見出し画像

はじめての舞台演劇、ハムレットQ1。パルコ劇場キャンセル待ちを経て。

有給をとった水曜日。なんかしたい!

舞台演劇とかみてみたいなあ、と思ってたこのごろ。チケットぴあのサイトを開いてみる。
(とうぜんチケットぴあもはじめて。「演劇 今日」で検索したのだ🔍)

そして見つけた、『ハムレットQ1』。主演は吉田羊。

女院さま!会いたい!

というわけで早速チケットを買いたい。
けど当日券は9:30から電話とのこと。はーい。
この時点で9:25なので少しだけ待つ。

そしてかけるが、繋がらない繋がらない!こんな思いなのねチケット取るのって。たいへんだあ。ハナから繋がらなかったり、一旦繋がって通話料金の説明が流れても「接続できませんでした」で切れちゃったり。
……とポチポチしてちょうど30分後(9:59)、ようやく繋がった!が、当日券は売り切れとのこと。キャンセル待ちはいかが?とおすすめされたのでオッケー。キャンセル待ち何番目かは、全ての情報を伝えて予約完了したところで教えてくれるみたい。
ドキドキしながら手続きを終えると「1番」とのこと!やっぴー✌️
開演10分前に並んでね、とのことなので20分前くらいにつく。今日のキャンセル待ちは4人。こんなもんか、と思いながらそわそわ。
10分前に名前と電話番号下4ケタで本人確認。入れるのギリギリになるかも、と言われる。キャンセル待ちは今ありますか?ときいてみたけど、答えられないらしい。そわそわ。
とかなんとかしてると、1番でお待ちの方!と声がかかる!お金をはらってチケットをゲット!前から10列目、真ん中ブロックの通路側席!最高!!ありがとうだれか。あなたの分まで楽しみます。

「間も無くはじまります」とかスピーカー「🔈びーーーー」とかもなく、突然暗くなって、幕が開く。

そこからはもう大集中。短いバージョンのQ1とはいえ、2時間50分。それでも全身全霊で受け取っていたらあっという間に終わってしまいました。
ほんのり頭痛をおぼえるなか帰路につく。
すごかったなあ。
座っていただけなのに、なんだかすごく疲れてしまって、帰ってから1時間ほどお昼寝してしまった。たぶん吉田羊はもっと疲れてると思う。

少しふりかえる。みんな観てね。

演劇を観たのは学校のいわゆる芸術鑑賞会くらい。何がスタンダードかはわからないんだけど、せまい舞台がどんどん塗り替えられていく感動。
まず幕が開いて、衛兵が立っている。

城壁だ!!

3年前に読んだハムレットの世界がぶわっと広がる。
先細りの坂道の舞台が、たしかに寒空の城壁に見える。会話が交わされるたび、城壁でしか無くなっていく。
セリフ回しにも感動。ほとんどシェイクスピアのト書きそのままなんじゃないかな?伝統的にそうなのだろうか。えー、他のバージョンを観たくなってしまう。
大道具はその坂道だけと手前に椅子のようなもの。それだけ。
場面転換のときには、暗転もなければ、前の場面が終わりながら、次の場面がはじまる。
城壁だったり、墓場だったり、宮殿だったり、広場だったり……。
削ぎ落とした削ぎ落とした舞台が、そのたびにまったく違う場所にまさにめくるめくかわっていく。空間も時間もおもいのままだ。感動。
曇り空のような抽象的な背景もそのたびに舞台に寄り添っていた。どうなってんだか🥳

吉田羊の演技もすごすぎた。ハムレットでしかなかった。それ以上言うことはない。ハムレットでしかなかったよ。舞台に立ったそのオーラから、声、動き、たたずまい、狂乱の演技もハムレットそのものだった。
3回目のカーテンコールで笑顔をみたときに、あ、女性だ、吉田羊だ、と気づいた。

ポローニアスもよかったなあ。ザ昔の忠臣って感じ。でもにくめない親父感もあり、絶妙。

飯豊まりえのオフィーリアもきれいすぎ、はかなすぎ、かわいそうすぎ。ひどい。

これが生で、目の前で巻き起こるなんて、贅沢だな、観劇。またみたいな。

笑いどころも小気味よくあり、現代日本人向けにアレンジしてくれてるのかな、と思った。思って、原作ではどうなんだ?と家に帰って『ハムレット』を開くと、、、

そのまんまあるじゃん!!!

新潮文庫の『ハムレット』

シェイクスピアすごすぎ。世界的名作ってそういうところあるよねー。おもろい。

演出の奥深さ、演技のすさまじさ、シェイクスピアの底知れなさを体感した1日でした。
みなさんもぜひ!!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?