エンドラインからの景色 vol.2 サンロッカーズ渋谷vs秋田ノーザンハピネッツ GAME2

2022年10月9日 22:14

2022-23シーズンより新企画「エンドラインからの景色」をスタート。エンドラインからは選手たちの熱く激しいプレーや、その瞬間だけ見せる表情がある。ダブドリ編集部が撮影した写真の中からテーマに沿って厳選し、写真とともにそのゲームを振り返っていく。
今回は10月8日、9日に行われた第2節、サンロッカーズ渋谷と秋田ノーザンハピネッツのゲーム2をピックアップ。ヘッドコーチ、選手会見の一問一答も添える。（文・写真 = 宮本將廣）

　10月8日に行われたゲーム1は、序盤から渋谷がペイントアタックでリズムを掴み、ゲームを支配した。後半に秋田がリズムを掴み、追い上げを見せたが、渋谷が逃げ切り81-70で勝利した。
　迎えた10月9日のゲーム2は、序盤から秋田がディフェンスの強度を高め、ゲームのリズムを掴む。渋谷も後半に立て直し、一時4点差まで詰め寄ったが、最後にキッドがミドルショット。古川がフリースローを落ち着いて決め、95-88で逃げ切った。

ヘッドコーチ会見の一問一答とダブドリの質問&解答

秋田ケビン・ブラスウェルHC代行の総評
昨日の敗戦からコーチングスタッフで映像を見返し、今日の試合の修正点を考えた。やはり自分達のミスからの失点がすごく多かった。今日の試合は前半にターンオーバーも少なく、相手のオフェンスリバウンドを3に抑えることができたことがよかった。
宮本　昨日のゲームはオフェンスもディフェンスも消極的になってしまった印象がありました。その中で今日の試合を迎えるにあたって、自分達のバスケットをしっかりとやろうとアプローチしたのか、相手のバスケットにアジャストしようとしたのか、どちらが強かったでしょうか。
ケビン　オフェンスもディフェンスも昨日の試合で良かったところを続けて出せるように修正をした。昨日の試合の後半のオフェンスのアグレッシブさは続けないと行けないし、試合の入りからしっかりとできたと思う。ディフェンスでは日頃から自分達がやっていることをやろうとしたが、自分達も渋谷さんも後半で50失点ぐらいしているので、ディフェンスが決して良かったとは言えないと思う。ただお互いのチームが勝ちたいという気持ちを全面に出したことでこういったシーソーゲームになったと思う。

渋谷の伊佐HCの総評
最初の5分が結果的にこの試合を決めてしまったと思う。6ターンオーバーぐらいしてしまってタイムアウトを取ることになったこと。たらればですが、大事に行けたらなとは思う。そこからさらに点差が開いてもおかしくない内容だったが、井上、西野、津屋の若手がカムバックできるようなエナジーをもたらしてくれたことがすごく良かったと思う。選手は崩れることなくやってくれたが、僕のゲームの読みがちょっと間違ってしまった。勝てなかったですが、チームはいい方向に進んでいると思う。
宮本　昨日のゲームからの流れで質問をしたいが、昨日のゲームは入りは渋谷さんが良くて、後半は秋田さんのペースだったと思います。昨日のゲームで秋田さんはケリー選手のところをプッシュアンダーで守っていて、そこをうまくついてペイントタッチができていたが、今日は守り方も変わり、外に押し出された印象があったが、今日は試合前にどんなゲームプランで、どんな指示を選手達に伝えましたか。
伊佐　そうですね。昨日の前半はうち（渋谷）が良くて、後半は秋田さんが良かったと思う。今日はその流れがあるので、しっかりメンタルを準備しようという話はしました。ライアン、ケビンのところの守り方に対して、「こう来たらこうしよう。」という準備はしたとおりできた。それよりもマック（マカドゥ）のところを使いながら練習通りシュートまで行けていたので、全体的には悪くはなかったと思う。向こうにビッグショットを決められた中で、僕のところで流れを持ってくることができなかった難しい試合でしたね。選手は1ミリも悪くない。

選手会見（ダブドリの質問のみ）秋田・田口成浩選手

宮本　ザック選手の合流が遅れたので、試合をしながらチームを作っているところもあると思うが、完成度はどうか？
田口　まだ（ザック選手は）来たばかりですけど、彼の経験っていうのは存分に発揮してくれているので。今日も彼のパスからの中山選手のバスケットカウントとか、ああいうプレーもすごくうまい。スクリーンもしっかりかけてくれるので、そういうところは練習していてもすごくやりやすいし、これからやって行けばどんどん良くなっていくと思います。
宮本　じゃあ、まだまだチームの伸び代はたっぷり？
田口　もちろんです！　ただ、結構熱くなるんで、そこだけですね（笑）。うまくコミュニケーションとって押さえたいと思います（笑）。

選手会見（ダブドリの質問のみ）渋谷・西野曜選手

宮本　東北カップでは1−3−1の一番前、今節でもポイントガードの長谷川選手にマッチアップしていましたが、どのような意図でどういう役割を担っているのか言える範囲で教えていただけますか？
西野　コーチからは僕は1番から4番までマッチアップできると言われていて、機動力には僕も自信があるので、速いガードでも少し間合いをとっていればついていくことはできる。それが自分の強みでもあると思います。