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さよならをおしえて~Twitter創作物感想録16~
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「すべての創作者に必要なのは”いいね”や”スキ”の投げ合いじゃない、全力の”解釈”と”感想”だ!!」Web創作界隈に「読者のいる(感想が贈り合われる)創作」文化を根付かせるべく、思想を掲げ暴れ続ける”ことばの魔物”コンノダイチの分別奮闘記、あるいは、才悩人応援歌。
この記事は、Twitter上で我々「26時(@kikan_26)」が主宰する「#ばけもののうた」および「 #全読」 参加作品へと宛てられた「web創作物への感想ツイート」をまとめたものです。元作品を辿れるように「引用リツイート」の形で投稿は統一しておりますゆえ、私の拙い感想を通じてnoteユーザーの皆様が「Twitter創作物」に触れる一助となれましたらば幸いです。
コンノダイチ=さよなら(@D_8823_drive)
蒼馬-ΛOMΛ-(@ssk_aoma)
26時(@kikan_26)
ばけものの生態のうちで、最も苦しいであろう要素のひとつは「捕食対象が知的生命体である」ことだと思っておりまして。「生きる」ということが「他者の精神を刈り取る」とイコールになってしまうようなとき、精神はどう立ち向かえばいいのか?そんなことを思わされる思考の嵐、怪物の苦しみ。よきです https://t.co/t5ZdrW33Br
— さよなら (@D_8823_drive) December 17, 2018
「好き嫌いしないで食べてるよ!」「え、ちょっと待って何を食べてるの?」っていう例の彼リターンズ、かな?意味深なようで無邪気。答えはともかく、この軽い感じは倫理観を共有していない存在のそれとして不気味でもあり面白いです。「感想は彼岸で」が好きですね。そこにいるのは誰なのか、行(字数 https://t.co/h3I6PkkKwm
— さよなら (@D_8823_drive) December 17, 2018
これはやられました。大好きです。「千歳の旅人」っていう言い回しがちょーシブイですかっこいい。何がいいかってアレなんですよね、この「咲く花を儚む人」と「その人を見て目を細めている不死者」の構造が一致しているってところなんですよね。このやさしみと、渺茫たる彼(?)の孤独。味わい深い。 https://t.co/LTTbGMNHOt
— さよなら (@D_8823_drive) December 17, 2018
滅びゆく炎の街を背景に目交う異形の逢瀬。美しいです。エロスです。
— さよなら (@D_8823_drive) December 17, 2018
デビルマンのデーモン族みたいに、合体能力のある種族なのかな。さりげなく提示されるお互いの特徴でその異形ぶりが窺い知れる知的な構成が素敵です。個人的には「わたしは牙をふるわせる」あたりが好きですね、なんとなく煽情的。 https://t.co/IHCbUtKK5i
「もとのばしょ」が「精霊界」「現世」どちらなのかで悩みましたが恐らくは後者かな。死んでしまって、神様の所で精霊になって、元の世界には帰りたかったけどどうやら無理で、でも(ぼくを忘れているらしい)お母さんと会わずにいたいから帰るね、で合ってるかしら。風の吹くような寂しさが好きです。 https://t.co/Ab6xnosSyO
— さよなら (@D_8823_drive) December 17, 2018
ヤミコチャンカワイイヤッター!
— さよなら (@D_8823_drive) December 17, 2018
Vとしての次元に存在するものが自らの立つところを表明して「ばけもののうた」と呼ぶ(=自らをばけものと位置付ける)心意気には、人間の作るそれとはまた違った重みが宿るものですね。体重の乗った言葉というよりは、言葉がこの方に体重を与えていくよう。素敵だ。 https://t.co/C6kdKVQq3J
26時大忘年会議ダイジェスト
— さよなら (@D_8823_drive) December 29, 2018
ΛOMΛ「TLに流れていくもののみが詩だ、みたいな斬新な価値観があるのだとしたら、そこにぼくのことばは届くのだろうか……」
Da!chi「?それって"魚ってのは切り身のままフヨフヨ海を泳いでる"的な話じゃね?ギャグ漫画のお嬢様にしか見えないんだが?」
ΛOMΛ「こらwwww」
風雷逆巻く天蓋に
— さよなら (@D_8823_drive) December 28, 2018
その手を伸ばした水底の葉
鴉は水面の輝きに
向けて何かを描き飛ぶ
天の光を掻き乱す影が
きみの心を彩るように
いつか色付き花となり
甘い香りが満ちたころ
クラムボンを叩き壊して
天高く伸びたきみは知るだろう
輝きは映る自分だったこと
— さよなら (@D_8823_drive) December 28, 2018
海は空より青いってこと
あの日水天に呼んだ名前の
もうどこにもいない
だれかのことを#詩
「歓送」
推敲を怠けて読みにくくなっただけの物を「多義的に読める作品」とは言わない。育児放棄の果てに育った失語症のコミュ障が学校で周りから好き放題誤解されて弄られている所を見て「うちの子個性的なのでぇー」ってヘラヘラしてるくらい違う。「誤解されやすい子を育ててしまった」認識くらい持とうな。
— さよなら (@D_8823_drive) December 22, 2018
新世界。脱け殻になったら待ち合わせ、宇宙ごと抱きしめる、みたいな発想はまさしく反則に近い。圧倒的な別れ(死、超遠距離)を想定して、それに対する意志や希望を全力で提示する。それが感動に繋がる。巨大な絶望に意志と希望で立ち向かう有り様は、紛れもないヒーローのそれ。心震える真摯な熱さ。
— さよなら (@D_8823_drive) December 21, 2018
これはとりあえず「あなたが居なくて辛いの会いたいのに会えないのこんなに好きなのに死んじゃったらどうしよう寂しいよ助けてよ」って自分のことしか言えない輩にはまず到達不可能な領域と言える。というか、そいつらと似たような材料(愛別離苦)を扱っても「飴玉の唄」が出来る。反則的発想力の賜物。
— さよなら (@D_8823_drive) December 21, 2018
最大化された絶望は実感を伴う説得力を持つ。「世界征服」が他人事でない「悪」として「わかる」ような状態になる。それはあまりに巨大で実感を伴うがゆえに「そんなの起きねーよ」という反論を可能にするが、それを「本気で想定して立ち向かう」真剣さによりはねのけるのがバンプのストロングスタイル
— さよなら (@D_8823_drive) December 21, 2018
「死」には「待ち合わせ」、「距離」には「宇宙」を提示して、その絶望には深く言及しないから、我々は表の意味とその語彙の「素敵さ」を受けとることになるが、その裏には「巨大な絶望とそれすら凌駕する優しさ」がある。迫力。考え抜かれた絶望と希望ぶつかり合い。その凄み。
— さよなら (@D_8823_drive) December 21, 2018
まぁ新世界、何よりも最高なのは、それら気が狂いそうなほどの絶望的問いだてと希望的反論の成果物が全て「きみのおかげで世界が好きだ」っていうただひとつのことを言うためだけに使われているって所なんだけど。銀河すら巻き込む発想の恋愛とか反則過ぎるだろ。バンプウケる。
— さよなら (@D_8823_drive) December 21, 2018
実際思うんですよ、「自由な発想」の根幹を担うのは「どこまで突き抜けた反則を想定出来るか」だと。どんな発想でも、「常識から一歩一歩組み上げる」より「圧倒的な反則を想定して、それを少しずつ常識に寄せていく」方が効率が良く、かつヤバいアイデアが出てくる。慎重に常軌を逸脱する感性は武器。
— さよなら (@D_8823_drive) December 18, 2018
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