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いきなりのおもてなし料理 その伍 デザート

慣れないながらも魚に慣れようと悪戦苦闘してきたわたしが、無謀にも、魚でメニュー組んで、の第五話、デザート。フィナーレでございますってほど華麗ではないですが。

メニュー組んだ時に、この辺までくると、良い加減に酔ってることが容易に想像されたので、簡単にできて、それなりのもの。なんせ、ワイン3杯で昇天したこと二度三度。と、鯛尽くしなので、魚くささを除いてくれるサッパリ系、となれば、酸味があるフルーツがいいかなと。
となると梅、レモン、りんごあたり。夏ならレモンシャーベットとかレモンゼリーとかでも、ですが、晩秋で季節のりんごにすることに。
シンプルに8つ割にして皮でうさぎの耳作って、なんてのもありですが、おもてなしですので、ちょっとだけ手を加えてみたのでございます。
作り方、というほどでもない簡単なものですが、ご笑覧いただけると嬉しいです。

メーレ・コッテ

なんて言うとイタリアのマンマが作っていそうで、名前だけでキュンですが、平たく言えば砂糖煮、、、と言ってしまうとなんか品がなくなるような、、、とよしなしごとはおいておいて。
リンゴは火を通しても酸味の残る紅玉で。最近復活の兆しがあってうれし〜。一時期柔らかくて甘さだけのりんごだらけになった時は悲しかったです。甘くてやわらかくないと売れないんでしょうね。

りんごの皮剥いて。昔、宴会芸でどれだけ長く切れないように剥けるかの競争やらされて、今思うとほとんどパワハラですね。勝ちましたが(笑)。こういう技には山育ちは強いのでございます。栗剥きとか。
皮も後で使います。

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6つ割にして、食べやすい大きさに切って、色かわらないようにレモンきゅっと絞ってまぜまぜ。なんで6つ割?とお思いのあなた。理由があるのでございます。

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フライパンにバターちょろっと入れて、リンゴの2/3入れて、砂糖ぱらぱら入れて、中火で軽く煽りながら。表面が透明になってきたら、これの半分は取り出して。

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残った半分は軽く飴色になるまで。このころになるとリンゴから出る水分と砂糖が一緒になってしゅわわわ〜、と良い香り。

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皮の方は、白ワインで軽く煮出して。

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同じフライパンに砂糖入れて、中火で、シュワ〜っと言うくらいまで加熱。茶色くなって煙が出てきたらら、さっきのリンゴの風味移した白ワインじゅわ〜っと投入。

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で、リンゴ風味のカラメル。
生、酸味と食感を残したもの、とろとろになったもの、の3通りのリンゴで飽きさせない感じに、って偉そうに言うほどではありませんが。これに、マカダミアナッツ入りのバニラアイスとカントゥッチ添えて、カラメル、とろ〜っとかけて。

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ここで、ここまでのお料理含めてお品書きなど。あ、名前はそれっぽくテキトーにつけてますんで、つっこみどころ満載ですが、ご笑覧いただければ。

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前菜 湯引き鯛の酢橘ポン酢 水菜添え

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前菜 蛸とセロリとオリーブのマリネ

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焼き物 鯛のフリットゥーラ 醤油風味のアンチョビとニンニクのソース 長芋のオーブン焼き添え

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煮物 鯛の兜煮 たたき牛蒡添え

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ご飯もの 鯛飯 そぼろのせ

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ご飯もの 鯛茶漬け 鯛のお出汁で

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甘味 三味の林檎 アイスクリームとカントゥッチ添え カラメル風味

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なんとかフィニッシュ出来て。ほんと、わたしの腕と限られた時間内ではこれくらいで精一杯でございました。改めて見直して、揚げ物が入った方がよかったな〜、鯛の天ぷらなんて、と思いました。
お初も多かったので、反省点はてんこ盛りですが、最初にシャンパン飲んでしまったのが間違いのもと。初めっから酔っ払い、だいぶ暴走してしまってて。
でも、美味しかった、また桜鯛の季節にお願いしてもいい?、なんて言って頂けて。お世辞でも嬉しー。もうこの言葉聞きたくて料理してるような。

今回、あらためて、note友の方々の記事をずっと読ませていただいてなかったら、むずかしかったと。
kaorina091さんいこまゆきこさんの素材の活かし方、ユイじょりさんケイチェルおじさんチョコチップクッキーさんの味の組み合わせ方や調理方法などなど、他の方々含めて日々読ませていただいたおかげで感覚が身について来た気がします。魚料理はもちろん、全然違う料理でも、こう火を入れるとこんな風になる、とかこんな組み合わせでこんな感じの味になるとかイメージ膨らませる時の支えになってて、ほんとここまで出来たのもみなさまのおかげと、もう、感謝しかございませんです。

メニュー組みながら、素材を選び、調理方法を考えて、何回もイメトレ繰り返して、当日はらはらどきどきしながら、料理して、召し上がっていただく。なんか、演奏会で演奏させていただくような、素敵な気分でした。ま、まだまだまだの素人料理ではありますが。
もっと多くの方と楽しめる日が、早く戻ることを祈って。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
今日の一日が素敵でありますように。

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缶詰になった日のパワーランチ。クズキュルバステウ(仔羊のトルコ風焼肉)お肉ましましで。イケメンなトルコ人お兄さんのキッチンカー。ケバブに負けないくらい美味しかったです。


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