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さよならをおしえて~Twitter創作物感想録21+おまけの備忘録少々~
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「すべての創作者に必要なのは”いいね”や”スキ”の投げ合いじゃない、全力の”解釈”と”感想”だ!!」Web創作界隈に「読者のいる(感想が贈り合われる)創作」文化を根付かせるべく、思想を掲げ暴れ続ける”ことばの魔物”コンノダイチの分別奮闘記、あるいは、才悩人応援歌。
この記事は、Twitter上で我々「26時(@kikan_26)」が主宰する「#ばけもののうた」および「 #全読」 参加作品へと宛てられた「web創作物への感想ツイート」をまとめたものです。元作品を辿れるように「引用リツイート」の形で投稿は統一しておりますゆえ、私の拙い感想を通じてnoteユーザーの皆様が「Twitter創作物」に触れる一助となれましたらば幸いです。
誰かを助けるべく自らを贄として魔性のものと取り引きをし、心置き無く喰われる様、と読みました。ラストシーンの容赦なさ、よき。
— さよなら (@D_8823_drive) December 22, 2018
何故魔物は「なんて顔」をしていたのか?想像が膨らみますね。愛されたものへの嫉妬か、彼女の嘘を見抜いての悲哀か、納得のいく死への不可解さか。このモヤモヤすき。 https://t.co/2dfWv15ybH
森で出会ったお二人のその後、かな?もう読解とか言ってないで「見て感じよう!」という領域なのでぼくもそうしよう、「美しい……」って言おう。こういう「作り手の愛を受けて花開く」ような作品を見ると深い感動を覚えます。良いもの見せて頂いた……!死が二人を別つまで、幸多からんことを願います https://t.co/8PLFvVH4c0
— さよなら (@D_8823_drive) December 22, 2018
仕事熱心な枕返しが立ち会う人の死、といえばそうなのですが、「夢を見ている間人魂は肉体を離れているので枕を返すと戻れなくなる」という信仰に照らせば、一種の安楽死のようにも見えます。プロの枕返しともなれば「返したら死ぬかも」くらい思うかもしれない。それでも返すのはせめて夢の中で(字数 https://t.co/ODGFEMc0Ya
— さよなら (@D_8823_drive) December 22, 2018
おおおまさかこっちは2作目の姫様かや?広がるなぁ。この様子だと騎士の心は「色様々には変わらなかった」が、「色様々なまま変わらない」人間たちによって二人の物語は踏み躙られてしまった、というところでしょうか。ばけものといえど心はあるVS心はあっても所詮ばけもの。麗しき人外の怒り。よき。 https://t.co/h01HWqr1YO
— さよなら (@D_8823_drive) December 22, 2018
なんだろ、応援したくなる。スライムかと思いきや、お布団使ってるし瞼もあるしで、難儀な体質を持つ人型の異形でしょうか。抑えきれない悲しみが全身からとめどなく溢れて、せめて頭の(所謂目の)涙だけでも止めたいのに……みたいな心情は、ばけものながらニンゲンたちにも通じるところがあってよき。 https://t.co/Qvej5mJ1TL
— さよなら (@D_8823_drive) December 23, 2018
ばけものが見つけられませんでした!(正直者)まぁでも忘年会じゃしかたないね、どっか遊び歩いているのでしょう。
— さよなら (@D_8823_drive) December 23, 2018
読み物としてはアリです。地味に韻を踏んでる最初の二文とか結構すき。喧騒のなか取り残されて、人知れず食べ頃が過ぎ去っていくアイスクリームに感情を重ねる構成も。しかしばけも(字数 https://t.co/lM7BttWhuS
「詩?」と自称されていますが、たしかにこれは、どちらかというと絵本の一頁に近いかも。でもよきです。かの汚いランプに住む精霊のキャラクターと、その物語に対する独自の解釈と広がりを提示できているので、最後の台詞の粋さにニヤニヤしちゃいます。
— さよなら (@D_8823_drive) December 23, 2018
ファミコン感のあるテキストも個人的にすき。 https://t.co/OkAyG0Wi1c
【おまけの備忘録~現代詩(笑)という領域の可能性~】
ある文章の中で「しかし」という表現を使ったとする。
— さよなら (@D_8823_drive) May 15, 2019
どう考えても「しかし」が適切な箇所である。
しかし、「しかし」しかない選択肢から選ばれた「しかし」よりも、
「けれども」「だが」「とはいえ」「が」「だがしかし」「でも」などの言い回しを否定して選び抜かれた「しかし」の方が奥深い。
たった一言書くために無数の選択肢を用意して、選んだ一つ以外は全て捨てる。これを無限に繰り返すことができて初めて「読み物」は生まれる。
— さよなら (@D_8823_drive) May 15, 2019
どんなに凝った言い回しでも借り物がオリジナルに劣るように見えるのは「その言い回ししか知らない」か「捨てた果てにその表現を選んだ」かの違いなのかも。
「結局同じ表現になるならええやん」と思う人もあるかもしれないが、この手順をちゃんと踏んでる人とそうでない人の文章は一読して分かるほど違う。選べない人はほんの数行ごとに重言使っちゃったりする。選択肢がある人は「さっき使わなかった言い回し」を選べば済む。
— さよなら (@D_8823_drive) May 15, 2019
140字もあれば余裕で分かるぜ。
たとえばシチューに宝石や貴金属がゴロゴロ入っていたらお客はそりゃあ驚くけれど、それってもはや食い物じゃないよね。
— さよなら (@D_8823_drive) May 16, 2019
俺の苦手な現代詩の一つが多分このタイプ。
驚きや目新しさを目指すあまり、食べ物として人を感動させることを諦めたようなことばのごった煮。
美味い不味い以前に、食えない。
恐る恐る宝石や貴金属をどかしながら啜ってみると、どれだけ噛んでも味がしない、なんてこともザラである。
— さよなら (@D_8823_drive) May 16, 2019
ありがたく、硬質で、重苦しいことばを錬成するのに必死になって、シチューの作り方を忘れてやしないか?
味見はしたかい?具材の大きさは適切かい?出汁は足りてそう?そもそも野菜洗った? https://t.co/wJOJkVy7j9
勿論、分子ガストロノミー(フォアグラのムースとかそういうやつ)のように、抽出されたエッセンスが高次元で調和したような作品もあるにはあるだろうが(しらんけど)、それこそ「料理」を突き詰めた先にこそその道はあるわけで、味のしないシチューに宝石ぶちこんでビビらせるのとは真逆の発想なのよね。
— さよなら (@D_8823_drive) May 16, 2019
今日の話を振り返っていて、いま"ペカーッ"っと思い付いたんだけど、多分「ポエム(笑)」ならぬ「現代詩(笑)」っていう領域があるんじゃねーかな。
— さよなら (@D_8823_drive) May 16, 2019
ポップで軽薄な表現を切り貼りするのが「ポエム(笑)」だとすれば、厳めしい詩語でそれをやるのが「現代詩(笑)」というか。
態度は違えど程度は同じ感。
もちろん俺がそうでない保証はどこにも無いけどね。
— さよなら (@D_8823_drive) May 16, 2019
しかしだからこそ、注意しておかなければならない領域だと判断する。
自戒重点!
おまけ1【ポエム(笑)批判に使えるジャガーさん】
— さよなら (@D_8823_drive) May 16, 2019
おまけ2【現代詩(笑)批判に便利な愛染隊長】
むしろ今日のダイジェストとしてはこっちの方が適切であった。訂正はしないがお詫び申し上げる(もっと他に謝るところはありそうだが) pic.twitter.com/flZJoiptOI
— さよなら (@D_8823_drive) May 16, 2019
皆さまこのたびはお目汚し失礼いたしました(言うのが遅い)
コンノダイチ=さよなら(@D_8823_drive)
26時(@kikan_26)
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。 楽しんでいただけたなら幸いです。リアクションいただけたらうれしいです。おひねりいただけるなら……最高です!