさいイメージがありますもんね。
門馬 そういうのが好きでした。あと、アミさんがいたっていうのも大きいですね。
大柴 なるほど。その大好きな栃木に特別指定で入ってみて、どうでした?
門馬 いやあ、ただただすごいなって思ってました。
大柴 優勝したシーズンですもんね。
門馬 すごいときに入れていただいて、感謝しかないです。
大柴 ウィスマンHC(トーマス・ウィスマン/現横浜ビー・コルセアーズHC)や安齋さん(安齋竜三/現宇都宮ブレックスHC)から、どんなことを学びました?
門馬 竜三さんからはワークアウトのやり方を教えてもらいました。大学ではドリブルをつくようなプレーヤーではなかったんですが、ピック・アンド・ロールの使い方とかを竜三さんが教えてくれましたね。トムからはディフェンスの基本的なルールを学びました。
大柴 特別指定が終わって、ワッツにはどういう経緯で入られたのですか?
門馬 ノブ(佐藤信長/当時青森ワッツHC、現東洋大学HC)さんから電話がきて、一緒にやらないかとお誘いいただきました。
大柴 面識はあったんですか?
門馬 いや、なかったですね。日大でコーチをやっている城間(修平)さんとノブさんが繋がっていて、それで声をかけていただきました。

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つづきは本誌でお楽しみください!

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