Voicyが目指す音声プラットフォームの未来
今回もポッドキャスト番組”耳ヨリな音の話”から「Voicyが目指すプラットフォームの未来」のトーク内容を少しだけご紹介します。
日本生まれでお馴染みのVoicy!今回はあまり知られていないマーケティング活用を中心に、最後にはVoicyの目指す未来を語っていただきました。
今回のゲストは、Voicyの長谷部祐樹さんです
Voicyについて改めて伺えますか?
長谷部さん「2016年にスタートした日本生まれの音声プラットフォームです。パーソナリティの方がチャンネルを持ち、収録のアプリを使ってスマホに向かってお好きなタイミングでお話ただくようなスタイルが大半です。パーソナリティは1600人を超えたぐらいの状況です」
①パーソナリティはどんな人たち?
最初はビジネス層が増えていたのですが、ここ1・2年は暮らし系の発信の人が増えています。最近は30代40代の女性のパーソナリティが多いですね。それに伴いリスナーも女性も増えてきていて男女比半分ぐらいです。
②パーソナリティファーストが大事!
僕たちは「パーソナリティファースト」という指針を掲げていて、発信者の方が負荷をかけないで楽に配信できるようにしてます。発信する人がいるから市場が活性化すると考えているので・・・話すことは多くの人たちが持っているスキルなので、話す人が増えると聞く人も増えるのではないか?と考えています。
③Voicyは制限が多い!?
あえてあまり編集をできないようにしたり、配信を10分に制限をしたり、割と思想強め?笑・・・のサービスなのですが、制限があるからこそ、思考が生まれると考えています。例えばTwitterも140文字の制限があるように(笑)
④審査制を導入している理由は?
めちゃくちゃ聞かれます・・・(笑)単純にプラットフォームを拡大したいのであれば誰にでも開放した方がいいのですが、話すことは、皆が持っているスキルですよね。ただ音声は今、成長産業の中にいる中で聴いた人が「面白い」と感じるリスナー体験が増えなければ需要が生まれない。市場が広がっていった先に、開放があってもいいかな、と考えています。まずは「聞いた人が面白い」と思ってもらえる話ができる人を!という意味での審査制ですね。
⑤審査の基準は?
通過率は3%~5%ぐらいです。毎月応募をスタッフが人力で目を通しているんですが、明確な基準はないんです!エントリー内容とか他の発信情報を見させていただいて、人から話を聞きたいと思ってもらえる人を選ばせていただいています。実は、声の審査もないんです。僕らは声の良さは重要だとは思っていないので。
Voicyの収益化・マネタイズについて
大きくは2つあります。リスナー個人からの課金。法人からのマネタイズです。
①プレミアムリスナー(リスナー課金)
チャンネル単位でプレミアム放送が聴けるリスナープログラムがあります。有料会員ということですね。リスナーは推し活的な人もいたり、番組内容が好きでお入りになる方もいます。
②差し入れ機能(リスナー課金)
リスナーが好きなパーソナリティにバーチャル上のギフティングができるサービスです。メッセージを添えてアイコンをお贈りできる仕組みになっています。放送上ではリスナーが差し入れしたことが見えないので奥ゆかしい機能かもしれませんね。
③企業スポンサード(法人メニュー)
企業がそのチャンネルのスポンサーになって、パーソナリティは放送する際などに企業の宣伝をするという仕組みです。パーソナリティやリスナーと親和性の高い企業さんがつく傾向にありますね。暮らし系を発信しているパーソナリティにアパレル企業がつく・・・とか。
その他企業がチャンネルを持つメニューも・・・!詳しくは番組で。
Voicyの目指す未来とは?
最後に現在の立ち位置から未来の展望をお話いただきました。
音声業界は手を取り合っていくフェーズ
音声業界はまだまだ成長していくと思っています。そういった意味で業界を盛り上げていくために手を取っていくフェーズだと考えています。Voicyは音声プラットフォームであるので、ここから音に関するものVoicyでもっと出したいと思ってもらえる状態になればがいいですね。
生まれた熱量をどう高めていくか?がカギ
Voicyはリスナーがコメントができる機能があって、そこでコメントが飛び交って盛り上がったりして、リスナーとのエンゲージメンとが高められるんですね。Podcastとかだとコメント機能がないので、そこは他の音声プラットフォームとの違いかもしれません。チャンネル上で生まれた小さなコミュニティの熱量をどう高めていけるか?はカギかもしれません。
声は本人性を宿すラストワンマイル
僕らの想像を超える音声の未来になっていくんじゃないかな?と思います。AI技術が進みどんどん自動生成の世の中になっている中で、声というのは唯一本人性を象徴できるんじゃないかなと思います。もちろん声も自動生成はできるのですが、抑揚とか、声の行間とか・・・人の気持ちが乗る部分だったりはあるわけです。
テクノロジーの進化が進めば進むほど、人間らしさが残る声の価値が今後出ると思います。
番組目次
●Voicyについて(2:37)
・Voicyのサービス
・パーソナリティーの属性
・Voicyの特徴
・パーソナリティーファースト
・10分チャプター制
●Voicyでパーソナリティーになるための審査(10:24)
・審査制にした理由
・応募者の属性とモチベーション
・月毎の応募者数と通過率
・通過者の傾向
・声の審査をしないわけ
・人となりを一番素直に届けられるのが声
●Voicyの収益化(18:31)
・リスナーからのダイレクト課金
・法人からのマネタイズ
・プレミアムリスナーと差し入れ機能
・企業スポンサータイアップ
・プレミアムリスナーのモチベーション
・スポンサーがつくパーソナリティーの傾向
・企業が番組を選ぶ際のポイント
・チャンネルを持つ企業の傾向と狙い
●Voicyが目指す音声プラットフォームの未来(30:12)
・Voicyの立ち位置と音声業界
・プラットフォーマーとしてのVoicy
・「観葉植物を楽しむグリーンラジオ」
・リスナーの熱量で生まれたコミュニティーを育てる場所
・プラットフォームの連携
・日本における音声市場の未来予想
●長谷部さんが選ぶ音声コンテンツの神回(38:31)
#OneMoreChoice プロジェクト「ひとりひとり違う生理・PMSと職場のコミュニケーション」
以上、いかがだったでしょうか?詳しくは本編でお聴きください。
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投稿:株式会社D2C R 音マーケティング 郡 茜
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