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交通事故死者数が増加!に転じた~2023年中

2023年の交通事故死者数は8年ぶり増加 ~ 警察庁発表


|8年ぶりに増加

警察庁が全国警察から収集した交通事故データをとりまとめた。
その結果、2023年に全国で発生した交通事故による死亡者数が2、678人2022年比+68人)だったという。
これは、8年ぶりに前年と比べて増加

筆者撮影

|なぜ増加したのか?

報道によると
警察庁は、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が同年5月に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行し、社会活動が活発化したことが背景にあると分析している。(ラジオ関西より引用)
とのこと。
個人的には、コロナ以前はもっと社会・経済活動は活発だったと思うのだが・・・コロナ開けで気の緩み?果たして何処に原因があったのか?
些細なところは細かな分析の結果を待ちたい。

|過去の交通事故死者数の推移

交通事故死者数が最も多かったのは昭和45年の16,765人
その後昭和54年に8、466人まで一旦減少したが、以後増減を繰り返し、最近では平成27年に4、117人とその前年と比べ微増したのを最後に28年以降連続して減少してきた。
ちなみに2022年は統計を取り始めた1948(昭和23)年以降、6年連続で最少を更新し2、610人だった。

警察庁発表資料より

|政府目標は

政府の交通安全基本計画(2021~25年度)では、年間死者数を2千人以下にする目標を掲げている。

|都道府県別では

都道府県別でみると
最多は大阪府の148人(前年比+7人)と2年連続で全国ワースト
次いで愛知県145人(同+8人)、東京都136人(同+4人)、千葉県127人(同+3人)、神奈川県115(同+2人)、兵庫県・福岡県103人(兵庫 同-7人、福岡 同+28人)・・・の順だ。
最少は佐賀県の13人(同-10人)。

|高齢者の死者数は微減

65歳以上の高齢者の死亡者数は1、485人(2022年比 -6人)であり、全体の54.7%を占めた(2022年比 +1.7ポイント)
死者数は対前年比で減少しているが死者数に占める割合では高齢者の占める割合は増加してる。
引き続き、高齢のドライバーや歩行者が関係する事故対策が必要である。

警察庁発表資料

|死者数の多い事故

1件の交通事故で死者数が多かった(死者4人以上)のは
・北海道の国道での中型貨物車と大萱バスの正面衝突事故(死者5人)
・三重県で乗用車が海中に転落する事故(死者5人)
・福島県の市道で普通乗用車と軽四乗用車の出会い頭事故(死者4人)
・北海道の道道で軽四乗用車と普通乗用車の正面衝突事故(死者4人)
であった。

筆者撮影

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